HOME 海外

2024.04.15

男子円盤投でマイコラス・アレクナが世界新!! シュルトの記録を38年ぶりに更新する74m35!
23年世界選手権円盤投で3位のアレクナ

男子円盤投世界歴代10傑

74.35 M.アレクナ(リトアニア)  2024. 4.14
74.08 J.シュルト(東ドイツ)   1986. 6. 6
73.88 V.アレクナ(リトアニア)  2000. 8. 3
73.38 G.カンテル(エストニア)  2006. 9. 4
71.86 Y.ドゥムチェフ(ソ連)   1983. 5.29
71.86 D.ストール(スウェーデン) 2019. 6.29
71.86 K.チェー(スロベニア)   2023. 6.16
71.84 P.マワホフスキ(ポーランド)2013. 6. 8
71.70 R.ファゼカシュ(ハンガリー)2002. 7.14
71.50 L.リーデル(ドイツ)    1997. 5. 3

4月14日、米国で開催されたオクラホマ投てきシリーズ国際招待の男子円盤投で、マイコラス・アレクナ(リトアニア)が74m35の世界記録を樹立した。従来の世界記録はユルゲン・シュルト(東ドイツ)の74m08(1986年)で、38年ぶりの記録更新となった。 アレクナは現在21歳。シドニー、アテネ五輪で2度金メダルを獲得しているウィルギリウス・アレクナを父に持つ。 ジュニア期から父の指導を受け、21年のU20欧州選手権、U20世界選手権と金メダルを獲得するなど早くから活躍。その年の秋からは米国・カリフォルニア大学バークレー校に進学すると、同校のモハメド・サアタラ・コーチの指導の下、さらに躍進を遂げる。 22年のオレゴン世界選手権では円盤投で史上最年少メダルとなる銀メダルを獲得すると、昨年のブダペストでも銅メダルに輝く。30歳前後で全盛期を迎える選手が多い種目にあって、期待のホープとして注目を集めていた。 アレクナは1週間前のシーズン初戦でいきなり71m39と世界歴代10位の好記録をマーク。絶好調のなかで迎えたこの日は、1投目から72m21を投げて自己記録を更新すると、3投目に72m89。そして、強い向かい風が吹き、記録も出やすいとされる条件で臨んだ5投目に歴史を動かす一投を放った。 当初は74m41と記録が発表されたが、メジャーによる再計測によって74m35に訂正。それでも、男子の五輪実施種目では最も古い世界記録として残っていたシュルトの記録を27cmも塗り替えた。 父のウィルギリウスはシュルトに次ぐ73m88の記録を持っていたが、父もできなかった世界記録樹立を成し遂げたアレクナ。この夏のパリ五輪では親子制覇を目指す。

【動画】38年ぶりに世界記録を更新し、仲間とともに快挙を喜ぶアレクナ

男子円盤投世界歴代10傑

74.35 M.アレクナ(リトアニア)  2024. 4.14 74.08 J.シュルト(東ドイツ)   1986. 6. 6 73.88 V.アレクナ(リトアニア)  2000. 8. 3 73.38 G.カンテル(エストニア)  2006. 9. 4 71.86 Y.ドゥムチェフ(ソ連)   1983. 5.29 71.86 D.ストール(スウェーデン) 2019. 6.29 71.86 K.チェー(スロベニア)   2023. 6.16 71.84 P.マワホフスキ(ポーランド)2013. 6. 8 71.70 R.ファゼカシュ(ハンガリー)2002. 7.14 71.50 L.リーデル(ドイツ)    1997. 5. 3

次ページ:

ページ: 1 2 3

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.21

「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は11月2 […]

NEWS 来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

2025.11.21

来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

世界クロカンのシニア日本代表をチェック! 【男子】 ・シニア10km 井川龍人(旭化成) 小澤大輝(富士通) 吉岡大翔(順大) 下尾悠真(NTN) ・シニア男女混合8kmリレー 塩原匠(順大) 大野聖登(順大) 【女子】 […]

NEWS お詫びと訂正(月刊陸上競技2025年12月号)

2025.11.21

お詫びと訂正(月刊陸上競技2025年12月号)

月刊陸上競技2025年12月号に一部誤りがございました。 75ページに掲載した高校駅伝福岡県大会女子で、優勝した筑紫女学園の記事の中に、区間賞獲得者が1人(5区・大熊さわ選手/3年)となっておりましたが、正しくは3人(大 […]

NEWS 110mH徐卓一が13秒12 劉俊茜も13秒14 女子100mVの陳妤頡は200mも制す/中国全国運動会

2025.11.21

110mH徐卓一が13秒12 劉俊茜も13秒14 女子100mVの陳妤頡は200mも制す/中国全国運動会

中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月20日まで広東省で開催され、男子110mハードルでは徐卓一が13秒12(+1.7)のアジア歴代5位タイの好タイムで優勝した。 22歳の徐は昨年のパリ五輪代表。 […]

NEWS 100mアジア記録保持者・蘇炳添が引退レース 「これからはさらに速い選手が現われるのを見たい」

2025.11.21

100mアジア記録保持者・蘇炳添が引退レース 「これからはさらに速い選手が現われるのを見たい」

【動画】蘇炳添の9秒83 https://youtu.be/rXChjH2hzFk?si=NkSJkvtMjINPjuYY&t=1743 【動画】蘇炳添のラストレース

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top