2022.09.24
◇第70回全日本実業団対抗選手権(9月23~25日/岐阜・長良川)2日目
全日本実業団対抗選手権2日目に行われた男子走幅跳は泉谷駿介(住友電工)が自身初の大台となる8m00(+0.3)をマークして優勝。オレゴン世界選手権代表の橋岡優輝(富士通)、山川夏輝(佐賀スポ協)を抑えた。
110mハードルで13秒06の日本記録を持つ泉谷。オレゴン世界選手権後に跳躍練習を週1回入れ、欧州遠征で13秒26とブダペスト世界選手権の参加標準記録(13秒28)を突破。その後、帰国して再び跳躍練習をスタートしたが「それほど感覚は良くなかったです」と言う。
前日の雨の中の予選で7m70(-0.9)をマークしていた泉谷。決勝は「いつもと同じ感じ」だったという1回目に8m00(+0.3)を跳んだ。これまで、公認ベストは7m92を持ち、追い風参考で8m09(+3.8)をマークしたことがあったが「特別な感覚はなかった」と振り返り、「今日の一番の目標は8m」と目標達成に表情が和らぐ。
4回目7m97(+1.0)、5回目7m99(+0.3)と3度自己記録を跳ぶなど圧巻のパフォーマンスを見せた泉谷。もともと「好き」だという跳躍への出場は「跳躍をしないようになってハードルの踏み切りも弱くなった感じがある」という理由もある。
高校時代から八種競技でインターハイを優勝し、三段跳でも活躍してきた。ハードルを専門にしたのも大学に入ってから。それだけに「来年は両方やりたい」というのも本音だが、出力が上がっているだけに「走幅跳は1回1回の負荷が大きい」と今回で改めて実感した。2種目するためには「ケガをしない身体作り」が必要だ。
もちろん、110mハードルでファイナル進出を目指すのは変わらない。「もう一段レベルアップしないといけない。インターバルをしっかり刻めるように」と泉谷。これでシーズンオフとなり、この冬も変わらずに基礎体力向上に励む。
◇2位・橋岡「理由はわかっている」ケガの影響シーズン通して響く
東京五輪6位でオレゴン世界選手権ファイナリストの橋岡は2回目に7m95(+0.5)をマークしたものの、それ以外はファウルで2位にとどまった。
オレゴン世界選手権決勝3回目に左足首を圧迫捻挫。「3週間休養して、跳躍練習も1週間前に始めたので万全ではなかったです」と話し、「全部言い訳になりますが」と悔しがる。
シーズン通して春先のケガが影響したかたちで、練習段階から「自分の助走を忘れてしまって、力を入れると崩れてしまう」と技術面でばらつきがあり、最後まで修正しきれずにシーズン終盤を迎えた。残り1戦の出場は「コーチと相談」と橋岡。海外転戦も視野に入れ、「ケガをしない努力をして身体を作っていきたい」と語った。

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