◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)3日目
オレゴン世界陸上3日目のイブニングセッションに行われた男子砲丸投決勝。世界記録保持者のライアン・クルーザー、前回覇者のジョー・コヴァクスの米国勢による対決となった決勝は、5投目に22m94の大会新を放ったクルーザーが初優勝を飾った。
まず主導権を握ったのはコヴァクスだった。1投目に22m63をプットし、2位のジョシュ・アウォトゥンデ(米国)に39cm差をつけた。しかし、2投目でクルーザーが22m71を投げて逆転。1位クルーザー、2位コヴァクス、3位アウォトゥンデのまま4投目までを終えた。
再び試合が動いたのは5投目だった。先に順番が回ってきたコヴァクスが、前回大会で自身が樹立した大会記録に2cmと迫る22m89を投げて再度首位へ。しかし、その直後にクルーザーが22m94のビッグプットを披露して勝負を決めた。
29歳のクルーザーは2016年リオ、21年東京と五輪では2連覇の実績があるものの、世界選手権では17年6位、19年2位とタイトルに手が届いていなかった。昨年は23m37の世界新記録を樹立し、今年3月の世界室内でロマーニ(ブラジル)に敗れるまで26連勝を達成。今大会も断トツの優勝候補として臨んだが、ライバルとの大激戦の末に悲願の世界選手権金メダルをつかんだ。
15年北京大会、19年ドーハ大会に続く3度目の戴冠を目指したコヴァクスが2位。大会前の自己記録22m00を29㎝更新したアウォトゥンデが3位となり、地元・米国勢がメダルを独占した。
17年ロンドン大会を制し、前回大会と昨年の東京五輪で銅メダルだったトーマス・ウォルシュ(ニュージーランド)は22m08で4位だった。
■男子砲丸投上位成績
1位 ライアン・クルーザー(米国) 22m94=大会新
2位 ジョー・コヴァクス(米国) 22m89
3位 ジョシュ・アウォトゥンデ(米国) 22m29=自己新
4位 トム・ウォルシュ(ニュージーランド) 22m08
5位 ダルラン・ロマーニ(ブラジル) 21m92
6位 フィリップ・ミハリェヴィッチ(クロアチア)21m82
7位 ジャッコ・ギル(ニュージーランド) 21m40
8位 アドリアン・ピペリ(米国) 20m93
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.12
-
2024.12.12
-
2024.12.11
2024.12.07
不破聖衣来が10000mに出場し12位でフィニッシュ 完全復活へ実戦積む/エディオンDC
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.12
日本GPシリーズチャンピオンは福部真子と筒江海斗!種目別800mは落合晃&久保凛の高校日本記録保持者コンビがV、女子1500m田中希実が4連覇
日本グランプリ(GP)シリーズ2024のシリーズチャンピオンが発表され、男子は400mハードルの筒江海斗(ST-WAKO)、女子は100mハードルの福部真子(日本建設工業)と、ともにパリ五輪のハードル種目代表が初の栄冠に […]
2024.12.12
世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に
12月11日、世界陸連は5月から10月にかけて誕生した世界記録を正式に承認したことを発表した。 10月27日の日本選手権35km競歩(山形・高畠)で、川野将虎(旭化成)が樹立した2時間21分47秒も世界記録として認定。同 […]
2024.12.12
月刊陸上競技2025年1月号
Contents W別冊付録 箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望 大会報道 福岡国際マラソン 吉田祐也 日本歴代3位の激走 涙の復活劇 全日本実業団対抗女子駅伝 JP日本郵政グループ 4年ぶりV 地域実業団駅伝 中学 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会