◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)2日目
関東インカレの2日目に男子1部400m決勝が行われ、豊田兼(慶大)が45秒82で、自身関東インカレ初優勝を飾った。
準決勝で学生歴代10位の45秒57をマークしていた豊田。その際に「200mから300mで課題があったので、そこで少し頑張り過ぎてしまった」と、後半は伸びきらず。タイムは落としたが、左脚に違和感があったこともあり、「高望みせずに優勝することを目標に置いていたのでうれしい」と笑顔を見せる。前回2位だった悔しさを晴らし「満足しています」。
400mハードルでパリ五輪の参加標準記録(48秒70)を突破している豊田。6月の日本選手権で3位以内に入れば、父の祖国・フランスが舞台のオリンピックが決まる。また、13秒29を持つ110mハードルとの2種目で五輪を目指す。
この3レースで「バックストレートでの力感などはヨンパーにも生きてくる」と手応えをつかんだ。脚に違和感がありつつも、慶大競走部の主将として覚悟を示し、「1部の中で上位で戦うためにも、自分の得点が重要になるので1着を取るのが僕の使命だと思っていました」。
フラットレースで45秒台をそろえ、4×400mリレーでも十分にメンバー入りできる力があるが、「パリ五輪の後は、日本代表にも貢献できるように」と見据えている。
次戦は1週間後、同じ国立競技場で行われるセイコーゴールデングランプリの予定。セイコーとはサポート契約を締結し、「Team Seiko」の一員である豊田だが、まずは脚の状態を見つつ「高望みせずしっかり勝負を意識して、48秒後半を狙っていきたい」と語った。
※一部、内容に誤りがあり修正しました。
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