第105回日本選手権・混成競技の十種競技の初日が行われ、連覇を狙う中村明彦(スズキ)は4061点の2位で折り返した。
12年ロンドン五輪(※400mハードル)、16年リオ五輪と2大会でオリンピックに出場している中村。1種目めの100mで10秒77(+0.9)をマークし、「久しぶりに10秒8を切れてホッとした」と言う。砲丸投でも12m67と0cm自己新。「スピードとパワーの両立」をテーマにしてきているだけに「うまくいった」と評価した。ただ、走幅跳では1回目に7m36(+2.8)出しながら2、3回目に記録を伸ばせず「悔しいと中村。「そういった、あともう一歩、そういうところを拾っていくのが(得点には)大事」と振り返る。痛めていた左足首は「痛み止めを飲んで」臨み、走高跳でも「最低限抑えられた」。
十種競技の東京五輪参加標準記録は8350点。「現実的にゼロに近い」のは重々承知している。それでも「8000点を目指してあきらめずにやっていく。そうすれば、何か得られるものがある」と信じている。ロンドン五輪で同部屋だった山縣亮太(セイコー)や、チームメイトの山崎有紀が日本新記録を出していることに刺激を受け、「うらやましくもあるし、自分との戦いをコツコツ積み上げて、勝ってきたんだろうな」と思うところがあったようだ。
「いろんな人が30歳を超えて自己記録を出している。僕も今年なのか、先なのか出せるように」と中村。そのためにも、この日本選手権でしっかり戦い抜いて連覇をすることが大切だと自覚している。今回は初めて、昨年誕生した愛娘・翠杏ちゃんが応援に。「まだ9ヵ月なので、(試合をしているのが)わかるくらいまで」と笑顔。ディフェンディング・チャンピオンとして、堂々と2日目に臨むつもりだ。
初日トップは4152点で奥田啓祐(第一学院高教)。「勢いでやっていた学生の頃に比べて、考えながらできています。全体的なベースが上がってきた」と久しぶりの高パフォーマンスに笑顔を見せる。2日目は課題としているが、「ハードル、円盤投、棒高跳とミスしないように流れを確認してきた」と話し、「7700~7800点くらいに乗せたい」と、自己記録(7496点)の大幅更新を狙う。
◇日本選手権・混成競技(6月12、13日/長野)
第105回日本選手権・混成競技の十種競技の初日が行われ、連覇を狙う中村明彦(スズキ)は4061点の2位で折り返した。
12年ロンドン五輪(※400mハードル)、16年リオ五輪と2大会でオリンピックに出場している中村。1種目めの100mで10秒77(+0.9)をマークし、「久しぶりに10秒8を切れてホッとした」と言う。砲丸投でも12m67と0cm自己新。「スピードとパワーの両立」をテーマにしてきているだけに「うまくいった」と評価した。ただ、走幅跳では1回目に7m36(+2.8)出しながら2、3回目に記録を伸ばせず「悔しいと中村。「そういった、あともう一歩、そういうところを拾っていくのが(得点には)大事」と振り返る。痛めていた左足首は「痛み止めを飲んで」臨み、走高跳でも「最低限抑えられた」。
十種競技の東京五輪参加標準記録は8350点。「現実的にゼロに近い」のは重々承知している。それでも「8000点を目指してあきらめずにやっていく。そうすれば、何か得られるものがある」と信じている。ロンドン五輪で同部屋だった山縣亮太(セイコー)や、チームメイトの山崎有紀が日本新記録を出していることに刺激を受け、「うらやましくもあるし、自分との戦いをコツコツ積み上げて、勝ってきたんだろうな」と思うところがあったようだ。
「いろんな人が30歳を超えて自己記録を出している。僕も今年なのか、先なのか出せるように」と中村。そのためにも、この日本選手権でしっかり戦い抜いて連覇をすることが大切だと自覚している。今回は初めて、昨年誕生した愛娘・翠杏ちゃんが応援に。「まだ9ヵ月なので、(試合をしているのが)わかるくらいまで」と笑顔。ディフェンディング・チャンピオンとして、堂々と2日目に臨むつもりだ。
初日トップは4152点で奥田啓祐(第一学院高教)。「勢いでやっていた学生の頃に比べて、考えながらできています。全体的なベースが上がってきた」と久しぶりの高パフォーマンスに笑顔を見せる。2日目は課題としているが、「ハードル、円盤投、棒高跳とミスしないように流れを確認してきた」と話し、「7700~7800点くらいに乗せたい」と、自己記録(7496点)の大幅更新を狙う。 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.08
富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出
-
2025.12.08
-
2025.12.08
-
2025.12.08
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.08
サニブラウンがU20合宿にサプライズ登場!「みなさんが日本陸上界の未来」期待のジュニア選手たちにエール
有力ジュニア選手が全国から集まるU20オリンピック育成競技者研修合宿が12月4日から7日までの4日間、ナショナルトレーニングセンターで行われた。 選手たちが集合し、開講式が開かれて最初の研修に登場したのが男子短距離のサニ […]
2025.12.08
U20世代トップ選手約60人が4日間合宿! 100mインターハイ2位の菅野翔唯、100mH高校記録保持者・石原南菜ら参加
ジュニア世代の有力選手が対象の「U20オリンピック育成競技者研修合宿」が12月4~7日の4日間、東京都北区のナショナルトレーニングセンターで行われた。 インターハイやU20日本選手権、U18大会などで上位に入った高校生や […]
2025.12.08
富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出
日本学生陸上競技連合は12月8日、2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)に出場する全日本大学選抜チームの選手を発表した。 全日本大学選抜チームは全国8地区学連(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、 […]
2025.12.08
2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表
12月8日、関東学連は2026年の関東インカレを、栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで5月21日から24日に開催すると発表した。 関東の学生ナンバーワンを決める関東インカレは、来年で第105回を迎える伝統の対校戦。 […]
2025.12.08
女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト
女子400mのアジア記録保持者、S.E.ナセル(バーレーン)がアディダスとのプロ契約を結んだことを発表した。自身のSNSで契約締結に関して「新たな挑戦と歴史的偉業に向け、アディダスの献身的な取り組みとパートナーシップは極 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025