HOME 国内、大学

2022.05.23

国立決戦の関東インカレ 日大が王座奪還29度目制覇 女子は日体大が初の連覇達成/成績一覧
国立決戦の関東インカレ 日大が王座奪還29度目制覇 女子は日体大が初の連覇達成/成績一覧

5月19日から22日まで、第101回関東学生対校選手権大会(関東インカレ)が開催された。舞台は東京・国立競技場。ハーフマラソンは神宮外苑の周回コースで実施された。1919年に産声を上げた関東インカレ。3年ぶりに有観客であったため、声出しの集団応援こそ禁止されたものの、インカレらしい雰囲気が戻ってきた。

男子1部優勝は日大で、131.5点を獲得。2大会ぶり29回目の優勝を果たした(※20年は学校対抗未実施)。19年まで8連覇を達成していた日大が王座を奪還。主将の福田翔大はハンマー投で69m88の大会新で優勝し、4×100mリレーは29年ぶりの頂点に。走幅跳、三段跳、十種競技も制して得点を重ねた。福田は「どの種目もバランス良く、みんなが得点を積み重ねてくれました」と言い、「8連覇以上、つないでいってほしいです」と後輩へ思いを託した。

女子1部優勝は日体大。177.5点で2年連続10回目の頂点だが、これが初の“連覇”だった。200mで宮武アビーダラリーが優勝、5000m山崎りさ、10000m黒田澪もトップとなるなど、活躍した。主将の高橋真由は「初めて総合連覇をできてうれしいです」と笑顔。自身はケガで出場がならなかったが、「サポートという立場でまとめられたと思います」と語った。

男子2部は国武大が優勝し、2位の大東大とともに来季の1部昇格を決めた。変わって流通経済大、駿河台大が降格。大会最優秀選手は男子が投てき2冠の奥村仁志(国士大)、女子は円盤投4連覇の齋藤真希(東女体大)が選出された。

■関東インカレ総合成績
・男子1部
総合
日大 131.5=2大会ぶり29回目
トラック優勝
東洋大87点
フィールド優勝
日大84.5点
多種目優勝
日大6
・女子1部
総合
日体大 177.5点
トラック優勝
日体大99点
フィールド優勝
筑波大73点
多種目優勝
日体大、筑波大6

◇優勝者一覧
●男子
100m 栁田大輝(東洋大1) 10秒19(-0.2)
200m 鵜澤飛羽 (筑波大2) 20秒77(-0.7)
400m 中島佑気ジョセフ(東洋大3) 46秒19
800m 松本純弥(法大4) 1分47秒23
1500m 飯澤千翔(東海大4) 3分44秒44
5000m 三浦龍司(順大3) 13分42秒35
10000m 伊豫田達弥(順大4) 28分42秒85
ハーフマラソン 藤本珠輝(日体大4) 1時間2分20秒=大会新
110mH 横地大雅(法大4) 13秒81(-0.3)
400mH 黒川和樹(法大3) 49秒20
3000m障害 菖蒲敦司(早大3) 8分52秒38
10000m競歩 濱西 諒(明大4) 40分05秒25
4×100mR 日大(塚口・三田寺・鈴木・一瀬) 39秒18
4×400mR 東洋大(萩原・川上・臼木・中島) 3分04秒59
走高跳 藤井稜真(筑波大4) 2m11
棒高跳 柄澤智哉(日体大2) 5m40
走幅跳 舞永夏稀(日大1) 7m73(-0.4)
三段跳 廣田麟太郎(日大2) 15m99(-0.2)
砲丸投 奥村仁志(国士大4) 18m26=大会新
円盤投 奥村仁志(国士大4) 53m42
ハンマー投 福田翔大(日大4) 69m88=大会新
十種競技 山下朋紀(日大4) 7091点
●女子
100m 三浦由奈(筑波大) 11秒74(+0.8)
200m 宮武アビーダラリ-(日体大3) 24秒04(-0.3)
400m 飯田景子(中大2) 53秒84
800m 山口 光(順大4) 2分08秒14
1500m 樫原紗紀(筑波大3) 4分16秒41=大会新
5000m 山﨑りさ(日体大2) 16分05秒97
10000m 黒田 澪(日体大4) 33分27秒57
100mH 玉置菜々子(国士大4) 13秒37(+0.1)
400mH 松岡萌絵(中大2) 57秒83
3000m障害 吉村玲美(大東大4) 10分00秒86
10000m競歩 内藤未唯(神奈川大2) 46分43秒31
4×100mR 日体大(田中・宮武・広沢・工藤) 45秒01
4×400mR 中大(髙島・松岡・大島・飯田) 3分39秒23
走高跳 伊藤 楓(日体大1) 1m77
棒高跳 塩崎 泉(筑波大4) 4m00
走幅跳 髙良彩花(筑波大4) 6m38(+0.2)
三段跳 髙良彩花(筑波大4) 12m93(+0.5)
砲丸投 大野史佳(埼玉大4) 14m65
円盤投 齋藤真希(東女体大4) 57m43=大会新
ハンマー投 渡邉ももこ(筑波大4) 58m30
やり投 村上碧海(日体大1) 56m30
七種競技 梶木菜々香(中大4) 5257点

広告の下にコンテンツが続きます
5月19日から22日まで、第101回関東学生対校選手権大会(関東インカレ)が開催された。舞台は東京・国立競技場。ハーフマラソンは神宮外苑の周回コースで実施された。1919年に産声を上げた関東インカレ。3年ぶりに有観客であったため、声出しの集団応援こそ禁止されたものの、インカレらしい雰囲気が戻ってきた。 男子1部優勝は日大で、131.5点を獲得。2大会ぶり29回目の優勝を果たした(※20年は学校対抗未実施)。19年まで8連覇を達成していた日大が王座を奪還。主将の福田翔大はハンマー投で69m88の大会新で優勝し、4×100mリレーは29年ぶりの頂点に。走幅跳、三段跳、十種競技も制して得点を重ねた。福田は「どの種目もバランス良く、みんなが得点を積み重ねてくれました」と言い、「8連覇以上、つないでいってほしいです」と後輩へ思いを託した。 女子1部優勝は日体大。177.5点で2年連続10回目の頂点だが、これが初の“連覇”だった。200mで宮武アビーダラリーが優勝、5000m山崎りさ、10000m黒田澪もトップとなるなど、活躍した。主将の高橋真由は「初めて総合連覇をできてうれしいです」と笑顔。自身はケガで出場がならなかったが、「サポートという立場でまとめられたと思います」と語った。 男子2部は国武大が優勝し、2位の大東大とともに来季の1部昇格を決めた。変わって流通経済大、駿河台大が降格。大会最優秀選手は男子が投てき2冠の奥村仁志(国士大)、女子は円盤投4連覇の齋藤真希(東女体大)が選出された。 ■関東インカレ総合成績 ・男子1部 総合 日大 131.5=2大会ぶり29回目 トラック優勝 東洋大87点 フィールド優勝 日大84.5点 多種目優勝 日大6 ・女子1部 総合 日体大 177.5点 トラック優勝 日体大99点 フィールド優勝 筑波大73点 多種目優勝 日体大、筑波大6 ◇優勝者一覧 ●男子 100m 栁田大輝(東洋大1) 10秒19(-0.2) 200m 鵜澤飛羽 (筑波大2) 20秒77(-0.7) 400m 中島佑気ジョセフ(東洋大3) 46秒19 800m 松本純弥(法大4) 1分47秒23 1500m 飯澤千翔(東海大4) 3分44秒44 5000m 三浦龍司(順大3) 13分42秒35 10000m 伊豫田達弥(順大4) 28分42秒85 ハーフマラソン 藤本珠輝(日体大4) 1時間2分20秒=大会新 110mH 横地大雅(法大4) 13秒81(-0.3) 400mH 黒川和樹(法大3) 49秒20 3000m障害 菖蒲敦司(早大3) 8分52秒38 10000m競歩 濱西 諒(明大4) 40分05秒25 4×100mR 日大(塚口・三田寺・鈴木・一瀬) 39秒18 4×400mR 東洋大(萩原・川上・臼木・中島) 3分04秒59 走高跳 藤井稜真(筑波大4) 2m11 棒高跳 柄澤智哉(日体大2) 5m40 走幅跳 舞永夏稀(日大1) 7m73(-0.4) 三段跳 廣田麟太郎(日大2) 15m99(-0.2) 砲丸投 奥村仁志(国士大4) 18m26=大会新 円盤投 奥村仁志(国士大4) 53m42 ハンマー投 福田翔大(日大4) 69m88=大会新 十種競技 山下朋紀(日大4) 7091点 ●女子 100m 三浦由奈(筑波大) 11秒74(+0.8) 200m 宮武アビーダラリ-(日体大3) 24秒04(-0.3) 400m 飯田景子(中大2) 53秒84 800m 山口 光(順大4) 2分08秒14 1500m 樫原紗紀(筑波大3) 4分16秒41=大会新 5000m 山﨑りさ(日体大2) 16分05秒97 10000m 黒田 澪(日体大4) 33分27秒57 100mH 玉置菜々子(国士大4) 13秒37(+0.1) 400mH 松岡萌絵(中大2) 57秒83 3000m障害 吉村玲美(大東大4) 10分00秒86 10000m競歩 内藤未唯(神奈川大2) 46分43秒31 4×100mR 日体大(田中・宮武・広沢・工藤) 45秒01 4×400mR 中大(髙島・松岡・大島・飯田) 3分39秒23 走高跳 伊藤 楓(日体大1) 1m77 棒高跳 塩崎 泉(筑波大4) 4m00 走幅跳 髙良彩花(筑波大4) 6m38(+0.2) 三段跳 髙良彩花(筑波大4) 12m93(+0.5) 砲丸投 大野史佳(埼玉大4) 14m65 円盤投 齋藤真希(東女体大4) 57m43=大会新 ハンマー投 渡邉ももこ(筑波大4) 58m30 やり投 村上碧海(日体大1) 56m30 七種競技 梶木菜々香(中大4) 5257点

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

NEWS 100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」

2025.04.30

100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」

福島千里や寺田明日香ら女子短距離を中心に数々の名選手を育成した中村宏之氏が4月29日に79歳で他界したことを受け、寺田が自身のSNSを更新して思いを綴った。 寺田は北海道・恵庭北高時代に中村氏の指導を受け、100mハード […]

NEWS 9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート

2025.04.30

9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート

東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]

NEWS 新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!

2025.04.30

新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!

「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top