HOME 国内

2023.10.02

400mHで好記録 ハードル二刀流の豊田兼がパリ五輪標準突破 瀧野未来が高校女子初の56秒台/新潟ACC
400mHで好記録 ハードル二刀流の豊田兼がパリ五輪標準突破 瀧野未来が高校女子初の56秒台/新潟ACC

男子400mHのパリ五輪参加標準記録を突破した豊田兼(慶大、中央)

◇アスレチックスチャレンジカップ(9月30日~10月1日/新潟市・デンカビッグスワンスタジアム)

大会2日目は男女の400mハードルで好記録が誕生した。男子は2組に出場した豊田兼(慶大)が日本歴代6位、学生歴代4位の48秒47をマークして優勝。パリ五輪参加標準記録(48秒70)も突破した。同種目の五輪標準突破者は8月の世界選手権で48秒58をマークした黒川和樹(法大)に続いて2人目となる。

8月の成都ワールドユニバーシティゲームズでは、110mハードルで金メダルを獲得した大学3年生。自己ベストは日本歴代6位の13秒29(22年)。一方でロングスプリントも強く、400mでは45秒92(22年)の自己ベストを持ち、400mハードルでは9月の日本インカレで小川大輝(東洋大)と48秒91で同着優勝している。この時の自己ベストを0.44秒更新。「目標の48秒6台」を上回り、「驚きました。タイムには満足しています」と喜んでいた。

3組では、筒江海斗(スポーツテクノ和広)が初の48秒台となる48秒77をマークして総合2位。福岡大出身の社会人3年目で、これまでのベストは5月のセイコーゴールデングランプリで出した49秒35だった。「前週の全日本実業団は予選落ちだったけど、切り替えることができました。しっかり走れました」。大幅に自己記録を短縮し、パリ五輪参加標準記録に0.07秒と迫った。

女子400mハードルでは夏のインターハイを2連覇した瀧野未来(京都橘高3)が高校女子初の56秒台となる56秒90をマーク。2015年に石塚晴子(東大阪大敬愛高3)がマークした高校記録(57秒09)を8年ぶりに塗り替えた。これまでの自己ベストは57秒45で、一気に0.55秒短縮。高校新はシーズン当初からの目標だったが、ラストチャンスでついに達成した。

男子100mは、東京五輪代表の多田修平(住友電工)が10秒24(+0.1)で優勝した。2位には前週の全日本実業団を制した東田旺洋(関彰商事)が10秒32で入り、3位は10秒33で樋口陸人(スズキ)。日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)は10秒34で4位だった。

広告の下にコンテンツが続きます

男子200mは飯塚翔太(ミズノ)が20秒42(±0)、男子400mは中島佑気ジョセフ(東洋大)がセカンドベストタイの45秒12と、ブダペスト世界選手権セミファイナリストがそろって制した。

女子やり投では佐藤友佳(ニコニコのり)が60m37を放ってV。女子1500mはM.チェロップ(新日本住設)が4分07秒62で1位。木村友香(積水化学)が4分11秒29で日本人トップの2位だった。

男子走高跳は瀬古優斗(滋賀陸協)が2m24で優勝。昨年6月の日本選手権でアキレス腱断裂から1年4ヵ月ぶりに実戦復帰した戸邉直人(JAL)は2m15で5位だった。

走幅跳は男子が鳥海勇斗(日大)が7m97(+1.1)で、女子は髙良彩花(JAL)が6m34(+1.1)でそれぞれ1位、女子円盤投はL.ジェイド(英国)が58m53で制し、2位には郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)が55m20で入った。

◇アスレチックスチャレンジカップ(9月30日~10月1日/新潟市・デンカビッグスワンスタジアム) 大会2日目は男女の400mハードルで好記録が誕生した。男子は2組に出場した豊田兼(慶大)が日本歴代6位、学生歴代4位の48秒47をマークして優勝。パリ五輪参加標準記録(48秒70)も突破した。同種目の五輪標準突破者は8月の世界選手権で48秒58をマークした黒川和樹(法大)に続いて2人目となる。 8月の成都ワールドユニバーシティゲームズでは、110mハードルで金メダルを獲得した大学3年生。自己ベストは日本歴代6位の13秒29(22年)。一方でロングスプリントも強く、400mでは45秒92(22年)の自己ベストを持ち、400mハードルでは9月の日本インカレで小川大輝(東洋大)と48秒91で同着優勝している。この時の自己ベストを0.44秒更新。「目標の48秒6台」を上回り、「驚きました。タイムには満足しています」と喜んでいた。 3組では、筒江海斗(スポーツテクノ和広)が初の48秒台となる48秒77をマークして総合2位。福岡大出身の社会人3年目で、これまでのベストは5月のセイコーゴールデングランプリで出した49秒35だった。「前週の全日本実業団は予選落ちだったけど、切り替えることができました。しっかり走れました」。大幅に自己記録を短縮し、パリ五輪参加標準記録に0.07秒と迫った。 女子400mハードルでは夏のインターハイを2連覇した瀧野未来(京都橘高3)が高校女子初の56秒台となる56秒90をマーク。2015年に石塚晴子(東大阪大敬愛高3)がマークした高校記録(57秒09)を8年ぶりに塗り替えた。これまでの自己ベストは57秒45で、一気に0.55秒短縮。高校新はシーズン当初からの目標だったが、ラストチャンスでついに達成した。 男子100mは、東京五輪代表の多田修平(住友電工)が10秒24(+0.1)で優勝した。2位には前週の全日本実業団を制した東田旺洋(関彰商事)が10秒32で入り、3位は10秒33で樋口陸人(スズキ)。日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)は10秒34で4位だった。 男子200mは飯塚翔太(ミズノ)が20秒42(±0)、男子400mは中島佑気ジョセフ(東洋大)がセカンドベストタイの45秒12と、ブダペスト世界選手権セミファイナリストがそろって制した。 女子やり投では佐藤友佳(ニコニコのり)が60m37を放ってV。女子1500mはM.チェロップ(新日本住設)が4分07秒62で1位。木村友香(積水化学)が4分11秒29で日本人トップの2位だった。 男子走高跳は瀬古優斗(滋賀陸協)が2m24で優勝。昨年6月の日本選手権でアキレス腱断裂から1年4ヵ月ぶりに実戦復帰した戸邉直人(JAL)は2m15で5位だった。 走幅跳は男子が鳥海勇斗(日大)が7m97(+1.1)で、女子は髙良彩花(JAL)が6m34(+1.1)でそれぞれ1位、女子円盤投はL.ジェイド(英国)が58m53で制し、2位には郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)が55m20で入った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.18

富士北麓ワールドトライアル 100mに栁田大輝、桐生祥秀 ハードルに泉谷駿介、田中佑美がエントリー!

日本陸連は7月18日、日本グランプリシリーズの富士北麓ワールドトライアル2025のエントリーリストを発表した。 男子100mには日本選手権で優勝した桐生祥秀(日本生命)を筆頭に、関口裕太(早大)、小池祐貴(住友電工)、多 […]

NEWS 【世界陸上プレイバック】―13年モスクワ―棒高跳イシンバエワが地元で有終の美 福士加代子がマラソンで笑顔の銅メダル、桐生祥秀が世界デビュー

2025.07.18

【世界陸上プレイバック】―13年モスクワ―棒高跳イシンバエワが地元で有終の美 福士加代子がマラソンで笑顔の銅メダル、桐生祥秀が世界デビュー

今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]

NEWS 100m栁田大輝60年ぶり“世界一”なるか!?落合晃、阿部竜希、柳井綾音らがドイツで勝負/ユニバ

2025.07.18

100m栁田大輝60年ぶり“世界一”なるか!?落合晃、阿部竜希、柳井綾音らがドイツで勝負/ユニバ

学生世界一を決めるFISUワールドユニバーシティゲームズの陸上競技が7月21日から27日まで、ドイツのライン・ルールで行われる。若き日本代表の注目選手を紹介する。 男子100mには栁田大輝(東洋大)が出場する。自己記録は […]

NEWS 王者・キプチョゲに加え、レゲセ、ウォルデらがエントリー! 日本から川内優輝、聞谷賢人らも出場予定/シドニーマラソン

2025.07.18

王者・キプチョゲに加え、レゲセ、ウォルデらがエントリー! 日本から川内優輝、聞谷賢人らも出場予定/シドニーマラソン

8月31日に豪州で開催されるシドニーマラソンの主催者は、男子エリート選手のエントリーを発表した。 すでに、前世界記録のE.キプチョゲ(ケニア)の参戦が3月中に発表されているが、新たに19年、20年の東京を制しているB.レ […]

NEWS チェプンゲティチ暫定的資格停止!女子マラソン初2時間10分切り、3月のドーピング検査陽性

2025.07.18

チェプンゲティチ暫定的資格停止!女子マラソン初2時間10分切り、3月のドーピング検査陽性

世界陸連の独立不正監査機関「アスリート・インテグリティー・ユニット」(AIU)は7月17日、女子マラソン世界記録(2時間9分56秒)保持者のルース・チェプンゲティチ(ケニア)に暫定的資格停止処分を科したことを発表した。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年8月号 (7月14日発売)

2025年8月号 (7月14日発売)

詳報!日本選手権
IH地区大会

page top