HOME
海外
2024.04.15
男子円盤投でマイコラス・アレクナが世界新!! シュルトの記録を38年ぶりに更新する74m35!
4月14日、米国で開催されたオクラホマ投てきシリーズ国際招待の男子円盤投で、マイコラス・アレクナ(リトアニア)が74m35の世界記録を樹立した。従来の世界記録はユルゲン・シュルト(東ドイツ)の74m08(1986年)で、38年ぶりの記録更新となった。
アレクナは現在21歳。シドニー、アテネ五輪で2度金メダルを獲得しているウィルギリウス・アレクナを父に持つ。
ジュニア期から父の指導を受け、21年のU20欧州選手権、U20世界選手権と金メダルを獲得するなど早くから活躍。その年の秋からは米国・カリフォルニア大学バークレー校に進学すると、同校のモハメド・サアタラ・コーチの指導の下、さらに躍進を遂げる。
22年のオレゴン世界選手権では円盤投で史上最年少メダルとなる銀メダルを獲得すると、昨年のブダペストでも銅メダルに輝く。30歳前後で全盛期を迎える選手が多い種目にあって、期待のホープとして注目を集めていた。
アレクナは1週間前のシーズン初戦でいきなり71m39と世界歴代10位の好記録をマーク。絶好調のなかで迎えたこの日は、1投目から72m21を投げて自己記録を更新すると、3投目に72m89。そして、強い向かい風が吹き、記録も出やすいとされる条件で臨んだ5投目に歴史を動かす一投を放った。
当初は74m41と記録が発表されたが、メジャーによる再計測によって74m35に訂正。それでも、男子の五輪実施種目では最も古い世界記録として残っていたシュルトの記録を27cmも塗り替えた。
父のウィルギリウスはシュルトに次ぐ73m88の記録を持っていたが、父もできなかった世界記録樹立を成し遂げたアレクナ。この夏のパリ五輪では親子制覇を目指す。
【動画】38年ぶりに世界記録を更新し、仲間とともに快挙を喜ぶアレクナ
男子円盤投世界歴代10傑
74.35 M.アレクナ(リトアニア) 2024. 4.14 74.08 J.シュルト(東ドイツ) 1986. 6. 6 73.88 V.アレクナ(リトアニア) 2000. 8. 3 73.38 G.カンテル(エストニア) 2006. 9. 4 71.86 Y.ドゥムチェフ(ソ連) 1983. 5.29 71.86 D.ストール(スウェーデン) 2019. 6.29 71.86 K.チェー(スロベニア) 2023. 6.16 71.84 P.マワホフスキ(ポーランド)2013. 6. 8 71.70 R.ファゼカシュ(ハンガリー)2002. 7.14 71.50 L.リーデル(ドイツ) 1997. 5. 3RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.24
女子はレムンゴルが2連覇達成 男子はサミュエルがV/全米学生クロカン
2025.11.24
七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福
2025.11.24
バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー
-
2025.11.24
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.24
七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福
【画像】婚約を発表したホールとスレイトン この投稿をInstagramで見る DARIUS SLAYTON(@sl1msl8y)がシェアした投稿
2025.11.24
バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー
【動画】独走で優勝したバットクレッティ #CrossAtapuerca | Podium Categoría: Absoluta femenina 🚺 🥇 Nadia Battocletti 🇮🇹🥈 Sheila Jeb […]
2025.11.24
円盤投・湯上剛輝が2大会ぶり世界一「やっと取れた」デフリンピック新の58m93
聴覚障害者のスポーツ国際大会、デフリンピックの陸上競技が行われ、男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)が金メダルを獲得した。 64m48の日本記録を持ち、今年の東京世界選手権にも出場した湯上。「理想の展開としては1回目にし […]
2025.11.24
3区で五島莉乃と廣中璃梨佳が熱走!東京世界陸上はじめ「日本代表」たちが力走/クイーンズ駅伝
◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、「日本代表」 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025