2023.12.06
日本陸連が将来有望なアスリートが国際人となるべく継続して育成サポートをしていく日本陸連ダイヤモンドアスリートの第10期認定式および修了式が行われた。
第10期(23-24年)ダイヤモンドアスリートには、9期から継続して栁田大輝(東洋大)、佐藤圭汰(駒大)、西徹朗(早大)、北田琉偉(日体大)、澤田結弥(浜松市立高・静岡)に加え、新規認定に3000m障害高校記録保持者の永原颯磨(佐久長聖高・長野)と、合計6人が選出された。その後、予定のある佐藤を除き、修了生のアツオビン・ジェイソン(福岡大)、藤原孝輝(東洋大)も含めた7人がリーダーシッププログラムに参加し、メディアに公開された。
今回はゲスト講師に男子200mでオリンピック・世界選手権代表、4×100mリレーリオ五輪銀メダルメンバーの飯塚翔太(ミズノ)が参加。実は2014年からスタートしたダイヤモンドアスリートの前に、ジュニアからシニアに向けて海外経験を積んで成長していってほしいという思いを込めて、試験的に飯塚や走高跳日本記録保持者の戸邉直人(JAL)らの海外遠征をサポートしていた。いわばダイヤモンドアスリート“0期”とも言える。その後、ダイヤモンドアスリートの中から北口榛花(JAL)やサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が育った。
リーダーシッププログラムでは長く活躍する秘訣や海外でのエピソードなど、飯塚が自らの経験を踏まえてアドバイス。ジュニア期からトップで活躍し、今年のブダペスト世界選手権では海外レース自己新を出して準決勝に進出した飯塚は「毎日、日記に前向きな言葉を書いていて、気がついたら(競技を)ずっとやっていました。ケガしないために身体のチェック項目を作っている」など秘訣を明かす。
海外経験も豊富で、「失敗という言葉は使わないようにしていて、課題とか成長しかない」「若いうちから海外に出ていろんな経験を積んでほしい」「アドリブで動くから、そういうものだと理解して期待しない。話のネタになると思えばいい」など、ユーモアたっぷりに話す。
最後に「みんな、それぞれでしかできない経験で、正解はない。自分だけの物語を作っていって、それを伝えていってほしい。一緒に頑張っていきましょう」とエールを送った。
プロジェクトを立ち上げた山崎一彦・日本陸連強化委員長は「日本陸上界の夢を若い人に託して始まったプロジェクト。陸上競技を通じて国際人になってほしい」と期待を込めていた。
日本陸連ダイヤモンドアスリートは東京五輪決定をきっかけに、競技力はもちろん、「豊かな人間性を持つ国際人となる人材」の育成を目的に2014-15年にスタートした制度。さまざまな分野の人を講師に招いてのリーダーシッププログラムや、海外遠征や語学面、栄養面を定期的にサポートしている。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.11
七種競技・熱田心 連覇へ「プレッシャーを力に変えたい」日本記録へ挑戦/日本選手権混成
2025.07.11
十種競技・奥田啓祐「まとめる練習してきた」3年ぶりVと自己新狙う/日本選手権混成
-
2025.07.11
-
2025.07.11
-
2025.07.11
-
2025.07.10
-
2025.07.10
-
2025.07.05
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.11
アディダスから爆発的なスピードを生み出すことを目指したスパイク最新モデル「ADIZERO PRIME SP 4」が登場!
アディダス ジャパンは、1秒でも速いベストタイムを目指して走るランナーのためのランニングシリーズ「アディゼロ」より、100mなど短距離のレースで最速のパフォーマンスを発揮することを目指した、陸上用スパイク「ADIZERO […]
2025.07.11
七種競技・熱田心 連覇へ「プレッシャーを力に変えたい」日本記録へ挑戦/日本選手権混成
◇第109回日本選手権・混成競技(7月12、13日/岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権・混成競技を前日に控え、有力選手が会見に出席した。 女子七種競技で前回初優勝を飾 […]
2025.07.11
十種競技・奥田啓祐「まとめる練習してきた」3年ぶりVと自己新狙う/日本選手権混成
◇第109回日本選手権・混成競技(7月12、13日/岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権・混成競技を前日に控え、有力選手が会見に出席した。 男子十種競技で3年ぶり優勝を […]
2025.07.11
セメニャが勝訴 スイス最高裁に対し1370万円の支払い命令 欧州人権裁判所が権利侵害認定
女子800mで五輪、世界選手権を制したキャスター・セメニャ氏(南アフリカ)が起こしていた係争をめぐり、欧州人権裁判所(ECHR)はスイス連邦最高裁判所に対し、69,000ポンド(約1370万円)の支払いを命じる判決を下し […]
2025.07.11
【女子200m】村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ・中2)24秒79=中2歴代7位タイ
鹿児島県中学通信が6月28日、県立鴨池陸上競技場で行われ、女子共通200m予選で村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ)が中2歴代7位タイの24秒79(+1.5)をマークした。 村田は小学生から県内のクラブチーム、ナンバーワンク […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会