2024.09.20
第72回全日本実業団対抗選手権が9月21日から23日まで、山口・維新百年記念公園陸上競技場で行われる。
今夏のパリ五輪代表も多数出場。来年の東京世界選手権の参加標準記録の有効期間も8月からスタートしており、今大会も重要な一戦だ。秋のナンバーワン決定戦の注目選手を見ていく。
男子/桐生、東田、飯塚らが集結
100mには桐生祥秀(日本生命)、東田旺洋(関彰商事)がエントリー。今夏のパリ五輪には桐生がリレーで、東田は100mで出場した。桐生は昨年10秒03をマークしており、上り調子のいま、2017年以来の9秒台も視野に入る。
他に、200mパリ五輪代表の飯塚翔太(ミズノ)も100mへ。デーデー・ブルーノ(セイコー)らも上位候補だ。
200mにはパリ五輪代表の上山紘輝(住友電工)、昨年のアジア大会代表の宇野勝翔(オリコ)、400m日本記録保持者の佐藤拳太郎(富士通)らが覇権を争う。
110mハードルもハイレベル。泉谷駿介(住友電工)、村竹ラシッド(JAL)の日本記録保持者2人は不在も、パリ五輪代表の高山峻野(ゼンリン)、野本周成(愛媛競技力本部)、世界選手権代表歴のある石川周平(富士通)や横地大雅(Team SSP)もエントリーした。
400mハードルは昨年のケガの影響でパリ五輪を逃した黒川和樹(住友電工)がどんな走りを見せるか。10000m競歩にはパリ五輪代表の池田向希(旭化成)、五輪を逃したあとに復活を遂げた山西利和(愛知製鋼)ら世界レベルの歩きが披露されそうだ。
走高跳にはパリ五輪代表の真野友博(九電工)、ブダペスト世界選手権代表の名瀬川直人(新潟アルビレックスRC)が登録。棒高跳は澤慎吾(きらぼし銀行)、江島雅紀(富士通)らが優勝争い。
大注目は走幅跳。110mハードルの泉谷が1年ぶりに出場する。前回は8m10の自己新で優勝。来年は複数種目への挑戦にも意欲を示しているだけに、ここで8m27の東京世界選手権の参加標準記録というビッグジャンプもあり得そうだ。
今季8m13の山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)、津波響樹(大塚製薬)、城山正太郎(ゼンリン)ら実力者がそろう。
砲丸投には8月に日本人初の19mオーバーを果たした奥村仁志(センコー)は、再び大台到達を目指す。やり投にはパリ五輪代表、ダイヤモンドリーグファイナル出場のディーン元気(ミズノ)がエントリーしている。
女子/投てき、跳躍にも有力多数
最速争いの100mには兒玉芽生(ミズノ)、君嶋愛梨沙(土木管理総合)に注目。100mハードルの青木益未(七十七銀行)もエントリーした。君嶋は200mでも優勝候補に挙がる。
日本記録が生まれるなど活況の予感が漂う800mは、塩見綾乃(岩谷産業)、池崎愛里(ダイソー)、川田朱夏(ニコニコのり)らに好記録の予感。
100mハードルはパリ五輪で準決勝に進んだ福部真子(日本建設工業)が出場。2年前には12秒73の日本新を出し、今年は12秒69まで日本記録を短縮した。また、パリ五輪代表の田中佑美(富士通)、寺田明日香(ジャパンクリエイト)、青木と役者がそろった。
走高跳の髙橋渚(センコー)は1m90に挑戦。棒高跳は日本記録保持者(4m48)の諸田実咲(オリコ)は4m50に届くか。いずれもパリ五輪をギリギリで逃しているだけに、来年の東京世界選手権への思いは強い。走幅跳の秦澄美鈴(住友電工)、三段跳の髙島真織子(九電工)には復調のビッグジャンプなるか。
円盤投は日本記録保持者の郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)が登場。今年、日本人女子初の60mオーバーを果たしている。やり投にはパリ五輪ファイナリストの上田百寧(ゼンリン)、オレゴン世界選手権ファイナリストの武本紗栄(Team SSP)が出場。60mオーバーの競演が期待できる。
天気予報ではあいにくの空模様になりそうな雰囲気もあるが、悪天候を吹き飛ばすビッグパフォーマンスが繰り広げられるだろう。
大会の模様はYouTube「TBS陸上ちゃんねる」でライブ配信される。
男子/桐生、東田、飯塚らが集結
100mには桐生祥秀(日本生命)、東田旺洋(関彰商事)がエントリー。今夏のパリ五輪には桐生がリレーで、東田は100mで出場した。桐生は昨年10秒03をマークしており、上り調子のいま、2017年以来の9秒台も視野に入る。 他に、200mパリ五輪代表の飯塚翔太(ミズノ)も100mへ。デーデー・ブルーノ(セイコー)らも上位候補だ。 200mにはパリ五輪代表の上山紘輝(住友電工)、昨年のアジア大会代表の宇野勝翔(オリコ)、400m日本記録保持者の佐藤拳太郎(富士通)らが覇権を争う。 110mハードルもハイレベル。泉谷駿介(住友電工)、村竹ラシッド(JAL)の日本記録保持者2人は不在も、パリ五輪代表の高山峻野(ゼンリン)、野本周成(愛媛競技力本部)、世界選手権代表歴のある石川周平(富士通)や横地大雅(Team SSP)もエントリーした。 400mハードルは昨年のケガの影響でパリ五輪を逃した黒川和樹(住友電工)がどんな走りを見せるか。10000m競歩にはパリ五輪代表の池田向希(旭化成)、五輪を逃したあとに復活を遂げた山西利和(愛知製鋼)ら世界レベルの歩きが披露されそうだ。 走高跳にはパリ五輪代表の真野友博(九電工)、ブダペスト世界選手権代表の名瀬川直人(新潟アルビレックスRC)が登録。棒高跳は澤慎吾(きらぼし銀行)、江島雅紀(富士通)らが優勝争い。 大注目は走幅跳。110mハードルの泉谷が1年ぶりに出場する。前回は8m10の自己新で優勝。来年は複数種目への挑戦にも意欲を示しているだけに、ここで8m27の東京世界選手権の参加標準記録というビッグジャンプもあり得そうだ。 今季8m13の山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)、津波響樹(大塚製薬)、城山正太郎(ゼンリン)ら実力者がそろう。 砲丸投には8月に日本人初の19mオーバーを果たした奥村仁志(センコー)は、再び大台到達を目指す。やり投にはパリ五輪代表、ダイヤモンドリーグファイナル出場のディーン元気(ミズノ)がエントリーしている。女子/投てき、跳躍にも有力多数
最速争いの100mには兒玉芽生(ミズノ)、君嶋愛梨沙(土木管理総合)に注目。100mハードルの青木益未(七十七銀行)もエントリーした。君嶋は200mでも優勝候補に挙がる。 日本記録が生まれるなど活況の予感が漂う800mは、塩見綾乃(岩谷産業)、池崎愛里(ダイソー)、川田朱夏(ニコニコのり)らに好記録の予感。 100mハードルはパリ五輪で準決勝に進んだ福部真子(日本建設工業)が出場。2年前には12秒73の日本新を出し、今年は12秒69まで日本記録を短縮した。また、パリ五輪代表の田中佑美(富士通)、寺田明日香(ジャパンクリエイト)、青木と役者がそろった。 走高跳の髙橋渚(センコー)は1m90に挑戦。棒高跳は日本記録保持者(4m48)の諸田実咲(オリコ)は4m50に届くか。いずれもパリ五輪をギリギリで逃しているだけに、来年の東京世界選手権への思いは強い。走幅跳の秦澄美鈴(住友電工)、三段跳の髙島真織子(九電工)には復調のビッグジャンプなるか。 円盤投は日本記録保持者の郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)が登場。今年、日本人女子初の60mオーバーを果たしている。やり投にはパリ五輪ファイナリストの上田百寧(ゼンリン)、オレゴン世界選手権ファイナリストの武本紗栄(Team SSP)が出場。60mオーバーの競演が期待できる。 天気予報ではあいにくの空模様になりそうな雰囲気もあるが、悪天候を吹き飛ばすビッグパフォーマンスが繰り広げられるだろう。 大会の模様はYouTube「TBS陸上ちゃんねる」でライブ配信される。【動画】全日本実業団対抗選手権のライブ配信をチェック!
DAY1 https://www.youtube.com/live/o36eVbpl-JU?feature=shared DAY2 https://www.youtube.com/live/jgjoMGzyLJU?feature=shared DAY3 https://www.youtube.com/live/IdzidoKisds?feature=shared
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Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)