◇第30回世界競歩チーム選手権(4月21日/トルコ・アンタルヤ)
世界競歩チーム選手権が行われ、男女20km、U20男女10km、そして初実施の男女混合マラソンリレーの5種目で日本が世界に挑んだ。
なかでも、パリ五輪出場権が懸かったマラソンリレーは熱戦に。男女各1名で42.195kmを男子(11.195km)、女子(10km)、男子(11km)、女子(10km)の順にリストバントをつなぎ、全体の22位以内に入れば1チーム、各国2チーム目の上位5ヵ国以内に入れば2チーム目の出場権が獲得できる。
日本は池田向希(旭化成)・岡田久美子(富士通)チームが堂々たるレースを見せた。前半を4位で追えると、池田が2本目で抜け出し、トップに立つ。岡田も2本目で優勝争いを演じ、イタリアと19秒差ながら2時間57分04秒で銀メダルを獲得。パリ五輪出場権の1枠目もつかみ取った。
日本は3チーム目の登録だった髙橋和生(ADワークスグループ)・渕瀬真寿美(建装工業)チームが3時間5分02秒で17位でフィニッシュ。各国2チーム目の順位では7位のスペイン、12位の中国、15位のコロンビア、16位の豪州に次ぐ5番目のを死守し、パリ五輪2枠目の出場権を確保した。19位で6番目だったメキシコとの差は20秒だった。川野将虎(旭化成)・梅野倖子(順大)チームは27位だった。
男子20kmでは古賀友太(大塚製薬)が1時間19分54秒で、メダルにあと3秒の4位に食い込んだ。2月の日本選手権で日本歴代8位、派遣設定記録(1時間19分30秒)を突破する1時間17分47秒をマークして3位に入っており、パリ五輪代表はほぼ当確の状況。初の五輪の舞台への大きなステップとなった。
日本勢は1時間20分23秒で9位に丸尾知司(愛知製鋼)、1時間21分16秒で13位に野田明宏(自衛隊体育学校)が続き、各国上位3名の順位合計で争う団体でスペインに次いで2位に入り、銀メダルを獲得した。
女子20kmは日本勢ただ1人の出場となった柳井綾音(立命大)が1時間32分52秒で18位。後半は一時16位に浮上するなど、昨年のブダペスト世界陸上(30位)からの成長を示した。
U20男子10kmも団体で銀メダルを獲得。東洋大のルーキー・逢坂草太朗(東洋大)が40分30秒の自己新で4位、、吉迫大成(東学大)が40分39秒で6位に食い込み、上位2選手の順位合計で争う団体で中国に次ぐ位置を占めた。U20女子10kmは46分32秒の自己新をマークした奥野紗(浪速高・大阪)の13位が最高。久家すずか(金沢学院大)が46分41秒の自己新で15位で、団体は5位だった。
【動画】男女混合マラソンリレー 優勝を懸けた終盤の熱闘をチェック!
https://twitter.com/WorldAthletics/status/1782058058815795553RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.03
明大主将に短距離・神戸毅裕が就任 「紫紺の矜持を重んじ、研鑽を重ねる」
2025.12.02
世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞
2025.12.02
サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」
-
2025.12.01
-
2025.12.01
-
2025.11.28
-
2025.11.29
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.03
明大主将に短距離・神戸毅裕が就任 「紫紺の矜持を重んじ、研鑽を重ねる」
明大競走部は、チームのホームページで12月1日からスタートした新体制を発表し、主将には短距離ブロックの神戸毅裕が就任した。 神戸は東京・明星学園高出身。高校時代はインターハイ南関東大会4×100mリレーで優勝したほか、U […]
2025.12.02
世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞
9月の東京世界選手権女子20km競歩で銅メダルを獲得した藤井菜々子(エディオン)が、出身地である福岡県那珂川市の市民栄誉賞、そして高校時代を過ごした北九州市の北九州市民スポーツ大賞を受賞することが決まり、12月2日に両市 […]
2025.12.02
サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」
ピックルボール普及のためのイベントTORAY PICKLEBALL EXPERIENCEが12月2日に東京の有明アーバンスポーツ内のコートで行われ、男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が参加した。 ピック […]
2025.12.02
東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」
東洋大は12月2日、陸上競技部男子長距離部門において、セブン銀行(本社:東京都千代田区)、カカクコム(本社:東京都渋谷区)が運営する「求人ボックス」、ECC(本社:大阪市北区)、ビースタニング(本社:東京都渋谷区)が運営 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025