東京世界陸上開幕まで100日前となった6月5日、「東京2025世界陸上 100 Days To Go!」が開催された。
イベント内では本番で日本代表が着用する新ユニフォームが発表され、それを身にまとって登壇した女子マラソン代表の小林香菜(大塚製薬)と同35km競歩代表の梅野倖子(LOCOK)は、100日前に迫った大会への思いを語った。
小林は、「だんだんとマラソン練習が始まっていくところで、一度気を引き締めてまたがんばりたいなと思っている」段階だという。1月の大迫国際女子マラソンで2時間21分19秒の日本人トップ(2位)を占め、一躍初の日本代表の座をつかんだ。本番に向けて「暑さや上り坂はまだ弱いところだと思っているので、準備していきたい」とイメージをふくらませている。
梅野も「これから長い距離の練習を取り入れて、どんどん強化していきたい」と意気込む。3月の日本選手権35kmを2時間46分53秒で制し、、20kmで出場した前回大会に続く2大会連続の代表入りを決めた。その後、1週間前のアジア選手権20㎞にも出場(5位)するなど国際大会の経験を積み、「今年一番の目標」とする世界選手権へ挑んでいく。
梅野はこの日に発表されたメダルデザインの選定委員会にアスリート委員として携わり、決定したデザインが「私が投票したもの。一目見てカッコイイと思いました」と笑顔。「そのメダルをつかみにいけるように。最低限入賞は目指したい」と続ける。小林も「具体的な目標を言える状態にはないけど」としつつ、「最後まで粘り強い、自分らしい走りをできればいいなと思っています」。
初めて世界に挑む小林は、「世界との距離はまだわからないというのが正直な思いです」。だが、「わからないからこそ、恐れずに挑戦していきたい。自信を持てない私でも、自信になるような練習を積んでスタートラインに立ちたい」と前を向く。2度目の出場となる梅野は「タイムだけを見たらまだまだですが、35kmはまだ1回しか歩いていません。持ちタイムを比べるのではなく、スタートラインに立った時に『自分もいける』という気持ちを持てるようにしたい」と力強く語った。
東京世界陸上は9月13日~21日までの9日間、東京・国立競技場で開催。女子マラソンは大会2日目の9月14日、女子35km競歩は大会のオープニング種目として、いずれも午前8時にスタートする。
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