HOME 国内、日本代表、海外、五輪
4×400mR男女とも米国 5000mはインゲブリグトセン 800mワニョニイ1分41秒19 北口榛花が日本勢20年ぶりの金/パリ五輪Day10
4×400mR男女とも米国 5000mはインゲブリグトセン 800mワニョニイ1分41秒19 北口榛花が日本勢20年ぶりの金/パリ五輪Day10

24年パリ五輪女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)9日目

パリ五輪・陸上競技10日目は9種目で決勝が行われた。

広告の下にコンテンツが続きます

モーニングセッションでは男子マラソン(パリ市庁舎前→ベルサイユ宮殿折り返し→アンヴァリッド前広場)が行われた。

28km付近で飛び出したタミラト・トーラ(エチオピア)がそのまま逃げ切り、2時間6分26秒で金メダル。2008年北京大会でサムエル・ワンジル(ケニア)がマークした五輪記録を16年ぶりに6秒更新した。バシル・アブディ(ベルギー)が2時間6分47秒で銀メダルを獲得し、前回の銅メダルに続いて2大会連続のメダル。銅メダルは2時間7分00秒でベンソン・キプルト(ケニア)が手にした。

日本勢では赤﨑暁(九電工)が25kmをトップで通過するなど、35km付近までメダル圏内でレースを展開。その後後退したが、2時間7分32秒の自己ベストで6位に入った。日本勢としては前回6位の大迫傑(Nike)に続く2大会連続入賞となった。

イブニングセッションでは8種目で決勝が行われた。

この日はトラック&フィールド最終日。男子800mは20歳のエマヌエル・ワニョニイ(ケニア)が400m50秒3の高速レースに持ち込むと、終盤はマルコ・アロプ(カナダ)が猛追。ふたりは競り合うようにゴールへ駆け込んだ。

勝ったのはワニョニイで自己ベストの1分41秒19(世界歴代3位)。ケニア勢はこの種目で五輪5連覇となった。アロプは0.01秒差で敗れたが、1分41秒20(世界歴代4位)の北中米カリブ記録を樹立。3位はジャメル・セジャティ(アルジェリア)で1分41秒50だった。

男子走高跳は2m36を1回でクリアしたハミッシュ・カー(ニュージーランド)と・シェルビー・マキューアン(米国)のジャンプオフとなり、カーが2m34を成功。ニュージーランド勢初のメダルを金で飾った。

五輪2連覇を目指したムタズ・エッサ・バルシム(カタール)は2m34で3位。赤松諒一(SEIBU PRINCE)は自己ベストを1cm更新する日本歴代5位タイの2m31を1回でクリアして、日本勢では88年ぶりの入賞となる5位に食い込んだ。

女子やり投は北口榛花(JAL)が1回目にシーズンベストの65m80をマークして首位に立った。ライバルたちが苦戦するなか、北口は5回目にも64m73を投げてプレッシャーをかける。他には65mラインを超える選手は現れず、北口がブダペスト世界選手権に続いて優勝。日本勢の五輪金メダルはアテネ大会以来20年ぶり、女子のフィールド種目では日本勢初めてだった。

2位は63m93でジョー・アン・ファン・ディク(南アフリカ)。3位は63m68でニコラ・オグロドニーコヴァ(チェコ)だった。

女子100mハードルは大混戦となり、今季世界最高の12秒25をマークしているマサイ・ラッセル(米国)が12秒33(-0.3)で優勝。地元の大声援に背中を押されたシレナ・サンバ・マエラ(フランス)が12秒34で銀メダルを獲得した。連覇を目指したジャスミン・カマチョ・クイン(プエルトリコ)は12秒36の3位だった。

男子5000mは残り600mでエチオピア勢がペースアップ。世界歴代2位の12分36秒73を持つH.ゲブルヒウェトが抜け出すも、世界選手権を連覇中のヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)が猛追する。ラスト1周53秒の強烈キックで逆転して、13分13秒66で金メダルに輝いた。

2位は13分15秒04でロナルド・ケモイ(ケニア)。ケモイはかつて小森コーポレーションに所属していた。グラント・フィッシャー(米国)が13分15秒13で3位に入り、10000mに続いてに銅メダルを獲得した。

女子1500mは9日間で6レース目となるグダフ・ツェガイ(エチオピア)が高速レースに持ち込んだが、ラストはフェイス・キピエゴン(ケニア)が強かった。残り200mで抜け出すと、五輪新なる3分51秒29でフィニッシュ。世界記録保持者が五輪3連覇を成し遂げた。

2位はジェシカ・ハル(豪州)で3分52秒56。3位のジョージア・ベル(英国)は3分52秒61のナショナルレコードを樹立した。ツェガイは最下位(12位)だった。

男子4×400mリレーはボツワナが前半リードしたが、3走のブライス・デッドモンで米国がトップに立った。最後は400mハードル王者のライ・ベンジャミンと200m覇者のレツィレ・テボゴが激突。終盤は両国が並ぶかたちになるも、米国が逃げ切った。タイムは米国の持つ世界記録2分54秒29(1993年)に次ぐ、パフォーマンス歴代2位の2分54秒43。五輪新記録をマークした

2位のボツワナは2分54秒53のアフリカ新記録、3位の英国で2分55秒83の欧州記録。日本は予選と同じ中島佑気ジョセフ(富士通)、川端魁人(中京大クラブ)、佐藤風雅(ミズノ)、佐藤拳太郎(富士通)のオーダーで臨み、2分58秒33のアジア新記録で6位入賞を果たした。この種目の入賞は20年ぶり。

フィナーレとなった女子4×400mリレーはタレントぞろいの米国が強かった。2走のシドニー・マクローリン・レヴロニで大量リードを奪うと、3走のガブリエル・トマス、4走のアレクシス・ホームズも快走。1988年ソウル大会でソ連が出した世界記録(3分15秒17)に0.10秒届かなかったが、3分15秒27(世界歴代2位)の北中米カリブ記録で8連覇を達成した。

2位は4走のフェムケ・ボルが最後の直線で2チームを抜いたオランダで3分19秒50。3位は英国で3分19秒72。4位のアイルランド、5位のフランスまでがナショナルレコードとなった。

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)9日目 パリ五輪・陸上競技10日目は9種目で決勝が行われた。 モーニングセッションでは男子マラソン(パリ市庁舎前→ベルサイユ宮殿折り返し→アンヴァリッド前広場)が行われた。 28km付近で飛び出したタミラト・トーラ(エチオピア)がそのまま逃げ切り、2時間6分26秒で金メダル。2008年北京大会でサムエル・ワンジル(ケニア)がマークした五輪記録を16年ぶりに6秒更新した。バシル・アブディ(ベルギー)が2時間6分47秒で銀メダルを獲得し、前回の銅メダルに続いて2大会連続のメダル。銅メダルは2時間7分00秒でベンソン・キプルト(ケニア)が手にした。 日本勢では赤﨑暁(九電工)が25kmをトップで通過するなど、35km付近までメダル圏内でレースを展開。その後後退したが、2時間7分32秒の自己ベストで6位に入った。日本勢としては前回6位の大迫傑(Nike)に続く2大会連続入賞となった。 イブニングセッションでは8種目で決勝が行われた。 この日はトラック&フィールド最終日。男子800mは20歳のエマヌエル・ワニョニイ(ケニア)が400m50秒3の高速レースに持ち込むと、終盤はマルコ・アロプ(カナダ)が猛追。ふたりは競り合うようにゴールへ駆け込んだ。 勝ったのはワニョニイで自己ベストの1分41秒19(世界歴代3位)。ケニア勢はこの種目で五輪5連覇となった。アロプは0.01秒差で敗れたが、1分41秒20(世界歴代4位)の北中米カリブ記録を樹立。3位はジャメル・セジャティ(アルジェリア)で1分41秒50だった。 男子走高跳は2m36を1回でクリアしたハミッシュ・カー(ニュージーランド)と・シェルビー・マキューアン(米国)のジャンプオフとなり、カーが2m34を成功。ニュージーランド勢初のメダルを金で飾った。 五輪2連覇を目指したムタズ・エッサ・バルシム(カタール)は2m34で3位。赤松諒一(SEIBU PRINCE)は自己ベストを1cm更新する日本歴代5位タイの2m31を1回でクリアして、日本勢では88年ぶりの入賞となる5位に食い込んだ。 女子やり投は北口榛花(JAL)が1回目にシーズンベストの65m80をマークして首位に立った。ライバルたちが苦戦するなか、北口は5回目にも64m73を投げてプレッシャーをかける。他には65mラインを超える選手は現れず、北口がブダペスト世界選手権に続いて優勝。日本勢の五輪金メダルはアテネ大会以来20年ぶり、女子のフィールド種目では日本勢初めてだった。 2位は63m93でジョー・アン・ファン・ディク(南アフリカ)。3位は63m68でニコラ・オグロドニーコヴァ(チェコ)だった。 女子100mハードルは大混戦となり、今季世界最高の12秒25をマークしているマサイ・ラッセル(米国)が12秒33(-0.3)で優勝。地元の大声援に背中を押されたシレナ・サンバ・マエラ(フランス)が12秒34で銀メダルを獲得した。連覇を目指したジャスミン・カマチョ・クイン(プエルトリコ)は12秒36の3位だった。 男子5000mは残り600mでエチオピア勢がペースアップ。世界歴代2位の12分36秒73を持つH.ゲブルヒウェトが抜け出すも、世界選手権を連覇中のヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)が猛追する。ラスト1周53秒の強烈キックで逆転して、13分13秒66で金メダルに輝いた。 2位は13分15秒04でロナルド・ケモイ(ケニア)。ケモイはかつて小森コーポレーションに所属していた。グラント・フィッシャー(米国)が13分15秒13で3位に入り、10000mに続いてに銅メダルを獲得した。 女子1500mは9日間で6レース目となるグダフ・ツェガイ(エチオピア)が高速レースに持ち込んだが、ラストはフェイス・キピエゴン(ケニア)が強かった。残り200mで抜け出すと、五輪新なる3分51秒29でフィニッシュ。世界記録保持者が五輪3連覇を成し遂げた。 2位はジェシカ・ハル(豪州)で3分52秒56。3位のジョージア・ベル(英国)は3分52秒61のナショナルレコードを樹立した。ツェガイは最下位(12位)だった。 男子4×400mリレーはボツワナが前半リードしたが、3走のブライス・デッドモンで米国がトップに立った。最後は400mハードル王者のライ・ベンジャミンと200m覇者のレツィレ・テボゴが激突。終盤は両国が並ぶかたちになるも、米国が逃げ切った。タイムは米国の持つ世界記録2分54秒29(1993年)に次ぐ、パフォーマンス歴代2位の2分54秒43。五輪新記録をマークした 2位のボツワナは2分54秒53のアフリカ新記録、3位の英国で2分55秒83の欧州記録。日本は予選と同じ中島佑気ジョセフ(富士通)、川端魁人(中京大クラブ)、佐藤風雅(ミズノ)、佐藤拳太郎(富士通)のオーダーで臨み、2分58秒33のアジア新記録で6位入賞を果たした。この種目の入賞は20年ぶり。 フィナーレとなった女子4×400mリレーはタレントぞろいの米国が強かった。2走のシドニー・マクローリン・レヴロニで大量リードを奪うと、3走のガブリエル・トマス、4走のアレクシス・ホームズも快走。1988年ソウル大会でソ連が出した世界記録(3分15秒17)に0.10秒届かなかったが、3分15秒27(世界歴代2位)の北中米カリブ記録で8連覇を達成した。 2位は4走のフェムケ・ボルが最後の直線で2チームを抜いたオランダで3分19秒50。3位は英国で3分19秒72。4位のアイルランド、5位のフランスまでがナショナルレコードとなった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.06.06

洛南が4×100mRで39秒17の驚異的高校新記録!! 従来の記録を0.17秒更新し38秒台へ前進/IH都府県大会

滋賀インターハイ(7月30日~8月5日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。 京都府大会は6月6日、たけびしスタジアム京都で2日目を行い、男子4×100mリレー決勝で洛南が […]

NEWS 九大が初出場決める! 佐賀大との競り合いを制す/全日本大学女子駅伝九州地区選考会

2026.06.06

九大が初出場決める! 佐賀大との競り合いを制す/全日本大学女子駅伝九州地区選考会

第44回全日本大学女子駅伝の九州地区選考会が6月6日、福岡市の博多の森陸上競技場で行われ、九大が1時間54分05秒10で優勝し、初の全国大会出場を決めた。 レースは5000mのタイムレース方式で行われ、各校上位6人の合計 […]

NEWS 日本選手権のエントリー確定! 廣中璃梨佳、鵜澤飛羽、栁田大輝、坂井隆一郎らが出場見送り 泉谷は110mH専念

2026.06.05

日本選手権のエントリー確定! 廣中璃梨佳、鵜澤飛羽、栁田大輝、坂井隆一郎らが出場見送り 泉谷は110mH専念

日本陸連は6月5日、第110回日本選手権(6月12日~14日、愛知・パロマ瑞穂スタジアム)の確定版エントリーリストを発表した。 5月29日に発表された暫定エントリーに登録された選手のうち、女子5000mの廣中璃梨佳(ユニ […]

NEWS “鳥人”ブブカとLOCOK岡田久美子監督が講演! 保護者に向け「常にポジティブで支えてあげて」

2026.06.05

“鳥人”ブブカとLOCOK岡田久美子監督が講演! 保護者に向け「常にポジティブで支えてあげて」

男子棒高跳で世界選手権6連覇の“鳥人”セルゲイ・ブブカ氏と、女子競歩で長く活躍して4月からLOCOK陸上競技部の監督兼コーチに就任した岡田久美子さんが6月5日、東京都内で製菓会社LOTTE主催の「噛む力をスポーツの力に」 […]

NEWS 100m栁田大輝が日本選手権欠場 ハムストリングス肉離れでアジア大会絶望「悔しいが次の目標に切り替える」

2026.06.05

100m栁田大輝が日本選手権欠場 ハムストリングス肉離れでアジア大会絶望「悔しいが次の目標に切り替える」

Honda陸上競技部は6月5日、チームのSNSを通じて、男子100mの栁田大輝が名古屋アジア大会(9月下旬)日本代表選考の最重要競技会である日本選手権(6月12日~14日/愛知・パロマ瑞穂スタジアム)を欠場すると発表した […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年6月号 (5月14日発売)

2026年6月号 (5月14日発売)

落合晃&丸山優真が日本新
26春 学生長距離勢力図

page top