◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)1日目
学生日本一を決める日本インカレの1日目が行われ、男子10000mはシャドラック・キップケメイ(日大)が28分07秒94で優勝した。
キップケメイ、2位に入ったスティーブン・ムチーニ(創価大)とともに、最後まで優勝争いを繰り広げたのが黒田朝日(青学大)。1000mを2分48秒で通過してからは、2分50秒前後のペースで先頭を引っ張った。
留学生と駆け引きをしながら、7000m付近で再びグッと前へ。「日本人をふるいにかけて、留学生との勝負に持ち込みたかった」。狙い通り三つ巴になると、残り1周の鐘が鳴るまでしびれる展開に。さすがに残り150mあたりからきつくなったが、それでも1角を崩そうと粘り切り、28分09秒18の3位に入った。夕方でも蒸し暑さの残る気温25度前後というコンディションとあって力を示した。
地元・岡山出身。何度も走った競技場で「高校時代は3000m障害でずっと勝てていたな」と思い起こす。今年は大阪マラソンで2時間6分05秒の学生新を樹立。トラックはこれがシーズン初戦だった。地元の大声援もあり、「それなりにプレッシャーもありましたが、応援もすごくて良いところ見せたいと思っていました」。
強さを見せた一方、自身の走りは反省も多いようで「難しいレースの中で最後の勝負のところまで持っていけたのは良かったですが、最後は自分の弱さが出た」。マラソン練習で「スタミナはついた」と実感するが、「スピードはこれから。どれだけ突き詰められるかだと思います」と次を見据えていた。
学生ラストイヤー。「最後の箱根駅伝で自分の名前を残したい」。次戦は日本選手権5000mに出場して一線級を相手に力試しする。
【動画】青学大・黒田が地元岡山で激走!男子10000mのラスト500m
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