HOME ニュース、国内

2021.06.12

連覇&3大会連続五輪狙う中村明彦が初日2位で折り返す トップは奥田啓祐/日本選手権混成
連覇&3大会連続五輪狙う中村明彦が初日2位で折り返す トップは奥田啓祐/日本選手権混成


◇日本選手権・混成競技(6月12、13日/長野)

第105回日本選手権・混成競技の十種競技の初日が行われ、連覇を狙う中村明彦(スズキ)は4061点の2位で折り返した。

12年ロンドン五輪(※400mハードル)、16年リオ五輪と2大会でオリンピックに出場している中村。1種目めの100mで10秒77(+0.9)をマークし、「久しぶりに10秒8を切れてホッとした」と言う。砲丸投でも12m67と0cm自己新。「スピードとパワーの両立」をテーマにしてきているだけに「うまくいった」と評価した。ただ、走幅跳では1回目に7m36(+2.8)出しながら2、3回目に記録を伸ばせず「悔しいと中村。「そういった、あともう一歩、そういうところを拾っていくのが(得点には)大事」と振り返る。痛めていた左足首は「痛み止めを飲んで」臨み、走高跳でも「最低限抑えられた」。

広告の下にコンテンツが続きます

十種競技の東京五輪参加標準記録は8350点。「現実的にゼロに近い」のは重々承知している。それでも「8000点を目指してあきらめずにやっていく。そうすれば、何か得られるものがある」と信じている。ロンドン五輪で同部屋だった山縣亮太(セイコー)や、チームメイトの山崎有紀が日本新記録を出していることに刺激を受け、「うらやましくもあるし、自分との戦いをコツコツ積み上げて、勝ってきたんだろうな」と思うところがあったようだ。

「いろんな人が30歳を超えて自己記録を出している。僕も今年なのか、先なのか出せるように」と中村。そのためにも、この日本選手権でしっかり戦い抜いて連覇をすることが大切だと自覚している。今回は初めて、昨年誕生した愛娘・翠杏ちゃんが応援に。「まだ9ヵ月なので、(試合をしているのが)わかるくらいまで」と笑顔。ディフェンディング・チャンピオンとして、堂々と2日目に臨むつもりだ。

初日トップは4152点で奥田啓祐(第一学院高教)。「勢いでやっていた学生の頃に比べて、考えながらできています。全体的なベースが上がってきた」と久しぶりの高パフォーマンスに笑顔を見せる。2日目は課題としているが、「ハードル、円盤投、棒高跳とミスしないように流れを確認してきた」と話し、「7700~7800点くらいに乗せたい」と、自己記録(7496点)の大幅更新を狙う。

◇日本選手権・混成競技(6月12、13日/長野) 第105回日本選手権・混成競技の十種競技の初日が行われ、連覇を狙う中村明彦(スズキ)は4061点の2位で折り返した。 12年ロンドン五輪(※400mハードル)、16年リオ五輪と2大会でオリンピックに出場している中村。1種目めの100mで10秒77(+0.9)をマークし、「久しぶりに10秒8を切れてホッとした」と言う。砲丸投でも12m67と0cm自己新。「スピードとパワーの両立」をテーマにしてきているだけに「うまくいった」と評価した。ただ、走幅跳では1回目に7m36(+2.8)出しながら2、3回目に記録を伸ばせず「悔しいと中村。「そういった、あともう一歩、そういうところを拾っていくのが(得点には)大事」と振り返る。痛めていた左足首は「痛み止めを飲んで」臨み、走高跳でも「最低限抑えられた」。 十種競技の東京五輪参加標準記録は8350点。「現実的にゼロに近い」のは重々承知している。それでも「8000点を目指してあきらめずにやっていく。そうすれば、何か得られるものがある」と信じている。ロンドン五輪で同部屋だった山縣亮太(セイコー)や、チームメイトの山崎有紀が日本新記録を出していることに刺激を受け、「うらやましくもあるし、自分との戦いをコツコツ積み上げて、勝ってきたんだろうな」と思うところがあったようだ。 「いろんな人が30歳を超えて自己記録を出している。僕も今年なのか、先なのか出せるように」と中村。そのためにも、この日本選手権でしっかり戦い抜いて連覇をすることが大切だと自覚している。今回は初めて、昨年誕生した愛娘・翠杏ちゃんが応援に。「まだ9ヵ月なので、(試合をしているのが)わかるくらいまで」と笑顔。ディフェンディング・チャンピオンとして、堂々と2日目に臨むつもりだ。 初日トップは4152点で奥田啓祐(第一学院高教)。「勢いでやっていた学生の頃に比べて、考えながらできています。全体的なベースが上がってきた」と久しぶりの高パフォーマンスに笑顔を見せる。2日目は課題としているが、「ハードル、円盤投、棒高跳とミスしないように流れを確認してきた」と話し、「7700~7800点くらいに乗せたい」と、自己記録(7496点)の大幅更新を狙う。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.17

日本陸連が育成年代の競技会ガイドラインを策定 来年の滋賀インターハイについて18時開始案など対応継続

日本陸連は12月17日に第106回理事会を開き、「育成年代における競技会ガイドライン」を策定したことを発表した。 このガイドラインは日本陸連がかねてから示している「競技者育成指針」に基づいたもので、「育成年代における競技 […]

NEWS 世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も

2025.12.17

世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も

日本陸連は12月17日、ボツワナ・ハボローネで26年5月2日~3日に開催される世界リレーの日本代表選考要項を発表した。 2027年北京世界選手権の出場権獲得、および世界選手権でのメダル獲得のため、戦略的に選手団をは編成す […]

NEWS U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に

2025.12.17

U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に

日本陸連は12月17日、米国・オレゴンで8月5日~9日に開催されるU20世界選手権の日本代表選考要項を発表した。 世界で活躍できるU20カテゴリートップレベルの競技者を派遣し、金メダル獲得を目指す選手団を編成する方針。参 […]

NEWS 26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考

2025.12.17

26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考

日本陸連は12月17日、第106回理事会を開き、来年の第110回日本選手権の参加資格について発表した。 今回は「参加標準記録」と「申込資格」の2つの参加資格を設定し、参加標準記録は高く定められている。ターゲットナンバー( […]

NEWS 今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任

2025.12.17

今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任

全国高校駅伝や箱根駅伝でヒーローになった村澤明伸(SGホールディングス、34歳)が今年度限りでの「引退」を表明した。実業団では故障に苦しみながら、マラソンにも挑戦。北海道マラソンで優勝して、MGCにも出場した。来年度から […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top