◇福岡インターハイ(7月28日~8月1日/福岡・博多の森陸上競技場)2日目
福岡インターハイの2日目が行われ、女子1500mはジャネット・ジェプコエチ(倉敷2岡山)が4分07秒59の好記録で優勝を飾った。穗岐山芽衣(山田3高知)が高校歴代3位の4分13秒67で日本人トップの3位に入った。
序盤から留学生4人にドルーリー朱瑛里(津山2岡山)が食らいつく展開でレースが進んだ。穗岐山は「最初の100mの時点でちょっとペースが速いなと思いました」と言い、「一定の距離を置いて、離されないようにマークしながらレースを進めました」と冷静だった。
先頭集団が400mを66秒で通過し、700m過ぎでドルーリーが留学生の集団から脱落。穗岐山もじわじわと距離を縮めて、最後の1周に入る直前にドルーリーを抜いて日本人トップに立った。
留学生を2人抜いて最後の直線に入り、「ラストのスピードが自分の持ち味。目の前に外国人の選手が見えて、これは抜けると思って上げた」が、2位には0.63秒届かず。ただ、高校歴代3位の好記録に「『留学生の力を借りて、15秒までいけたらすごいぞ』って先生も言ってくださっていました。13秒が出るとは思ってなかったので、本当にうれしいです」と無邪気に笑った。
同走したドルーリーについては「速くてすごいと、ずっと遠くから見ていた選手でした」。レース中にその背中が近づき、「その勢いのままに抜いてメダル獲得することができました」と胸を張った。
一方で、留学生に食らいついたドルーリーは終盤で後続集団に飲み込まれ、11位にとどまった。「中盤からリズムが崩れてしまい、そこから流れに乗れなかった」と振り返り、800mに向けて「気持ちを切り替えて走れるようにがんばりたいです」と話した。
女子1500m高校歴代10傑
4.07.86 小林祐梨子(須磨学園3兵庫) 2006. 9.24 4.12.87 澤田結弥(浜松市立2静岡) 2022. 8. 6 4.13.67 穗岐山芽衣(山田3高知) 2024. 7.59 4.14.74 米澤奈々香(仙台育英2宮城) 2021. 7.29 4.15.43 田中希実(西脇工2兵庫) 2016. 6.25 4.15.50 ドルーリー朱瑛里(津山1岡山)2023. 8. 3 4.15.82 髙橋ひな(西脇工3兵庫) 2016. 7.30 4.15.86 田島愛梨(神村学園3鹿児島) 2022. 5.28 4.15.98 由水沙季(筑紫女学園2福岡) 2012. 7.30 4.16.01 近藤希美(東海大相模3神奈川)2023. 8. 3 4.16.20 倉岡奈々(鹿児島女1鹿児島) 2013. 7.31
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.05.01
アディダスによるスポーツを通じたグローバルムーブメント「MOVE FOR THE PLANET」が今年も開催!
アディダス ジャパンは、未来のスポーツ環境を支えるためのグローバルムーブメント「MOVE FOR THE PLANET(ムーブ・フォー・ザ・プラネット)」を5月12日~25日まで開催することを発表した。5月12日の計測開 […]
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]
2025.04.30
【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)