陸上競技の世界ナンバーワンを決める世界陸上競技選手権(以下、世界選手権)が7月15日から7月24日までの10日間、米国・オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで行われている。
Day8午後最初の決勝種目は日本時間23日10時20分(以下文中は日本時間)開始の女子やり投決勝。北口榛花(JAL)が日本人初の表彰台、そして金メダルに挑戦する。
21日の予選では1投目に全体トップの64m32を投げ、楽々と決勝進出を決めた北口。今季は6月18日のダイヤモンドリーグ・パリ大会で日本人として初優勝を飾るなど、世界の第一線で活躍。本人は「入賞」が目標と話すが、金メダルの本命と言っても差し支えない実績を残している。
北口とメダルを争いそうなのが、昨年の東京五輪金の劉詩穎(中国)や連覇を目指すケルシーリー・バーバー(豪州)、そして地元・米国のカラ・ウィンガーだ。いずれも北口を上回る自己記録を持っており、決勝では予選から一変した投げを見せてくる可能性が高い。北口としては3投目以内に自己ベスト(66m00)に近い投げができるかどうかが、成績を左右するだろう。
また、初出場で決勝進出を果たした武本紗栄(佐賀県スポ協)は、自己記録の62m39の更新で入賞が見えてくる。
フィールドでは男子棒高跳予選が9時05分にスタート。モスクワ世界選手権6位入賞の山本聖途(トヨタ自動車)が決勝進出を目指す。今大会での予選通過記録は5m80。最初の高さ5m30から始まり、5m50、5m65、5m75、5m80とバーが上がっていく。決勝進出には5m75までを失敗なく跳べるかがカギを握りそうだ。
6m20の世界記録を持ち、東京五輪でも金メダルを獲得。いまや陸上界の顔ともなったアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)は問題なく予選を突破するだろう。
トラックでは男子4×100mリレーの予選(10時05分)に3大会連続メダルが懸かる日本が登場するが、レース前からアクシデントが続いている。大会4日目の200m予選に出場予定だった小池祐貴(住友電工)が新型コロナウイルスの陽性で離脱。100mで日本初の決勝進出を果たし、7位入賞のサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)が脚の疲労などの影響で出場を見送ることとなった。
中核を担う2人が外れたため、当初予定していたオーダーを大幅に変更。1走・坂井隆一郎(大阪ガス)、2走・鈴木涼太(スズキ)、3走・上山紘輝(住友電工)、4走・栁田大輝(東洋大)で挑む。平均年齢22歳、全員が世界大会初出場という若き4人にバトンが託される。
1組目3レーンに入った日本は、今大会の100m、200mでメダルを独占した米国や東京五輪銅メダルの中国、3大会メダルを目指す英国と同じ組となった。個々の走力では劣勢だが、日本が誇るバトンパスで予選突破を狙う。
男子に先だって行われる女子4×100mリレー予選(9時40)にも日本が出場。日本選手権100m優勝の君嶋愛梨沙(土木管理総合)を中心に日本記録(43秒39)の更新を目指す。
この他、男女の400mと女子400mハードルの決勝も見逃せない。
女子400mハードル(11時50分)のシドニー・マクローリン(米国)は世界選手権と同じ会場で行われた6月の全米選手権で51秒41の世界記録を樹立。今大会でまだ出ていない世界新記録への期待が膨らんでいる。
男子400m(11時35分)では今季世界最高記録(43秒56)をマークしているマイケル・ノーマン(米国)が初の金メダルに向け一歩リード。ただし、東京五輪銅のキラニ・ジェームス(グレナダ)も虎視眈々とトップを狙っている。大ケガから復帰した世界記録保持者のウェイド・ファン・ニーケルク(南アフリカ)の走りにも注目したい。
女子400m(11時15分)は五輪2連覇のショーナ・ミラー・ウイボ(バハマ)が世界選手権での初優勝を狙うが、今季49秒49をマークしているマリレイディ・パウリノ(ドミニカ共和国)にも勝機はあるだろう。
Day9の午前セッションは女子100mハードル予選(24日3時20分)に日本記録保持者の青木益美(七十七銀行)と日本選手権優勝の福部真子(日本建設工業)の2人がエントリーしている。12秒台と予選突破で日本陸上界の歴史を塗り替えたい。
女子走幅跳予選(24日4時00分)には秦澄美鈴(シバタ工業)が日本人として6大会ぶりの出場。決勝進出に向け、6m65の自己記録を上回るジャンプが期待される。
また、男子十種競技の1日目がスタートし、100m、走幅跳、砲丸投の3種目が行われる。
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