今年9月、34年ぶりに東京で開かれる世界選手権の出場資格獲得のための記録の有効期間が8月24日で終了した。
世界選手権の各種目の代表枠は最大3名。最後まで注目を集めたのが男子100mだった。7月の日本選手権時点で、内定条件である参加標準記録(10秒00)+3位以内はなかった。ただ1人、参加標準記録を突破済みだったサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)はケガの影響で予選敗退だった。
混沌としてきた代表争い。そこからは優先順で(1)参加標準記録突破者、(2)ワールドランキング(Road to Tokyo)において出場権を獲得した中から選ばれるが、同条件での資格獲得であれば日本選手権入賞者の上位順から選考される要項となっていた。
日本選手権終了時点でサニブラウンが標準突破、栁田大輝(東洋大)がワールドランキングで出場圏内に位置していた。そこに、7月末のインターハイで高2の清水空跳(星稜高・石川)が10秒00をマーク。日本選手権は準決勝止まりだったが、“3枠目”に躍り出た。
しかし、すぐさま状況は変わる。日本選手権を5年ぶりに制したのは桐生祥秀(日本生命)。8月6日の富士北麓ワールドトライアルで、自身2度目の9秒台となる9秒99をマークし、世界選手権の参加標準記録突破(10秒00)を突破し、ほぼ代表を手中に収めた。
さらに、同レースで守祐陽(大東大)が10秒00の標準突破。守は日本選手権で7位だった。ここで、選考の上位は桐生、守、サニブラウンとなる。
代表入りのためには、日本選手権で2~6位に入った選手は標準突破が必要に。そのほかは、サニブラウンが有効期間に出した9秒96以上の記録が求められることとなった。
アジア選手権連覇、セイコーゴールデングランプリ優勝と実績ナンバー1だった栁田だったが、日本選手権の予選で不正スタート(フライング)により失格していた。栁田はAthlete Night Gamesで10秒00をマークしたものの、9秒95に届かず。8月24日までレースに出続けたが届かなかった。
これにより、桐生、守、サニブラウンの代表入りがほぼ確実に。代表となれば、桐生は19年ドーハ以来の個人代表、サニブラウンは6大会連続の代表入り、守は初となる。標準突破者の清水と栁田2人が代表から漏れるという熾烈な争いとなった。
なお、4×100mリレーメンバーの候補としては、選考要項に沿うと、日本選手権2、4位で世界リレー代表の大上直起(青森県庁)と井上直紀(早大)、リレーメンバー入りの基準となる10秒08をマークして日本選手権5位だった小池祐貴(住友電工)が有力視される。
日本代表は9月1日以降に正式に発表される。東京世界選手権は9月13日から21日まで、国立競技場をメイン会場に行われる。
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