世界陸連ダイヤモンドリーグ(DL)第2戦の中国・柯橋大会を前日に控えた5月2日に有力選手の会見が行われ、今大会が25年シーズン初戦となる女子やり投の北口榛花(JAL)が登壇して意気込みを語った。
男子棒高跳のアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)、女子走高跳のヤロスラワ・マフチフ(ウクライナ)といったトップアスリートとともにDL前日会見に初めて臨んだ北口は、「試合より緊張しているんですが、このカンファレンスに出られてすごくうれしいですし、私自身も横にいるアスリートのみなさんと同じぐらいがんばれるように、これからも努力したい」と笑顔を見せる。
パリ五輪イヤーだった昨年も、同じ中国開催(蘇州)だったDL2戦目からシーズンをスタートさせた北口。6投目の逆転優勝で弾みをつけ、パリ五輪金メダルやDLファイナル連覇などの快挙へとつなげた。
この冬季も五輪金メダリストとして受賞ラッシュ、イベントラッシュをこなしつつ、スペインン・テネリフェ島や鹿児島・奄美大島などで合宿を重ねながらトレーニングをこなしている。2025年の第一歩に向けて、「明日は最初の試合なので、これまでトレーニングしてきた成果と、9月までどのように修正していったらいいかがわかればいいなと思っています」と意気込みを口にした。
登壇選手たち全員に東京世界陸上イヤーに向けての意気込みを聞かれた際に、デュプランティスが「東京五輪では観客からのエネルギーがなく十分な力を出せなかったように思う。でも、美しいスタジアムだったことは覚えているのでも、戻るのが本当に楽しみ」、マフチフが「もちろん目標は(パリ五輪に続いて)チャンピオンのタイトルを守ること。最大のターゲットは世界記録の更新」と答えるなか、北口はホスト国の“エース”として歓迎の言葉を伝えた。
「まず、素晴らしいアスリートたちが日本、そして東京に戻ってきてくれることをうれしく思います。すべてのアスリートが日本、文化、歴史、そして街そのものを楽しんでくれたことを願っています」
そして、自身の思いも込める。「私にとって、最初でおそらく最後になる特別な故郷での世界選手権になるでしょう」。すると、会場内から拍手が起こり、北口も表情をほころばせた。
大会は5月3日、上海・柯橋で行われる。日本勢は北口のほか、4月26日の中国・厦門大会で世界選手権代表に内定した男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)や同3000m障害の三浦龍司(SUBARU)らがエントリー。男子5000mには佐藤圭汰(駒大)も出場を予定している。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.04
パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」
2025.12.04
飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催
-
2025.12.04
-
2025.12.04
-
2025.12.03
-
2025.12.02
-
2025.12.02
2025.11.28
青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表
-
2025.11.29
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.04
パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」
24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]
2025.12.04
飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催
東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]
2025.12.04
世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く
世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025