2022.07.18
◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)3日目
オレゴン世界陸上3日目のイブニングセッションに行われた女子100m決勝。女子世界最速の称号を手にしたのはシェリーアン・フレイザー・プライス(ジャマイカ)だった。スタートから他を寄せ付けない圧巻のスプリントで、23年ぶり大会新の10秒67(+0.8)で2連覇を達成。09年ベルリン、13年モスクワ、15年北京を含む5度目の金メダルに輝いた。
2位には世界歴代7位タイの10秒73を出したシェリカ・ジャクソン、3位には10秒81で東京五輪女王のエライン・トンプソン・ヘラーが入り、ジャマイカ勢が五輪と同じメンバーで再び表彰台独占を果たした。
昨年の東京五輪では、史上初の100m、200m2大会連続2冠の偉業を成し遂げたトンプソン・ヘラーに完敗したが、今季も22年世界リスト1位の10秒67を2度マーク。35歳にしてまったく衰えを感じさせないどころか、その完成度はさらに増している。
今大会でも前日の予選を10秒87(-0.2)、決勝の約2時間20分前に行われた準決勝も10秒93(+0.4)で悠々と1着通過し、好調ぶりを示して決勝へ。6レーンに入ったファイナルも、小柄な体格ながらパワフルに跳び出して圧倒するレースぶりからついた「ポケット・ロケット」の異名通りのレースを見せた。フィニッシュでは右手人差し指を天に突き上げ、勝利をアピール。
08年北京五輪で初の世界一に輝いてから、出産を挟んだとはいえ14年もの間「最速」を争い続けている。2度制覇した五輪を含め、通算7度目の「最速女王」に君臨したフレイザー・プライス。これからそのキャリアをどこまで伸ばしていくのだろうか。
■女子100m上位成績(+0.8)
1位 シェリーアン・フレイザー・プライス(ジャマイカ)10秒67=大会新
2位 シェリカ・ジャクソン(ジャマイカ) 10秒73=世界歴代7位タイ
3位 エライン・トンプソン・ヘラー(ジャマイカ) 10秒81
4位 ディナ・アッシャー・スミス(英国) 10秒83=自国タイ
5位 ムジンガ・カンブンジ(スイス) 10秒91
6位 アレイア・ホッブス(米国) 10秒92
7位 マリー・ジョゼ・タルー(コートジボワール) 10秒93
8位 メリッサ・ジェファーソン(米国) 11秒03
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.05
-
2025.11.05
-
2025.11.05
-
2025.11.05
-
2025.11.05
-
2025.11.05
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.05
全国高校駅伝都道府県代表出そろう 前年V佐久長聖&長野東など 最速は男女とも仙台育英 6日から地区大会順次開幕
全国高校駅伝の出場権を懸けた都道府県高校駅伝が11月4日の埼玉をもってすべて終了し、都道府県代表がすべて出そろった。 昨年の全国大会は男子が佐久長聖、女子は長野東といずれも長野勢が優勝を遂げた。全国2連覇中の佐久長聖は県 […]
2025.11.05
神戸マラソンの招待選手発表 荒生実慧、平田幸四郎らがエントリー 21年パリ優勝のロティッチも参戦
11月5日、神戸マラソンの主催者は16日に開催される神戸マラソン2025の招待選手を発表した。 国内からは、8月末のシドニーで2時間7分42秒の6位に入った荒生実慧(NDソフト)がエントリー。前回大会で日本人トップの4位 […]
2025.11.05
日本陸連と広島テレビ放送が 「スポーツを通じて誰もが自分らしく活躍できる社会づくりに関する連携協力協定」を締結
11月5日、日本陸連は広島テレビ放送株式会と「スポーツを通じて誰もが自分らしく活躍できる社会づくりに関する連携協力協定」を結んだことを発表した。陸上競技を通じて人と人をつなぎ、すべての人が心身ともに健やかで、自分らしく生 […]
2025.11.05
仙台国際ハーフの来年大会の日程が決定 国内レースによる「ジャパンプレミアハーフシリーズ」
仙台国際ハーフマラソン大会実行委員会は、2026年大会の日程が5月10日に決まったと発表した。定員は10,000人とし、エントリーは11月18日から順次開始される。 国内主要ハーフマラソン6大会が連携する「ジャパンプレミ […]
2025.11.05
「アスリート・オブ・ザ・イヤー」最終候補にデュプランティス、ライルズら12人!
世界陸連(WA)はワールド・アスレティクス・アワード2025「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」の最終候補者を発表した。 トラック、フィールド、競技場外種目の各部門で、10月に発表された候補者の中から男女2選手ずつ […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望