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2025.06.16

中村学園女3種目V 小松美咲800m2分05秒63の大会新で2連覇&2冠 走幅跳とハンマー投も制す 大塚涼也がやり投65m51/IH北九州
中村学園女3種目V 小松美咲800m2分05秒63の大会新で2連覇&2冠 走幅跳とハンマー投も制す 大塚涼也がやり投65m51/IH北九州

女子800mの小松美咲(25年IH北九州大会)

◇インターハイ北九州地区大会(6月13日~16日/佐賀・SAGAスタジアム)

広島インターハイをかけた北九州地区大会の3日目が行われ、中村学園女(福岡)が女子3種目で制した。

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なかでも800mは、昨年のU18大会覇者の小松美咲(3年)が2分05秒63と従来の大会記録2分07秒36を更新して2連覇。1992年に池田真理子(福岡南女)が出した福岡県高校記録(2分06秒59)を33年ぶりに更新した。

初日の400mを56秒09で優勝していた小松。800mでもそのスピードを生かして200m付近ですでに独走状態となる。1周を62秒で通過すると、2周目もダイナミックな走りで、2冠を達成した。

「県高校記録の更新を目指していたのでうれしいです。ラスト200mは切り替えて走りました」と振り返り、インターハイでは「東大阪大敬愛勢の間に割って入りたい」と、メダル獲得へ意気込みを語った。

その約2時間前にはハンマー投の新納愛加(3年)が、4投目に49m02の自己ベストを放って優勝。「前回は6位でインターハイに行けなかったので、うれしいです」と、初の全国大会出場を決めて喜んでいた。

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小松が2冠した直後には、走幅跳で藤田紗英(3年)が5m95(+0.4)の自己ベストをマークして1位。「ケガの影響であまり練習できていなかったのですが、みんなが自己ベストを出していたので、自分も頑張れました」と、仲間の活躍に刺激を受けて力を出し切った。

中村学園女(中村学園女子高校)は、来年度からの男女共学に合わせて校名も中村学園高校に変わる。そのため、この現校名で北九州大会に挑むのは今回が最後となる。

小松は個人種目のあと、4×400mリレー予選で1走を務め、全体のトップタイム(3分49秒09)で通過に貢献。今日16日の決勝では5連覇を狙い、“フィナーレ”を飾ることができるか。

女子4×100mリレーは、準決勝で46秒29のトップタイムを出した大分雄城台が46秒58でコロナ禍の中止を挟んで6連覇。100m優勝のアンカー・藤原千櫻(3年)が、混戦から抜け出した。

大分雄城台はインターハイで7大会連続入賞中(中止を挟む)。キャプテンを務める藤原は「各自の走力も上がり、調子が上がってきました。まだ全国優勝したことがないので、今年こそ勝ちたいです」と、過去最高の3位を上回る結果へ意欲を見せた。

接戦の男子800mは、長崎勢が表彰台の上位を独占。レースは2周目から先頭が目まぐるしく入れ替わり、最後の直線で抜け出した鶴田宇大(瓊浦3)が1分53秒22で初制覇。2位に1分53秒83の下田慶(青雲3)、3位に1分53秒89の横田海斗(諫早農3)が続いた。

男子4×100mリレーは東福岡(福岡)が40秒55で2年ぶりV。男子走高跳は、2年生の渡邊凌已(福岡第一)が2m09を1回で成功して制した。男子やり投は大塚涼也(自由ケ丘3福岡)が6投目に自身初の65mオーバーとなる65m51を放って、逆転Vを果たしている。

全国インターハイは7月25日から29日に広島・ほっとスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

文/田端慶子

◇インターハイ北九州地区大会(6月13日~16日/佐賀・SAGAスタジアム) 広島インターハイをかけた北九州地区大会の3日目が行われ、中村学園女(福岡)が女子3種目で制した。 なかでも800mは、昨年のU18大会覇者の小松美咲(3年)が2分05秒63と従来の大会記録2分07秒36を更新して2連覇。1992年に池田真理子(福岡南女)が出した福岡県高校記録(2分06秒59)を33年ぶりに更新した。 初日の400mを56秒09で優勝していた小松。800mでもそのスピードを生かして200m付近ですでに独走状態となる。1周を62秒で通過すると、2周目もダイナミックな走りで、2冠を達成した。 「県高校記録の更新を目指していたのでうれしいです。ラスト200mは切り替えて走りました」と振り返り、インターハイでは「東大阪大敬愛勢の間に割って入りたい」と、メダル獲得へ意気込みを語った。 その約2時間前にはハンマー投の新納愛加(3年)が、4投目に49m02の自己ベストを放って優勝。「前回は6位でインターハイに行けなかったので、うれしいです」と、初の全国大会出場を決めて喜んでいた。 小松が2冠した直後には、走幅跳で藤田紗英(3年)が5m95(+0.4)の自己ベストをマークして1位。「ケガの影響であまり練習できていなかったのですが、みんなが自己ベストを出していたので、自分も頑張れました」と、仲間の活躍に刺激を受けて力を出し切った。 中村学園女(中村学園女子高校)は、来年度からの男女共学に合わせて校名も中村学園高校に変わる。そのため、この現校名で北九州大会に挑むのは今回が最後となる。 小松は個人種目のあと、4×400mリレー予選で1走を務め、全体のトップタイム(3分49秒09)で通過に貢献。今日16日の決勝では5連覇を狙い、“フィナーレ”を飾ることができるか。 女子4×100mリレーは、準決勝で46秒29のトップタイムを出した大分雄城台が46秒58でコロナ禍の中止を挟んで6連覇。100m優勝のアンカー・藤原千櫻(3年)が、混戦から抜け出した。 大分雄城台はインターハイで7大会連続入賞中(中止を挟む)。キャプテンを務める藤原は「各自の走力も上がり、調子が上がってきました。まだ全国優勝したことがないので、今年こそ勝ちたいです」と、過去最高の3位を上回る結果へ意欲を見せた。 接戦の男子800mは、長崎勢が表彰台の上位を独占。レースは2周目から先頭が目まぐるしく入れ替わり、最後の直線で抜け出した鶴田宇大(瓊浦3)が1分53秒22で初制覇。2位に1分53秒83の下田慶(青雲3)、3位に1分53秒89の横田海斗(諫早農3)が続いた。 男子4×100mリレーは東福岡(福岡)が40秒55で2年ぶりV。男子走高跳は、2年生の渡邊凌已(福岡第一)が2m09を1回で成功して制した。男子やり投は大塚涼也(自由ケ丘3福岡)が6投目に自身初の65mオーバーとなる65m51を放って、逆転Vを果たしている。 全国インターハイは7月25日から29日に広島・ほっとスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 文/田端慶子

インターハイ北九州大会の優勝者一覧をチェック!

●男子 100m 石川晴飛(龍谷2佐賀) 10秒64(-1.8) 400m 岩本咲真(東福岡3福岡) 47秒03 800m 鶴田宇大(瓊浦3長崎) 1分53秒22 1500m 黒岩蘭太朗(長崎日大3長崎) 3分55秒54 5000m キブニ・エヴァンス(福岡一3福岡) 14分12秒90 400mH 家入俊太(東福岡3福岡) 51秒01=大会新 5000m競歩 林昊也(鳥栖工2佐賀) 22分05秒13 4×100mR 東福岡(福岡) 40秒55 走高跳 渡邊凌已(福岡第一2福岡) 2m09 棒高跳 杉本真南斗(長崎日大3長崎) 4m30 走幅跳 大森恵偉音(福岡第一3福岡) 7m46(-1.2) 砲丸投 石丸大智(純真3福岡) 15m94 ハンマー投 村島悠斗(長崎日大3長崎) 59m76 やり投 大塚涼也(自由ケ丘3福岡) 65m51 八種競技 中村有輝(諫早農2長崎) 5382点 [adinserter block="4"] ●女子 100m 藤原千櫻(大分雄城台3大分) 11秒97(-0.9) 400m 小松美咲(中村学園女3福岡) 56秒09 800m 小松美咲(中村学園女3福岡) 2分05秒63=大会新 1500m 嶋本はな乃(筑紫女学園2福岡) 4分26秒05 400mH 松本鈴美杏(九国大付3) 62秒28 5000m競歩 西本結恵(自由ケ丘3福岡) 24分46秒08 4×100mR 大分雄城台(大分) 46秒58 走高跳 古賀羽菜(福岡雙葉2福岡) 1m68 走幅跳 藤田紗英(中村学園女3福岡) 5m95(+0.4) 棒高跳 秋山穂乃夏(若松商3福岡) 3m30 円盤投 東かれん(八女学院3福岡) 41m78 ハンマー投 新納愛加(中村学園女3福岡) 49m02 やり投 田中亜実(中村学園女3福岡) 45m75 七種競技 田中萌(三潴3福岡) 4398点

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