HOME 国内、世界陸上、日本代表
女子35km競歩・園田世玲奈が2時間45分09秒の日本最高タイム フィニッシュ寸前で入賞逃すも「来年以降につながる結果」/世界陸上
女子35km競歩・園田世玲奈が2時間45分09秒の日本最高タイム フィニッシュ寸前で入賞逃すも「来年以降につながる結果」/世界陸上


◇オレゴン世界陸上(7月15日〜24日/米国・オレゴン州ユージン)8日目

オレゴン世界陸上8日目のモーニングセッションに行われた新種目の女子35km競歩。世界大会初出場の園田世玲奈(NTN)が、自身の持つ日本最高記録(2時間45分48秒)を上回る2時間45分09秒で9位に入る健闘を見せた。

今大会から新たな種目として採用された35km競歩には41人が出場。「設定ペースより少し速かったですが、いい感覚で歩くことができました」と話した園田は、5kmから4位グループの中でレースを進め、一時は集団を牽引して集団の人数を絞るなど積極的なレースを展開した。

集団にいたラクエル・ゴンザレス(スペイン)が23km過ぎにペースを上げ、グループがばらけると、園田は1kmを4分40秒のペースをキープ。順位を下げながらも30kmまでは7位と入賞圏内を歩いた。

しかし、32kmを過ぎてから疲労からフォームが小さくなりスピードが鈍ると、後ろから上がってきた李毛措(中国)にかわされて8位に。さらに、残り400mを切って追い上げきたヴィヴィアン・ライラ(ブラジル)にも抜かれ、7秒差で入賞を逃した。

それでも園田は「9位はとても悔しいですが、来年以降につながる良い経験ができました」と晴れやかな表情。「この経験を糧に、人としても競技者としても成長し、来年のブダペスト世界選手権や2年後のパリ五輪でも代表の座をつかめるように準備したいです」としっかりと前を見据えていた。

優勝争いは大会初日の20km競歩でペルー勢として初の金メダルを獲得したキンバリー・ガルシア・レオンが2時間39分16秒で2種目制覇の偉業。2位のカタジナ・ズジェブウォ(ポーランド)、3位の切陽什姐(中国)と上位3位は20km競歩とまったく同じ順位となった。

◇オレゴン世界陸上(7月15日〜24日/米国・オレゴン州ユージン)8日目 オレゴン世界陸上8日目のモーニングセッションに行われた新種目の女子35km競歩。世界大会初出場の園田世玲奈(NTN)が、自身の持つ日本最高記録(2時間45分48秒)を上回る2時間45分09秒で9位に入る健闘を見せた。 今大会から新たな種目として採用された35km競歩には41人が出場。「設定ペースより少し速かったですが、いい感覚で歩くことができました」と話した園田は、5kmから4位グループの中でレースを進め、一時は集団を牽引して集団の人数を絞るなど積極的なレースを展開した。 集団にいたラクエル・ゴンザレス(スペイン)が23km過ぎにペースを上げ、グループがばらけると、園田は1kmを4分40秒のペースをキープ。順位を下げながらも30kmまでは7位と入賞圏内を歩いた。 しかし、32kmを過ぎてから疲労からフォームが小さくなりスピードが鈍ると、後ろから上がってきた李毛措(中国)にかわされて8位に。さらに、残り400mを切って追い上げきたヴィヴィアン・ライラ(ブラジル)にも抜かれ、7秒差で入賞を逃した。 それでも園田は「9位はとても悔しいですが、来年以降につながる良い経験ができました」と晴れやかな表情。「この経験を糧に、人としても競技者としても成長し、来年のブダペスト世界選手権や2年後のパリ五輪でも代表の座をつかめるように準備したいです」としっかりと前を見据えていた。 優勝争いは大会初日の20km競歩でペルー勢として初の金メダルを獲得したキンバリー・ガルシア・レオンが2時間39分16秒で2種目制覇の偉業。2位のカタジナ・ズジェブウォ(ポーランド)、3位の切陽什姐(中国)と上位3位は20km競歩とまったく同じ順位となった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.07.27

女子競歩の岡田久美子は調整順調「メダルを狙える位置。新たな挑戦でワクワクしている」/パリ五輪

パリ五輪・陸上競技に向けて日本代表選手団が7月27日午前、出国前に羽田空港で会見を行い、意気込みを語った。 2016年リオ、21年東京に続く3大会連続の五輪代表となる女子競歩の岡田久美子(富士通)は「いよいよだなという気 […]

NEWS 女子走幅跳日本記録保持者・秦澄美鈴 目標は決勝進出「自己ベストを狙っていきたい」/パリ五輪

2024.07.27

女子走幅跳日本記録保持者・秦澄美鈴 目標は決勝進出「自己ベストを狙っていきたい」/パリ五輪

パリ五輪・陸上競技に向けて日本代表選手団が7月27日午前、出国前に羽田空港で会見を行い、意気込みを語った。 女子走幅跳に出場する秦澄美鈴(住友電工)は「緊張しています」と言いながらも「シーズン初めに比べて調子が上がってい […]

NEWS 混合競歩代表の川野将虎「自分らしい粘り強い歩きで上位を目指したい」/パリ五輪

2024.07.27

混合競歩代表の川野将虎「自分らしい粘り強い歩きで上位を目指したい」/パリ五輪

パリ五輪・陸上競技に向けて日本代表選手団が7月27日午前、出国前に羽田空港で会見を行い、意気込みを語った。 男女混合競歩リレー代表の川野将虎(旭化成)は前回の東京大会に続くオリンピック。「前回から3年間。一つの集大成」と […]

NEWS 北口榛花「新たな歴史を作れるよう」田中希実「それではみんなで、よーいどん!」日本代表コメント集/パリ五輪

2024.07.27

北口榛花「新たな歴史を作れるよう」田中希実「それではみんなで、よーいどん!」日本代表コメント集/パリ五輪

100年ぶりにフランス・パリを舞台に五輪が開幕した。陸上競技は8月1日から11日までの日程で行われる。開幕に合わせて日本オリンピック委員会(JOC)は日本代表の意気込みコメントを発表した。 2大会連続出場で女子主将を務め […]

NEWS 中大ルーキー・岡田開成が3000m7分55秒41! U20歴代4位の好タイム

2024.07.27

中大ルーキー・岡田開成が3000m7分55秒41! U20歴代4位の好タイム

7月26日、中大多摩キャンパス競技場で「Summer Night Run Festival in CHUO」が行われ、男子3000mで岡田開成(中大1)が7分55秒41とU20歴代4位のタイムをマークした。 同大会はこれ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年8月号 (7月12日発売)

2024年8月号 (7月12日発売)

W別冊付録
パリ五輪観戦ガイド&福岡インターハイ完全ガイド

page top