2020.01.23
連載13区
「きっかけは都道府県対抗男子駅伝!」
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私はNGT48というグループでアイドルとして活動しています。今日は少しだけ、その活動を通して感じたことをお話させてください。
駅伝とアイドルは似ている?
コンサートのフィナーレの写真。左から4人目が私です。〝チーム〟をすごく意識した瞬間でした
1月18日(土)にTOKYO DOME CITY HALLにて「NGT48選抜メンバーコンサート~TDC選抜、合宿にて決定。初めての経験~」が開催されました。
私も選抜としてステージ立たせていただきました。グループとしては1年9ヵ月ぶりの単独コンサート。パフォーマンスを通してファンの方の楽しそうな、うれしそうな笑顔を見られたことが、とても幸せでした。これは私だけでなくメンバー全員の思いです。本当に充実した時間になりました。(ちなみに、ありがたいことに、いつもお世話になっている月刊陸上競技さんの編集部の方も観に来てくださったようです。本当にありがとうございます)
NGT48は32名のメンバーがいるのですが、選抜としてステージに立てるのは16名。つまり、今回出演できないメンバーもいました。
しかし、ステージは全員で作り上げるもの。それをあらためて強く実感したのが、今回のコンサートでした。
私自身、年末は舞台出演や駅伝関連のお仕事があり、コンサートのリハーサルに参加できないこともありました。その際に私のアンダー(※代わりを務めるメンバーのこと)として練習に参加してくれていたのが研究生の三村妃乃でした。
三村は選抜から漏れてしまったため、ステージに立つことはできません。けれど、私の代わりに練習に参加し、私のポジション、ダンス、歌を完璧に覚え、すべてノートにメモを取り、数日遅れで練習に合流した私に、イチからわかりやすく教えてくれました。
彼女がいなかったら私はステージに立つことができなかったかもしれません。これはほんの一例で、他にも多くのメンバー、そしてスタッフさんに支えられてこの日を無事に迎えることができました。
前置きが長くなってしまいましたが、コンサートを終えて振り返って感じたのは、「アイドルと駅伝は通ずるものがある」ということ。
駅伝も本番のレースで走ることができるのはエントリーされた選手だけです。しかし、その裏には多くの仲間や関係者の支えがあり、タスキには部員全員の気持ちが込められていることでしょう。誰一人欠けては成り立たないと思います。
これからもNGT48メンバー全員が、駅伝選手やマネージャーのみなさんのように切磋琢磨していけたらいいなと思いました。グループを大きくしていくためにも、自分がその入口のメンバーになれるように、これからも頑張っていきたいと思います。
あ、もうひとつ。本当に個人的な話ですが、コンサートを機に前髪を作りました!新しい私をみなさん見てくださいね。
前髪のある私どうですか??雰囲気がすごく変わったと言われます!
夢の対決が実現する都道府県対抗駅伝
さて、ここからは普段通り駅伝の話を!!
箱根駅伝が終わり早3週間。みなさんの中には〝箱根ロス〟になっている方も多いのでは? そんな駅伝ファンの気持ちを払拭してくれるような大会がこの時期に毎年あります。
1月12日(日)に行われた全国都道府県対抗女子駅伝(全国女子駅伝)」、そして19日(日)の「全国都道府県対抗男子駅伝(全国男子駅伝)」です。
この大会は名前の通り、選手の出身地毎にチームが形成されます。中学生から実業団ランナーまで、選手が年齢やカテゴリーの垣根を超えてタスキをつないでいく姿は、この大会の醍醐味ですよね。
今年の箱根駅伝で最優秀選手に選ばれた相澤晃選手(東洋大学4年)は福島で、マラソン前日本記録保持者の設楽悠太選手(Honda)は埼玉で出場するなど、日本を代表するランナーたちも〝地元〟を背負って走りました。
東洋大OBの設楽悠太選手と青学大OBの一色恭志選手が競り合う場面も!
実はこの大会、私が駅伝にハマるきっかけにもなったんです。
小さいから両親の影響で箱根駅伝は見ていたのですが、他の駅伝はあまり興味が湧かず、それほど見ていませんでした。しかし中学1年生の時に都道府県対抗駅伝を初めて見て衝撃を受けたのです。
つい先々週までは箱根路をライバルとして走っていた選手が同じチームになっていたり、その逆で普段はチームメイトとしてタスキをつないでいた選手たちがライバルとして同じ区間を走っていたり……。
夢の競演。普段は見られないドリームチームのような特別感。私は心惹かれました。
この大会をきっかけに、箱根駅伝だけでなく、出雲駅伝、全日本大学駅伝、高校駅伝、ニューイヤー駅伝……とチェックする大会が増え、いつのまにか駅伝というスポーツそのものの虜になっていました。
SNSでも、この都道府県対抗駅伝が駅伝ファンから根強い人気のある大会であることが見受けられます。
もうかれこれ10年ほど今大会を見ている私は、当時中学生区間を走っていた選手が高校生、社会人区間を担う姿が見られるのも、この駅伝の1つの楽しみです。
長野6区を務めた川中島中の吉岡大翔選手。いずれ成長してまた戻ってくる時が来るかもしれませんね(知人が送ってくた写真です)
今年は、女子では開催地にもなっている京都府が見事優勝を果たしました。大会最多である17度目の優勝。序盤の出遅れがあったものの、立命館宇治高の村松結選手、灯選手による姉妹リレーなどで追い上げての逆転優勝に、とても胸が熱くなりました。
翌週の男子は長野県が制覇。8回目の優勝で、こちらも大会最多記録です。私は地元が長野県ということで今回も注目していました。すごくうれしかったです。
直前に選手のエントリー変更などの緊急事態があったようでしたが、そんな中でも首位を獲得する姿に、〝駅伝大国〟としての意地が表れていました。京都、長野の選手のみなさん、おめでとうございます^ ^
優勝した京都、長野のみなさん!
都道府県対抗駅伝には他の大会とは違った「お祭り感」があります。今年も多くの選手の方が楽しみながら駆け抜けていく姿がありました。選手の笑顔は駅伝ファンの笑顔にもつながります。みなさんの〝箱根ロス〟は少し解消されましたか?
これからの季節、駅伝レースは減っていくものの、マラソンなど大会は続きます。みなさん一緒に楽しんでいきましょう!
※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中!
前回の記事はこちら
![]() NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information リリースや出演など最新情報はNGT48公式HPまで AKB48の57thシングル「タイトル未定」劇場盤(2020年3月18日発売)発売記念大握手会の詳細が決定! 詳しくはこちらまで! |

連載13区 「きっかけは都道府県対抗男子駅伝!」
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私はNGT48というグループでアイドルとして活動しています。今日は少しだけ、その活動を通して感じたことをお話させてください。駅伝とアイドルは似ている?


夢の対決が実現する都道府県対抗駅伝
さて、ここからは普段通り駅伝の話を!! 箱根駅伝が終わり早3週間。みなさんの中には〝箱根ロス〟になっている方も多いのでは? そんな駅伝ファンの気持ちを払拭してくれるような大会がこの時期に毎年あります。 1月12日(日)に行われた全国都道府県対抗女子駅伝(全国女子駅伝)」、そして19日(日)の「全国都道府県対抗男子駅伝(全国男子駅伝)」です。 この大会は名前の通り、選手の出身地毎にチームが形成されます。中学生から実業団ランナーまで、選手が年齢やカテゴリーの垣根を超えてタスキをつないでいく姿は、この大会の醍醐味ですよね。 今年の箱根駅伝で最優秀選手に選ばれた相澤晃選手(東洋大学4年)は福島で、マラソン前日本記録保持者の設楽悠太選手(Honda)は埼玉で出場するなど、日本を代表するランナーたちも〝地元〟を背負って走りました。



![]() |
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]
2025.04.30
【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)