HOME 国内、世界陸上

2025.03.09

東京世界陸上選考レースが終了 高岡寿成SD「サポートしていきたい」選手層に課題も
東京世界陸上選考レースが終了 高岡寿成SD「サポートしていきたい」選手層に課題も

日本陸連の高岡寿成シニアディレクター

3月9日の名古屋ウィメンズマラソンを終え、男女とも東京世界選手権の選考レースの全日程が終了した。日本陸連の高岡寿成シニアディレクターが会見に登壇して名古屋ウィメンズマラソンを含めた総括をした。

高岡SDは名古屋ウィメンズについて、「東京世界選手権に向けた選考レースとして前半から積極的にレースを進めていた」と評価し、「中盤以降のサバイバルレース。苦しいところもありましたが、日本人トップで2位の佐藤早也伽選手(積水化学)は日本歴代9位のタイムで2位。やはり1番を目指してほしいですし、優勝には届かなかったですが、持ちタイムが2時間17分台の選手相手に全体的には良いレースでした」と評価した。

選考レースを終え、代表選手は3月の理事会をもって発表される見込み。内定条件でもあるJMCシリーズのチャンピオンとなった男子の小山直城(Honda)と女子の安藤友香(しまむら)は「選考要項に沿って」と、代表入りを確実にしている。

広告の下にコンテンツが続きます

男子は福岡国際Vの吉田祐也(GMOインターネットグループ)がほぼ当確で、大阪の近藤亮太(三菱重工)や東京の市山翼(サンベルクス)の日本人トップ2人が候補に挙がる。女子は大阪国際女子の小林香菜(大塚製薬)と名古屋ウィメンズの佐藤がほぼ決定的か。

参加標準記録(男子2時間6分30秒、女子2時間23分30秒)を対象選考レースでクリアしたのは男子が11名、女子は5名。「複数を切ってくれて底上げがされている」と見る一方、「世界にも言えますが、選手層の薄さ、特に女子については簡単ではない」と課題も。「海外選手は年齢を重ねても結果を残していますので、若い選手に挑戦してほしい」と期待を寄せた。

代表選手については「東京開催なので地元の利を生かせるように対策し、各チームの選手が万全な状態で走れるようにサポートしていきたい」とし、暑さも予想されるなか「選考レースがそのような(暑い)環境ではなかったので、まずは速い選手たちに暑熱対策をしてもらって良い結果が出るようにしてもらいたいと考えています」と語った。

3月9日の名古屋ウィメンズマラソンを終え、男女とも東京世界選手権の選考レースの全日程が終了した。日本陸連の高岡寿成シニアディレクターが会見に登壇して名古屋ウィメンズマラソンを含めた総括をした。 高岡SDは名古屋ウィメンズについて、「東京世界選手権に向けた選考レースとして前半から積極的にレースを進めていた」と評価し、「中盤以降のサバイバルレース。苦しいところもありましたが、日本人トップで2位の佐藤早也伽選手(積水化学)は日本歴代9位のタイムで2位。やはり1番を目指してほしいですし、優勝には届かなかったですが、持ちタイムが2時間17分台の選手相手に全体的には良いレースでした」と評価した。 選考レースを終え、代表選手は3月の理事会をもって発表される見込み。内定条件でもあるJMCシリーズのチャンピオンとなった男子の小山直城(Honda)と女子の安藤友香(しまむら)は「選考要項に沿って」と、代表入りを確実にしている。 男子は福岡国際Vの吉田祐也(GMOインターネットグループ)がほぼ当確で、大阪の近藤亮太(三菱重工)や東京の市山翼(サンベルクス)の日本人トップ2人が候補に挙がる。女子は大阪国際女子の小林香菜(大塚製薬)と名古屋ウィメンズの佐藤がほぼ決定的か。 参加標準記録(男子2時間6分30秒、女子2時間23分30秒)を対象選考レースでクリアしたのは男子が11名、女子は5名。「複数を切ってくれて底上げがされている」と見る一方、「世界にも言えますが、選手層の薄さ、特に女子については簡単ではない」と課題も。「海外選手は年齢を重ねても結果を残していますので、若い選手に挑戦してほしい」と期待を寄せた。 代表選手については「東京開催なので地元の利を生かせるように対策し、各チームの選手が万全な状態で走れるようにサポートしていきたい」とし、暑さも予想されるなか「選考レースがそのような(暑い)環境ではなかったので、まずは速い選手たちに暑熱対策をしてもらって良い結果が出るようにしてもらいたいと考えています」と語った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.02

世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞

9月の東京世界選手権女子20km競歩で銅メダルを獲得した藤井菜々子(エディオン)が、出身地である福岡県那珂川市の市民栄誉賞、そして高校時代を過ごした北九州市の北九州市民スポーツ大賞を受賞することが決まり、12月2日に両市 […]

NEWS サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」

2025.12.02

サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」

ピックルボール普及のためのイベントTORAY PICKLEBALL EXPERIENCEが12月2日に東京の有明アーバンスポーツ内のコートで行われ、男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が参加した。 ピック […]

NEWS 東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

2025.12.02

東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

東洋大は12月2日、陸上競技部男子長距離部門において、セブン銀行(本社:東京都千代田区)、カカクコム(本社:東京都渋谷区)が運営する「求人ボックス」、ECC(本社:大阪市北区)、ビースタニング(本社:東京都渋谷区)が運営 […]

NEWS Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

2025.12.02

Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

Hondaは12月2日、来年4月1日に入部する選手として、法大の大島史也、東海大の花岡寿哉と兵藤ジュダの3選手を発表した。 大島は千葉・専大松戸高出身。今年は関東インカレ5000mで7位入賞などがある。5000mは13分 […]

NEWS 約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!

2025.12.02

約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!

ミズノは12月2日、3D形状のフルレングスカーボンプレートを搭載したスピードランナー向けの新レーシングシューズ「HYPERWARP」シリーズを12月19日に全国のミズノランニング品取扱店で発売することを発表した。 近年の […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top