◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ)
学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たした。
今年は箱根駅伝への思い入れを強く持つ國學院大が、開幕戦となる出雲駅伝で“王者の強さ”を見せて2連覇を飾った。
前回経験者4人に加えて、2月の別府大分毎日マラソンで2時間8分50秒をマークした高山豪起(4年)、そして勢いのある下級生。前田康弘監督が悩んだのは、2区と4区の組み合わせだったという。
「最初は辻原(輝、3年)を2区で行こうと思っていたのですが、風向きを見て決めました。攻めの区間を4、5区で設けたほうが勝つ確率は上がると思いました」。追い風となった4区に当日変更で辻原、5区には高山を据える布陣となった。
その起用がズバリハマる。1区の青木瑠郁(4年)はややスパートが早くなってしまい区間5位発進となったが、2区の尾熊迅斗(2年)が区間6位。前田監督は「しっかりと耐えてくれました」と評する。
そして、最大のサプライズは3区の野中恒亨(3年)。区間賞となった城西大のヴィクター・キムタイ(4年)には9秒届かなかったが、創価大のスティーブン・ムチーニ(3年)や東京国際大のリチャード・エティーリ(同)といった留学生に先着する。
早い段階で、来年の主将への就任を告げられていたという野中。「去年以上に緊張せずに、自信を持ってやれました。尾熊が素晴らしい走りをしましたし、國學院の層の厚さがしっかりと出たと思います」と、自覚を高めている様子だ。
続く、“勝負手”の辻原が区間新でトップに浮上。「野中がすごい走りをして勇気をもらいました」と辻原は語る。
ミスなくつなぐ、そつのない継走に「混戦になればなるほど、ウチのチームは駅伝力で前に行ける。みんなが戦術を理解して戦いました」。前田監督は、そう実感を込める。
昨年度は出雲で優勝し、勢いを得た全日本大学駅伝でも初優勝。しかし、初の戴冠を狙った箱根では総合3位。真正面から悔しさを受け止めた。
だからこそ、今年は「箱根に向けての取り組みを年間でやっています。ちゃんと箱根で証明したいと思います。計画通りですし、かなり順調、視界良好といったところです」。前田監督はそう見ている。
大黒柱の平林清澄(現・ロジスティード)が卒業し、戦力ダウンもささやかれた中での連覇。平林は夏までチームと練習をともにしていたが、現在の学生の主力たちは練習でも平林と同等か上回る練習ができているという。
「本当にギリギリまで距離を踏んでいた中での駅伝でした。全体的に力がついたと思っているので、ここからの全日本、箱根はかなり楽しみだと思います」と主将の上原琉翔(4年)。箱根へと続く道で、最高のかたちで駅伝シーズンをスタートさせた。
文/片井雅也
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