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2023.10.02

3000m障害・青木涼真と砂田晟弥が37年ぶりWメダル!100mH田中佑美が“ドタバタ”銅 1500m後藤夢が5位と健闘/アジア大会
3000m障害・青木涼真と砂田晟弥が37年ぶりWメダル!100mH田中佑美が“ドタバタ”銅 1500m後藤夢が5位と健闘/アジア大会

23年アジア大会男子3000m障害銀メダルの青木涼真(左)と銅メダルの砂田晟弥 写真/フォート・キシモト

◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)

中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の3日目が行われた。

男子3000m障害には青木涼真(Honda)と砂田晟弥(プレス工業)が出場。青木が8分23秒75で銀メダル、砂田が8分26秒47で銅メダルを獲得した。

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9月には1ヵ月近く、長野・湯の丸高原でともに合宿を積んだ2人。8分19秒50という大会新記録で金メダルを手にしたアビナシュ・ムクンド・サブレ(インド)に対して青木は「実力差を感じる負け方をしてしまった」と悔しがった。

それでも、この種目でダブルメダルは1986年ソウル大会の愛敬重之(金)と永里発(銅)以来、37年ぶりのことだった。

女子100mハードルは田中佑美(富士通)が13秒04(±0)で銅メダルを獲得。中国の呉艶妮が明らかな不正スタートで失格が言い渡されたが、抗議の末、一度は判定が覆って呉艶妮も走ることに。田中は4着でフィニッシュしたが、その後やはり不正スタートで呉艶妮に失格が言い渡され、田中の3位が確定した。前日本記録保持者の青木益未(七十七銀行)は13秒34で5位入賞を果たしている。

女子1500mの後藤夢(ユニクロ)は4分19秒45で5位と健闘。世界選手権代表の後藤は「スローになるのか読めないところもあって不安でした。ラスト1周であそこまで広げられてしまう。まずはアジアで勝つということが世界につながると思います」と語った。男子1500mの河村一輝(トーエネック)は3分44秒71で9位。「持ちタイム(ベストは3分35秒42の日本記録)は上の方でも、海外の選手は同じくらいのタイムをチャンピオンシップのレースで出してくる。大きく力の差を感じました」と肩を落とした。

七種競技は山﨑有紀(スズキ)が5616点で5位、大玉華鈴(日体大SMG)が5605点で6位。前回銅メダルの山﨑は「すごく悪いわけではないですが、一つひとつ課題があった。残念な結果です」と悔しがる。大玉は「メダルを狙うために最低限、自己ベスト以上を出さないと戦えなかった。そこに近づけなかったのは悔しい」と話た。

男子走幅跳の山川夏輝(Team SPP)は「1、2回目ファウルをしてしまって、3回ファウルは経験がないので迷いが出てしまった」と7m61(-0.3)を残したものの10位にとどまった。

男子200m準決勝では上山紘輝(住友電工)、宇野勝翔(順大)ともに決勝進出を決めている。

大会4日目の午前セッションからは男子十種競技がスタート。アジア選手権金メダリストでブダペスト世界選手権代表の丸山優真(住友電工)と、田上駿(陸上物語)が挑む。

男子走高跳決勝にはブダペスト世界選手権8位の赤松諒一(アワーズ)と、昨年のオレゴン世界選手権8位の真野友博(九電工)が登場。朝9時30分(現地時間)では男子4×100mリレー予選が行われる。

また、男子800m予選3組に日本記録保持者の川元奨(スズキ)が出場。同400mハードル予選の1組に児玉悠作(ノジマ)、2組に黒川和樹(法大)が臨む。女子400mハードル予選1組には山本亜美(立命大)が入っている。

◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州) 中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の3日目が行われた。 男子3000m障害には青木涼真(Honda)と砂田晟弥(プレス工業)が出場。青木が8分23秒75で銀メダル、砂田が8分26秒47で銅メダルを獲得した。 9月には1ヵ月近く、長野・湯の丸高原でともに合宿を積んだ2人。8分19秒50という大会新記録で金メダルを手にしたアビナシュ・ムクンド・サブレ(インド)に対して青木は「実力差を感じる負け方をしてしまった」と悔しがった。 それでも、この種目でダブルメダルは1986年ソウル大会の愛敬重之(金)と永里発(銅)以来、37年ぶりのことだった。 女子100mハードルは田中佑美(富士通)が13秒04(±0)で銅メダルを獲得。中国の呉艶妮が明らかな不正スタートで失格が言い渡されたが、抗議の末、一度は判定が覆って呉艶妮も走ることに。田中は4着でフィニッシュしたが、その後やはり不正スタートで呉艶妮に失格が言い渡され、田中の3位が確定した。前日本記録保持者の青木益未(七十七銀行)は13秒34で5位入賞を果たしている。 女子1500mの後藤夢(ユニクロ)は4分19秒45で5位と健闘。世界選手権代表の後藤は「スローになるのか読めないところもあって不安でした。ラスト1周であそこまで広げられてしまう。まずはアジアで勝つということが世界につながると思います」と語った。男子1500mの河村一輝(トーエネック)は3分44秒71で9位。「持ちタイム(ベストは3分35秒42の日本記録)は上の方でも、海外の選手は同じくらいのタイムをチャンピオンシップのレースで出してくる。大きく力の差を感じました」と肩を落とした。 七種競技は山﨑有紀(スズキ)が5616点で5位、大玉華鈴(日体大SMG)が5605点で6位。前回銅メダルの山﨑は「すごく悪いわけではないですが、一つひとつ課題があった。残念な結果です」と悔しがる。大玉は「メダルを狙うために最低限、自己ベスト以上を出さないと戦えなかった。そこに近づけなかったのは悔しい」と話た。 男子走幅跳の山川夏輝(Team SPP)は「1、2回目ファウルをしてしまって、3回ファウルは経験がないので迷いが出てしまった」と7m61(-0.3)を残したものの10位にとどまった。 男子200m準決勝では上山紘輝(住友電工)、宇野勝翔(順大)ともに決勝進出を決めている。 大会4日目の午前セッションからは男子十種競技がスタート。アジア選手権金メダリストでブダペスト世界選手権代表の丸山優真(住友電工)と、田上駿(陸上物語)が挑む。 男子走高跳決勝にはブダペスト世界選手権8位の赤松諒一(アワーズ)と、昨年のオレゴン世界選手権8位の真野友博(九電工)が登場。朝9時30分(現地時間)では男子4×100mリレー予選が行われる。 また、男子800m予選3組に日本記録保持者の川元奨(スズキ)が出場。同400mハードル予選の1組に児玉悠作(ノジマ)、2組に黒川和樹(法大)が臨む。女子400mハードル予選1組には山本亜美(立命大)が入っている。

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