HOME 国内

2022.12.31

Playback2022日本記録/男子4×400mR アジア新記録でメダルまであと一歩

◇男子4×400mR日本歴代10傑
2.59.51 世界選手権代表(オレゴン)2022.7.24
(佐藤風,川端,ウォルシュ,中島)
3.00.76 五輪代表(アトランタ) 1996. 8. 3
(苅部,伊東浩,小坂田,大森)
3.00.76 五輪代表(東京) 2021. 8. 6
(伊東利,川端,佐藤拳,鈴木)
3.00.99 五輪代表(アテネ)   2004. 8.28
(山口,小坂田,伊藤,佐藤光)
3.01.04 日本代表(テグ国際)  2012. 5.16
(高瀬,金丸,石塚,中野)
3.01.26 世界選手権代表(東京) 1991. 8.31
(小中冨,高野,渡邉,伊東浩)
3.01.35 五輪代表(バルセロナ) 1992. 8. 7
(簡,高野,齋藤,渡辺)
3.01.46 世界選手権代表(イエテボリ) 1995. 8.12
(苅部,齋藤,山崎,簡)
3.01.53 世界選手権代表(オレゴン)2022.7.23
(佐藤風,川端,ウォルシュ,中島)
3.01.70 アジア大会代表(バンコク) 1998.12.19
(小坂田,田端,簡,苅部)
3.01.70 日本代表A(国際GP大阪) 2004. 5. 8
(小坂田,山口,伊藤,田端)

[caption id="attachment_90084" align="alignnone" width="722"] オレゴン世界選手権男子4×400mRでアジア新を出したメンバー[/caption] 2022年は3種目で5個の日本記録が誕生した。そのうち2つはオレゴン世界選手権でのリレー種目。メダル獲得にあと一歩まで迫った男子4×400mリレーでアジア新記録が生まれた。

オレゴン世界選手権アジア新で4位

前年の東京五輪では、伊東利来也(三菱マテリアル)、川端魁人(三重県教員AC)、佐藤拳太郎(富士通)、鈴木碧斗(東洋大)のオーダーで日本タイ記録となる3分00秒76をマークしたが、決勝進出はならなかった。 あれから1年。オレゴンの舞台には佐藤風雅(那須環境技術センター)、川端魁人(中京大クラブ)、ウォルシュ・ジュリアン(富士通)、中島佑気ジョセフ(東洋大)が出場した。まず予選に挑んだ日本はアメリカに次ぐ全体2位のタイム(3分01秒53)で2003年パリ世界陸上以来、19年ぶりとなる決勝進出。3走のウォルシュは「みんなでメダルを取りたい」と、この種目初のメダルへ決意を口にした。 迎えた決勝。予選と同じオーダーで臨んだ。今年の400m日本選手権チャンピオン・佐藤が積極的な走りを見せて5番手で川端へバトンをつないだ。海外勢が前半からスピードを上げ、川端は一時は後方へと下がる。それでもラストスパートで前を行くボツワナを抜き、6番目でウォルシュへとつないだ。 「銅メダルを狙っていた」と言うウォルシュはバックストレートでフランスを捕える。さらに、ラストスパートでトリニダード・トバゴもかわし、ラップタイム43秒91の快走で4番手まで順位を上げ、アンカーで最年少の中島へとバトンを託した。 メダルへの夢に向けて走り出した中島は初の世界大会決勝の舞台。ラップタイム44秒68の快走で、世界選手権では最高となる4位でフィニッシュした。タイムはアジア初の2分台となる2分59秒51。銅メダルまではあと0.79秒だった。 「悔しがるのは今日までにして、明日からは切り替えて、メダルを目指して頑張りたい」(ウォルシュ) 「あとちょっとだったので本当に悔しい。あの差が世界との差なので、来年はリベンジしたい」(中島) レース後のインタビューで悔しさをにじませながらもリベンジを誓った選手たち。メダルまでの0.79秒を糧に、これからも走り続ける。 次ページ 男子4×400mR日本歴代10傑
◇男子4×400mR日本歴代10傑 2.59.51 世界選手権代表(オレゴン)2022.7.24 (佐藤風,川端,ウォルシュ,中島) 3.00.76 五輪代表(アトランタ) 1996. 8. 3 (苅部,伊東浩,小坂田,大森) 3.00.76 五輪代表(東京) 2021. 8. 6 (伊東利,川端,佐藤拳,鈴木) 3.00.99 五輪代表(アテネ)   2004. 8.28 (山口,小坂田,伊藤,佐藤光) 3.01.04 日本代表(テグ国際)  2012. 5.16 (高瀬,金丸,石塚,中野) 3.01.26 世界選手権代表(東京) 1991. 8.31 (小中冨,高野,渡邉,伊東浩) 3.01.35 五輪代表(バルセロナ) 1992. 8. 7 (簡,高野,齋藤,渡辺) 3.01.46 世界選手権代表(イエテボリ) 1995. 8.12 (苅部,齋藤,山崎,簡) 3.01.53 世界選手権代表(オレゴン)2022.7.23 (佐藤風,川端,ウォルシュ,中島) 3.01.70 アジア大会代表(バンコク) 1998.12.19 (小坂田,田端,簡,苅部) 3.01.70 日本代表A(国際GP大阪) 2004. 5. 8 (小坂田,山口,伊藤,田端)

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.31

那覇西が2区で逆転して2年連続の都大路へ 男子は北山が首位譲らず7連覇!/沖縄県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた沖縄県高校駅伝が10月31日、今帰仁村の総合運動公園付帯マラソンコースで行われた。雨が降るあいにくのコンディションのなか、女子(5区間21.0975km)は那覇西が1時間17分42秒で2年連続 […]

NEWS 編集部コラム「2025年に生まれた新記録」

2025.10.31

編集部コラム「2025年に生まれた新記録」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 北口榛花、サニブラウンに続いて世界へ羽ばたけ!第12期ダイヤモンドアスリートの募集がスタート

2025.10.31

北口榛花、サニブラウンに続いて世界へ羽ばたけ!第12期ダイヤモンドアスリートの募集がスタート

日本陸連は第12期ダイヤモンドアスリートおよびダイヤモンドアスリートNextageの募集を開始した。 2014年にスタートした日本陸連の「ダイヤモンドアスリート」は、「は陸上競技を通じて豊かな人間性を持つ国際人となり、今 […]

NEWS 連覇狙う國學院大、駒大、青学大、中大、創価大を軸に力拮抗! 早大、城西大も有力/全日本大学駅伝

2025.10.31

連覇狙う國學院大、駒大、青学大、中大、創価大を軸に力拮抗! 早大、城西大も有力/全日本大学駅伝

全日本大学駅伝 全チームの区間エントリー選手をチェック! 前回V國學院大の2冠か!? 区間エントリーを含めた独自の最新データで分析! 全日本大駅伝展望 國學院大 尾熊迅斗(2)-辻原輝(3)-山倉良太(3)-髙石樹(1) […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子円盤投・東琉空(稲生高3)インターハイ&国スポ2冠 今季高校生相手に無敗のスロワー

2025.10.31

【高校生FOCUS】男子円盤投・東琉空(稲生高3)インターハイ&国スポ2冠 今季高校生相手に無敗のスロワー

将来は高校の体育教員 ――陸上を始めたきっかけは。 東 小学3年生の時に、何かスポーツをしないといけないなと思って、クラブチーム「JAC EAST」に入って陸上を始めました。当時は週1回だったと思います。小俣中(伊勢市) […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top