2024.12.05
日本陸連ダイヤモンドアスリート認定式が12月5日に行われた。このプログラムは東京オリンピックに向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にスタートし、今回が第11期となる。今回から、自薦・他薦による応募を初めて採用している。
新たに、男子走高跳で2m25の高校記録保持者である中谷魁聖(福岡第一高3)が認定された。中谷は昨年のU18大会で自己新の2m16を跳んで初の全国タイトル。今季は地元開催となった福岡インターハイで2m21の大会最古の大会記録を更新すると、2m24の高校新記録も樹立した。10月の佐賀国スポでは2m25とさらに記録を更新している。8月末のU20世界選手権で銅メダルも獲得した。
認定式に登壇した中谷は、「北口榛花選手(JAL)をはじめ、日本代表選手の活躍に感動しました。その姿を見て、そういう選手になりたいという目標ができました。その選手になるための要素や経験が、このプログラムを通してできると考え、応募して認定していただきました。競技力はもちろん、人間性でも国際人として世界に羽ばたけるように、これからも努力していきます」と意気込みを語った。
また、新規でダイヤモンドアスリートのプログラムの一部を体験できる「ダイヤモンドアスリートNextage」も新設。「可能性を秘めたより多くのアスリートが自信を持ってステップアップできる機会を提供したい」という思いが込められている。
それには男子110mハードル高校記録保持者の古賀ジェレミー(東京高2)、男子短距離の濱椋太郎(目黒日大高3東京)、女子中長距離のドルーリー朱瑛里(津山高2岡山)が選出された。
2年生でインターハイを制し、13秒59の高校記録を出した古賀は、「今この場に立てていることが幸せです。このドキドキやワクワクを忘れずに、この1年を経て羽ばたける選手になりたい」と話した。濱は「新たな試みとして新設されたので注目や期待も高くなると思います。期待に応えられるように世界で戦えるように頑張ります」と語った。ドルーリーは韓国での合宿中のため式典は欠席となったが動画を寄せ、「このプログラムを通して、さまざまなことを経験し、世界で活躍できる選手になれるよう、1日1日を大切に競技に取り組みたい」と語った。
同プログラムのプロジェクトマネージャーを務める室伏由佳さんは「一生、ダイヤモンドアスリートという肩書きがついてきますし、期待できる人材を選んでいます。これを糧に馬場ってください」とメッセージ。ダイヤモンドアスリートは「競技の枠を超えて国際社会で活躍している。次世代のアスリートにとってロールモデルであり、誇り」だとする一方、「心理的プレッシャーを感じる方もいたため、多くの方々に自信を持ってステップアップできる機会を作りたい」と、Nextageの創設に至った経緯を明かす。今回は自薦、他薦により27名の応募があり、中谷らもそのうちの1人。「未来の陸上界、スポーツ界において重要な役割を果たすことを確信しています」と期待を寄せた。
日本陸連の尾縣貢会長は「大きな山がある。山頂に続く道はいくつもある。大切なことは山頂まで登り切ること。大きく遠回りしてもいい。ストレートに険しい道を上る人もいる。信じた道を歩んでください」とエール。また、同プロジェクトの創設に携わった山崎一彦強化委員長は「選ばれた時点では何も変わらない。失敗も成功も含め、行動したことが力になる。競技を極め、国際人になるためのプログラムで、挑戦をサポートしていきたい」と話した。
ダイヤモンドアスリートは日本陸連が国際大会における活躍が大いに期待でき、将来、国際社会に貢献できる次世代の競技者を強化育成する制度として2014年から展開。これまで、北口榛花(JAL)、サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、橋岡優輝(富士通)、藤井菜々子(エディオン)ら、今の日本陸上界を牽引する選手たちが選出されてきた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.07.31
3000m障害・小池彩加がデンソーを退社「たくさんのご声援ありがとうございました」
2026.07.31
日本郵政Gの小坂井智絵が退部 ルーキーイヤーからクイーンズ駅伝主力として上位入賞に貢献
-
2026.07.31
2026.07.25
中島佑気ジョセフらが参加!お膝元の等々力で100m計測イベント開催
-
2026.07.28
-
2026.07.25
-
2026.07.18
Latest articles 最新の記事
2026.07.31
3000m障害・小池彩加がデンソーを退社「たくさんのご声援ありがとうございました」
デンソーは7月31日、所属する小池彩加が同日付で退部することを発表した。 小池は宮城県出身の33歳。東北福祉大時代から3000m障害に取り組み、15年の日本インカレで3位の実績を残した。卒業後はいくつかのチー宇に所属しな […]
2026.07.31
日本郵政Gの小坂井智絵が退部 ルーキーイヤーからクイーンズ駅伝主力として上位入賞に貢献
日本郵政グループは7月31日付で小坂井智絵の退部と退職を発表した。 小坂井は千葉・成田高卒。高校時代は同期の山﨑りさ(現・積水化学)らとともにチームの中心選手として駅伝などで活躍し、21年に高卒で日本郵政グループに加入し […]
2026.07.31
古賀ジェレミー110mH 5月にU20日本新を更新し今季世界5位「アジア記録を更新したい」/U20世界選手権結団式
第21回U20世界選手権(8月5日~9日/米国・オレゴン)の結団式が7月31日、千葉県成田市内のホテルで行われた。 男子110mハードル(99.0cm)の古賀ジェレミー(順大)。5月下旬のU20アジア選手権で13秒05の […]
2026.07.31
吉永優衣が100m予選で11秒47!高校歴代3位・7年ぶり大会新「さらに近づいた、狙っていきたい」/滋賀IH
◇全国高校総体(インターハイ、7月30日~8月5日/滋賀・平和堂HATOスタジアム)1日目 高校アスリートの祭典、インターハイの1日目が行われ、女子100m予選で吉永優衣(長崎日大3)が高校歴代3位、7年ぶり大会新となる […]
Latest Issue
最新号
2026年8月号 (7月14日発売)
別冊付録 IH観戦ガイド
アジア大会代表一覧