2025.06.15
◇インターハイ四国地区大会(6月14~16日/愛媛・県総合運動公園陸上競技場)
広島インターハイ出場を懸けた四国地区大会の1日目が行われ、女子4×100mリレーでは高知農が四国高校新記録となる46秒32で優勝。2位の徳島市立も46秒53で従来の四国高校記録を0.17秒更新、3位の聖カタリナ(愛媛)は46秒78の大会新記録だった。
快記録で四国の頂点に立ったが高知農だが、県大会で100mと200mを制しているエースで2走の岡林沙季(3年)が1週間前に左足首を捻挫。4日ほど前から歩けるようになり、予選も欠場していた。
ぶっつけ本番の中で1走の田中佐和(1年)からバトンを受け取ると、岡林は「走っていて左右のズレは気になりましたが、今の全力は出し切りました」と懸命の走りで妹の結衣(1年)にバトンをつないだ。
「もうやるしかない」と姉の走りに刺激を受けた結衣も快走。走幅跳で優勝(5m89/+3.0)した後で疲労もあったが、「結構、脚も回って走ることができたので良かったです」とコーナーを駆け抜ける。アンカーの横山穂乃翔(3年)は「今まで一番良い走り」とトップを死守。ハイレベルな争いを勝ち抜いた。
「46秒台を目標にしていて、46秒台前半が出るとは思わなかったので、震えました」と振り返った横山。普段はバトンパスの練習をほとんどしておらず、一人ひとりのコンディションを見ながら歩数を合わせているそうだ。「インターハイでは45秒台を目指します」と横山は語った。
15日は100m、16日は200mで岡林姉妹が対決する予定。「まだ1位はあきらめていない。結衣に勝ちたいです」と沙季は意気込んでいた。
男子110mハードルでは酒井大輔(四学香川西3)が自身の持つ四国高校記録まであと0.03秒に迫る14秒06(-0.8)の大会新記録で連覇達成。酒井が4走を務めた4×100mリレーも、39秒85の大会新記録でチームの優勝に貢献した。
男子棒高跳では、昨年のインターハイ5位の実績を持ち、国民スポーツ大会少年AとU18大会を制している井上直哉(阿南光3徳島)が、31年ぶりに大会記録を5cm更新する5m20で2連覇した。
男子1500mは山本聖也(高知農3)が10年ぶり大会新となる3分49秒36で1位。女子ハンマー投でも永田陽菜乃(四学香川西3)が53m98で大会記録を更新して優勝した。女子400mは松井詩乃(四学香川西3)が54秒82で制している。
全国インターハイは7月25日~29日に広島・ホットスタッフフィールド陸上競技場(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文/馬場遼
インターハイ四国大会優勝者一覧をチェック!
●男子 400m 吉川昇吾(高松東3香川) 48秒10 1500m 山本聖也(高知農3高知) 3分49秒36=大会新 110mH 酒井大輔(四学香川西3香川) 14秒06(-0.8)=大会新 5000m競歩 池畠良汰(高知工3高知) 22分49秒33 4×100mR 四学香川西(香川) 39秒85 棒高跳 井上直哉(阿南光3徳島) 5m20=大会新 走高跳 長井耕太郎(松山北3愛媛) 7m21(+2.0) ハンマー投 松本圭汰(FC今治明徳) 61m40 [adinserter block="4"] ●女子 400m 松井詩乃(四学香川西3香川) 54秒82 1500m 立石里央菜(城東2徳島) 4分31秒81 5000m競歩 川上栞奈(高知小津3高知) 27分24秒09 4×100mR 高知農(高知) 46秒32=四国高校新、大会新 走幅跳 岡林結衣(高知農1高知) 5m89(+3.0) 円盤投 松原奏空(生光学園2徳島) 42m78 ハンマー投 永田陽菜乃(四学香川西3香川) 53m98=大会新RECOMMENDED おすすめの記事
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