2025.07.03
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場)
東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の開幕を控え、前日会見が国立競技場で行われ、男子110mハードルと走幅跳に出場する泉谷駿介(住友電工)が登壇した。
110mハードルで13秒04の日本記録を持ち、ブダペスト世界選手権で5位に入っている泉谷。110mハードルではすでに東京世界選手権の参加標準記録(13秒27)を突破しており、2位以内(※村竹ラシッド/JALが内定のため)に入れば代表が決まる。21年から3連覇しており、昨年は世界選手権内定のため出場を見送っている。
「今回、2種目に出場するのでケガなく終えて、代表を勝ち取れるように頑張りたい」
泉谷は今年、新たな挑戦として走幅跳にも本格参戦した。もともと高校時代から八種競技や三段跳に出ており、順大時代も跳躍・混成ブロックで汗を流していた泉谷。ここ数年、走幅跳は年に1度出場して8m前後のジャンプを披露していた。3月の南京世界室内では8m21(日本歴代6位)を跳んで4位に入っている。
初日に110mハードルの予選、準決勝、2日目に決勝、3日目に走幅跳が行われる。
日本選手権に向けて「練習頻度はハードルがメインで、週1回ほど走幅跳の練習、助走練習をやってきました」。セイコーゴールデングランプリで踵を少し痛めた影響もあるが、走幅跳に関しては「助走練習もまとまっていて、ロイター板を使って空中動作、着地もできています。あとは本番で」と調子の良さを明かす。
一方の110mハードルも、昨年からスピードアップの影響からインターバルの刻みやハードルへの踏み切りが近くなってしまい、「噛み合わない」ことが多かった。今季の2レースも「どうしたらいいんだろう」と悩んでいたというが、「最近は練習でも良い感覚でできていて、噛み合ってきた感じがあります」と表情も明るい。
2種目挑戦にリスクはあるが、「単純にやりたいからやる。それに、自分にしかできないと思っています」。2種目世界選手権、そして“2冠”を狙うからには、「ハードルは13秒1~0、走幅跳は参加標準記録(8m27)を狙いたい」と語る。
3日間、2種目をこなすために「冬も練習量を増やしてきた」と泉谷。「いかに体力を残すかも大事ですが、1日、1日、全力でやりきりたい」と力を込める。
「いろいろ(代表など)懸かっている大会なので、ワクワク感もありますが、いつも以上に緊張感もあります」
やはり、陸上競技を楽しんでいる時の泉谷はひと味違う。スプリントハードルと走幅跳の2冠となれば、1922年、第10回大会の下田貞晴(早大)以来、実に103年ぶりの快挙。これまでも歴史を作ってきた泉谷が、新たな伝説を国立競技場に刻む。
日本選手権は7月4日から6日までの3日間行われる。
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