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2025.02.14

競歩・池田向希「納得がいきません」潔白を主張 AIUのドーピング違反裁定に対応協議の姿勢
競歩・池田向希「納得がいきません」潔白を主張 AIUのドーピング違反裁定に対応協議の姿勢

4年間の資格停止処分を受けた池田向希

池田向希のコメント全文「極めて不条理」

■池田向希のコメント
私は絶対にドーピングをしていませんので、今回の裁定は全く納得がいきません。あらぬ疑いをかけられ、全くもって理解し難い状況です。

裁定が出た本日まで、今後の大会の出場を諦めずに練習に取り組んでいました。このまま身に覚えのないことで処分を課されるのは、極めて不条理と思わずにいられません。

裁定の詳細が入り次第、適切な対応を検討いたしますので、今後ともご理解とご支援をいただければ幸いです。

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■旭化成のコメント
当社は、スポーツ界におけるドーピングには強く反対し、これを撲滅するためのAIUをはじめとする各種国際・国内機関の理念と活動を全面的に支持する姿勢に、変わりはありません。

一方で当社は、池田選手本人からのヒアリングのみならず、医学的見地からも多くの専門家の方々の意見書を頂戴し、池田選手のアンチ・ドーピング規則違反はないものと認識しており、今回の裁定については極めて遺憾です。

Disciplinary Tribunal からの正式な裁定書面の内容を含め、必要な情報を収集の上、今後の対応について池田選手および関係者の皆様と協議・検討してまいります。

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世界陸連(WA)の独立不正調査機関「アスリート・インテグリティ・ユニット(AIU)」は2月14日、アンチ・ドーピング規則違反の疑いで暫定的資格停止処分中だった男子競歩の池田向希(旭化成)に対し、違反の裁定を下した。資格停止期間は2024年11月1日からの4年間となり、ロサンゼルス五輪への道は事実上閉ざされたことになる。 2024年6月28日に、23年6月~8月にかけてAIUが実施した血液検査値から、血液ドーピング(事前に採取した自身の血液を大会前に体内に戻すことで赤血球量を増やし、パフォーマンス向上を狙う方法)の疑いがあること、弁明がある場合は所定の期日までに提出すべきとの通知を受けたことが発端。これに対し、池田は7月24日にAIUへ弁明書を提出した。 だが、AIUは24年11月1日、アンチ・ドーピング規則違反として正式に立件すること、解決されるまでの間の暫定的資格停止処分を下すとの通知を受けている。 これに対しても池田、旭化成サイドは真っ向から否定し、11月15日には資格停止処分の取り消しを求める申し立て、およびWA懲戒委員会の審問を求める書面を提出。さらに11月30日にはアンチ・ドーピング規則違反立件に対する不服申し立てを行っている。 そこから今年2月6~8日にかけて懲戒委員会の審問が行われたが、AIUの判断を覆すには至らず。違反が認定され、2023年6月20日以降の成績の取り消し、2024年11月1日から4年間の資格停止処分という裁定が下った。 池田は文書でコメントを発表し、「私は絶対にドーピングをしていませんので、今回の裁定は全く納得がいきません。あらぬ疑いをかけられ、全くもって理解し難い状況です」と改めて潔白を主張する。東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権20km競歩が2月16日に開催予定だが、それに向けて「出場を諦めずに練習に取り組んでいました」。だが、それも叶わなかった。 旭化成としても、「スポーツ界におけるドーピングには強く反対し、これを撲滅するためのAIUをはじめとする各種国際・国内機関の理念と活動を全面的に支持する姿勢に、変わりはありません」とする一方、今回の裁定に対しては池田へのヒアリング、多くの専門家による医学的見地から「池田選手のアンチ・ドーピング規則違反はないものと認識しており、今回の裁定については極めて遺憾です」と訴える。 今後は正式な裁定書面を確認、必要な情報を収集したうえで、「対応について池田選手および関係者の皆様と協議・検討してまいります」とコメント。池田も「裁定の詳細が入り次第、適切な対応を検討いたしますので、今後ともご理解とご支援をいただければ幸いです」としている。

池田向希のコメント全文「極めて不条理」

■池田向希のコメント 私は絶対にドーピングをしていませんので、今回の裁定は全く納得がいきません。あらぬ疑いをかけられ、全くもって理解し難い状況です。 裁定が出た本日まで、今後の大会の出場を諦めずに練習に取り組んでいました。このまま身に覚えのないことで処分を課されるのは、極めて不条理と思わずにいられません。 裁定の詳細が入り次第、適切な対応を検討いたしますので、今後ともご理解とご支援をいただければ幸いです。 ■旭化成のコメント 当社は、スポーツ界におけるドーピングには強く反対し、これを撲滅するためのAIUをはじめとする各種国際・国内機関の理念と活動を全面的に支持する姿勢に、変わりはありません。 一方で当社は、池田選手本人からのヒアリングのみならず、医学的見地からも多くの専門家の方々の意見書を頂戴し、池田選手のアンチ・ドーピング規則違反はないものと認識しており、今回の裁定については極めて遺憾です。 Disciplinary Tribunal からの正式な裁定書面の内容を含め、必要な情報を収集の上、今後の対応について池田選手および関係者の皆様と協議・検討してまいります。

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