2023.04.19
2023日本学生個人選手権が4月21日から3日間、神奈川県平塚市のレモンガススタジアム平塚で開催される(ハンマー投は東海大学湘南校舎陸上競技場)。
同大会は今夏に中国・成都で行われるワールドユニバーシティゲームズ(以下、ユニバ)の代表選考会。学生個人ナンバー1、そして学生日本代表を勝ち取るのは!? 男子の注目選手をピックアップする。
最速を争う100mは混戦模様。前回王者で10秒15のベストを持つ栁田大輝(東洋大)は出場を見送り。資格記録では10秒21の河田航典(立教大)がトップに立つ。昨年の日本インカレを制している宇野勝翔(順大)は豪州遠征などをこなして順調で、春の対校戦では追い風参考ながら10秒17(+5.0)をマークしている。早大の稲毛碧、井上直己らも好調だ。東京六大学100mを制した三輪颯太(慶大)も調子を上げている。
100mにもエントリーしているが、200mでランキングトップに立つ鵜澤飛羽(筑波大)は要注目。高校2年でインターハイ短距離2冠をした逸材だが、長いケガから昨年復調して日本インカレ200mでも頂点に立った。一気に飛躍するポテンシャルを秘めている。
400mもハイレベル。昨年の日本選手権で3位に入ったメルドラム・アラン(東農大)、東京六大学で46秒11をマークした地主直央(法大)らが登場する。400mで45秒台を持ち、400mハードルでも実力者の豊田兼(慶大)は110mハードルにエントリー。同種目では小池綾(法大)、復活してきた高校記録保持者の西徹朗(早大)や近藤翠月(東海大)らも注目だ。
400mハードルにはオレゴン世界選手権準決勝進出の黒川和樹(法大)もエントリーしているが、日本グランプリシリーズとの連戦になるため動向は未定。49秒07を持つ早大の主将・田中天智龍、順大主将の出口晴翔にインターハイハードル2冠のスーパールーキー・紺野稜真(筑波大)の争いとなるか。
5000mにはゴールデンルーキーの吉岡大翔(順大)がエントリーしている。金栗記念に出場しており、世界選手権を目指す過程を踏みたいという意向もあるため出場するかどうか微妙なところ。石原翔太郎(東海大)、篠原倖太朗(駒大)、伊藤大志(早大)ら実力者がズラリ。10000mは山本唯翔(城西大)、亀田仁一路(関大)、伊藤蒼唯(駒大)の3人のみがエントリーしている。
ハイレベルな争いとなりそうなのが男子棒高跳。5m60がベストの柄澤智哉(日体大)、日本インカレ2位の古澤一生(筑波大)はジュニア時代から同じ群馬で切磋琢磨してきたライバル同士だ。ここに5m45の原口篤志(東大阪大)、大阪・大塚高卒コンビの渡邉瑛斗(筑波大)と北田琉偉(日体大)が絡みそう。
昨年8m11(学生歴代6位)を跳んだ鳥海勇斗(日大)を筆頭に、走幅跳には資格記録で7m70オーバーが9人。三段跳もインカレ王者の安立雄斗(福岡大院)、16m13の高校記録を持つルーキー・宮尾真仁(東洋大)、廣田麟太郎(日大)あたりの争いになりそうだ。
投てきは好記録の予感が漂う。砲丸投のアツオビン・ジェイソン(福岡大)には学生記録18m64の更新に期待。円盤投・山下航生(九州共立大院)、ハンマー投・福田翔大(日大院)もビッグスローを見せそう。やり投はハイレベルで、巖優作(筑波大)が4月15日に学生3人目の大台となる80m09を投げた。昨年の日本インカレチャンピオン・鈴木凜(九州共立大)も80m超えが見えているという。
インカレのような学校対校とは違う「個人ナンバー1」決定戦。その称号とユニバ代表を懸けた一戦が幕を開ける。
大会の様子は「あすリートチャンネル」でライブ配信。ロンドン五輪代表の江里口匡史さん(大阪ガスコーチ)、北京五輪代表の竹澤健介さん(摂南大ヘッドコーチ)、ロンドン五輪代表の木﨑良子さん(ダイハツ)といった豪華メンバーが解説を務める。「あすリートチャンネル×月陸Online」のコラボ企画では、動画・記事・SNSの両面で大会を盛り上げていく。
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