2022.03.03

FOCUS! 高校生INTERVIEW
友利晟弓 Tomori Narumi
那覇西2沖縄
活躍中の注目高校アスリートをフォーカスして紹介! 今回は昨年の福井インターハイ女子円盤投で2年生優勝を飾った友利晟弓選手(那覇西2沖縄)にインタビューしました。この種目では中1から全国大会入賞など同世代の中心的な選手。いよいよ迫った高校ラストシーズンへの意気込みや、陸上を始めたきっかけ、座右の銘などを聞きました。
「ありがたい」と感じた2021年
――2021年はどんな1年でしたか。
友利 1年生の時にインターハイが中止になり、2年生の時はコロナ禍の難しい状況の中でインターハイという目標ができたので、開催自体に感謝だなあ、本当にありがたい1年だったなあと感じています。1つひとつの大会を噛みしめ、大切にしながら、楽しんで挑んでいました。
――インターハイが中止となった2020年は、砲丸投や円盤投で県大会入賞の実績があるお兄さんの健秀さんが高校(那覇西)3年生。友利さん自身は1年生でした。
友利 兄は「お前は次もあるからあきらめずにがんばれ」言ってくれました。インターハイ3連覇はできませんが、2連覇は達成したい気持ちがあります。
――昨年、印象に残ったことを挙げてもらえますか。
友利 やはり、福井インターハイ。自己ベストで優勝したことが一番です。2投目に45m(40)を投げることができて、すごくうれしかったです。
――同学年にも強い選手が出場していました。
友利 それが楽しみでしたし、誰が優勝してもおかしくない状況の中で勝つことができました。今年も同じ顔ぶれで戦うことを考えると、気を引き締めて、手を抜かないで、一日一日を大切にしたいです。
――インターハイでは2位の阪本(海月華/紀央館2和歌山)さんや、3位の桑島(弥々/咲くやこの花2大阪)さんとはどんな話をしましたか。
友利 試合後にちょっとした技術を教え合ったり、「ここができていないんじゃないかな」とか言ったりしました。

強みは「振り切る力」
――昨年11月に出した自己ベスト(46m40)から成果や課題をどう捉えていますか。
友利 出した時は、自分の中ではいい投げだと思ったのですが、その後にコーチのアドバイスを聞くと、体幹を使って回転のスピードを出し切れていない面、目線やリリースのタイミングも、まだまだ修正できると思っています。一番の課題は、ファーストターンで左脚に重心を乗せることができていない点ですね。
――自分が思う強みはどこですか。
友利 振り切る力というか、うまく円盤に力を乗せ切れるところでしょうか。リリースに至る回転が崩れた時も、フィニッシュだけはうまく振り切れているのではないかと思います。
――身体のひねりをうまく伝えているように見えます。
友利 ひねりは結構意識していて、つま先から腰、上半身へ順次ひねっていき、最後に腕が出てくるイメージでやっています。もう少し地面からの反発をもらえたら、もっといいんじゃないかなと思っています。顧問の赤嶺永哲先生からは、ハンマーも砲丸も教わって、「投てきに共通する動き」が勉強になります。脚の使い方、腰の使い方、ひねりでタメを作る動作も先生から詳しく教えてもらっています。
――陸上を始めたのはお兄さんの影響と聞いています。
友利 私は4人兄弟姉妹の末っ子ですが、長男(宗暉さん※男子円盤投沖縄県中学記録保持者、2014年ジュニア五輪6位)が先に陸上を始め、私はその時に小学3~4年生でした。長男と父が練習していた競技場に、私もついていって見たり一緒に砲丸を投げたりしました。兄たちがやるのを、楽しそうだなと思って見ていました。
――座右の銘は。
友利 「楽しむ中での強さ」。中学で、外間龍先生と出会って、先生の影響で陸上の楽しさを知って、陸上を続けていることもあって、外間先生が教えてくれたその言葉が響いています。
――今季の目標を教えてください。
友利 「3連覇」と言っていいでしょうか。(1年時の)全国高校大会を含め、インターハイは昨年に続き、高校の全国大会3連覇を目指してがんばりたいです。
――将来の目標は?
友利 オリンピックに出場したいです。

◎ともり・なるみ/2005年1月4日生まれ。沖縄県出身。豊見城伊良波中(沖縄)→那覇西高。小6の16年全国小学生交流大会ジャベリックボール投で2位に入った実績を持つ。中1の17年ジュニア五輪円盤投で2位に入り、翌年は2年生優勝を果たした(3年時は台風接近による大会会期縮小で実施されず)。高校では1年生で全国高校大会を制すると、2年生の昨季は福井インターハイとU18大会をいずれも制覇。自己ベストは円盤投46m40(21年)、砲丸投12m92(21年)
構成/奥村 崇
FOCUS! 高校生INTERVIEW
友利晟弓 Tomori Narumi
那覇西2沖縄
活躍中の注目高校アスリートをフォーカスして紹介! 今回は昨年の福井インターハイ女子円盤投で2年生優勝を飾った友利晟弓選手(那覇西2沖縄)にインタビューしました。この種目では中1から全国大会入賞など同世代の中心的な選手。いよいよ迫った高校ラストシーズンへの意気込みや、陸上を始めたきっかけ、座右の銘などを聞きました。
「ありがたい」と感じた2021年
――2021年はどんな1年でしたか。 友利 1年生の時にインターハイが中止になり、2年生の時はコロナ禍の難しい状況の中でインターハイという目標ができたので、開催自体に感謝だなあ、本当にありがたい1年だったなあと感じています。1つひとつの大会を噛みしめ、大切にしながら、楽しんで挑んでいました。 ――インターハイが中止となった2020年は、砲丸投や円盤投で県大会入賞の実績があるお兄さんの健秀さんが高校(那覇西)3年生。友利さん自身は1年生でした。 友利 兄は「お前は次もあるからあきらめずにがんばれ」言ってくれました。インターハイ3連覇はできませんが、2連覇は達成したい気持ちがあります。 ――昨年、印象に残ったことを挙げてもらえますか。 友利 やはり、福井インターハイ。自己ベストで優勝したことが一番です。2投目に45m(40)を投げることができて、すごくうれしかったです。 ――同学年にも強い選手が出場していました。 友利 それが楽しみでしたし、誰が優勝してもおかしくない状況の中で勝つことができました。今年も同じ顔ぶれで戦うことを考えると、気を引き締めて、手を抜かないで、一日一日を大切にしたいです。 ――インターハイでは2位の阪本(海月華/紀央館2和歌山)さんや、3位の桑島(弥々/咲くやこの花2大阪)さんとはどんな話をしましたか。 友利 試合後にちょっとした技術を教え合ったり、「ここができていないんじゃないかな」とか言ったりしました。
強みは「振り切る力」
――昨年11月に出した自己ベスト(46m40)から成果や課題をどう捉えていますか。 友利 出した時は、自分の中ではいい投げだと思ったのですが、その後にコーチのアドバイスを聞くと、体幹を使って回転のスピードを出し切れていない面、目線やリリースのタイミングも、まだまだ修正できると思っています。一番の課題は、ファーストターンで左脚に重心を乗せることができていない点ですね。 ――自分が思う強みはどこですか。 友利 振り切る力というか、うまく円盤に力を乗せ切れるところでしょうか。リリースに至る回転が崩れた時も、フィニッシュだけはうまく振り切れているのではないかと思います。 ――身体のひねりをうまく伝えているように見えます。 友利 ひねりは結構意識していて、つま先から腰、上半身へ順次ひねっていき、最後に腕が出てくるイメージでやっています。もう少し地面からの反発をもらえたら、もっといいんじゃないかなと思っています。顧問の赤嶺永哲先生からは、ハンマーも砲丸も教わって、「投てきに共通する動き」が勉強になります。脚の使い方、腰の使い方、ひねりでタメを作る動作も先生から詳しく教えてもらっています。 ――陸上を始めたのはお兄さんの影響と聞いています。 友利 私は4人兄弟姉妹の末っ子ですが、長男(宗暉さん※男子円盤投沖縄県中学記録保持者、2014年ジュニア五輪6位)が先に陸上を始め、私はその時に小学3~4年生でした。長男と父が練習していた競技場に、私もついていって見たり一緒に砲丸を投げたりしました。兄たちがやるのを、楽しそうだなと思って見ていました。 ――座右の銘は。 友利 「楽しむ中での強さ」。中学で、外間龍先生と出会って、先生の影響で陸上の楽しさを知って、陸上を続けていることもあって、外間先生が教えてくれたその言葉が響いています。 ――今季の目標を教えてください。 友利 「3連覇」と言っていいでしょうか。(1年時の)全国高校大会を含め、インターハイは昨年に続き、高校の全国大会3連覇を目指してがんばりたいです。 ――将来の目標は? 友利 オリンピックに出場したいです。
◎ともり・なるみ/2005年1月4日生まれ。沖縄県出身。豊見城伊良波中(沖縄)→那覇西高。小6の16年全国小学生交流大会ジャベリックボール投で2位に入った実績を持つ。中1の17年ジュニア五輪円盤投で2位に入り、翌年は2年生優勝を果たした(3年時は台風接近による大会会期縮小で実施されず)。高校では1年生で全国高校大会を制すると、2年生の昨季は福井インターハイとU18大会をいずれも制覇。自己ベストは円盤投46m40(21年)、砲丸投12m92(21年)
構成/奥村 崇 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.15
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.19
マラソン日本記録保持者・鈴木健吾が神奈川大のアンバサダー就任 「刺激や勇気を届けられる存在でありたい」
神奈川大は11月19日、男子マラソン日本記録保持者でOBの鈴木健吾が陸上部のアンバサダーに就任したと発表した。 鈴木は箱根駅伝では3年連続で2区を担い、3年時に区間賞を獲得。4年時には東京マラソンで2時間10分21秒で走 […]
2025.11.19
岡山・京山が今年も男女ともに全国出場! 全中1500m優勝・是枝愛香を擁する内部は26年ぶり/中学駅伝
12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝の出場を懸けた県大会が、11月14日から16日にかけて、全国10県で行われた。 14日の岡山県大会では、2年前に全国男女優勝、女子は昨年も連覇を飾った京山が圧倒的な継走を披露。 […]
2025.11.19
世界陸連フェアプレー賞最終候補者発表 棒高跳・カラリス、1500m・カー、3000m障害のヴァン・デ・ベルデの3名
世界陸連(WA)は11月18日、ワールド・アスレティクス・アワード2025のフェアプレー賞の最終候補者を発表した。 男子棒高跳のE.カラリス(ギリシャ)は東京世界選手権の銀メダリスト。自身の試技に臨むだけでなく、同種目の […]
2025.11.19
エディオンDCエントリー 田中希実3年8ヵ月ぶりのトラック1万m 五島莉乃、樺沢和佳奈、高島由香、不破聖衣来も
日本実業団連合は11月18日夜、エディオンディスタンスチャレンジin大阪2025(12月6日/大阪・ヤンマースタジアム長居)のエントリー選手を発表した。 女子10000mには田中希実(New Balance)がエントリー […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025