2022.04.26
日本グランプリシリーズ大阪大会「第9回木南道孝記念」が、4月30日、5月1日に大阪・ヤンマースタジアム長居で行われる。
グランプリ種目のうち、男子400m、400mハードル、棒高跳、走幅跳、やり投、十種競技、女子400m、棒高跳、走幅跳、やり投、七種競技はアジア大会(中国・杭州)の代表選考会となる。
男子走幅跳には東京五輪6位の橋岡優輝(富士通)、津波響樹(大塚製薬)、城山正太郎(ゼンリン)がエントリー。橋岡は3月の世界室内選手権で3回ファウルとなったものの、帰国後の屋外初戦となった日大競技会で8m07(+)をマークした。冬季を越えて土台アップを感じているようで、日本記録(8m40)の更新とオレゴン世界選手権の参加標準記録8m22を狙いにいく。
400mには五輪代表のウォルシュ・ジュリアン(富士通)、同4×400mリレー代表の佐藤拳太郎(富士通)、川端魁人(中京大クラブ)らが出場を予定している。出雲陸上300mでは川端が日本歴代6位の32秒56をマークするなど好調だ。
男子棒高跳にも山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)の五輪代表が出場。両者とも好調で、山本はフランスで室内シーズンまで過ごすと、5n71をクリアしている。日本選手権室内で優勝すると、4月16日には屋外で4年ぶりの5m70を跳んでいる。江島は連戦スタイルで、安定して5m60をマーク。大きな跳躍も見せているため、日本記録挑戦を視野に入れる。オレゴン世界選手権の参加標準記録は5m80。やはり日本記録5m83の更新は必須だろう。
黒川和樹(法大)、山内大夢(東邦銀行)、安部孝駿(ヤマダホールディングス)という五輪代表トリオが出場する男子400mハードルも注目。同1500mには日本記録保持者の河村一輝(トーエネック)や前日本記録保持者の荒井七海(Honda)、飯澤千翔(東海大)、館澤亨次(DeNA)らが登録している。
女子800mと3000mには、1500mで日本記録を持つ田中希実(豊田自動織機)がエントリー。1500mと10000mに出場した兵庫リレーカーニバルのように両種目出場はあるか。女子400mハードルは宇都宮絵莉(長谷川体育施設)、イブラヒム愛紗(メイスンワーク)、山本亜美(立命大)らでトップ争いをしそうだ。
兵庫リレーに続いて行われる女子走幅跳には、兵庫で6m60を跳んだ秦澄美鈴(シバタ工業)が出場。男女やり投も有力選手がそろう。男子は東京五輪代表の小南拓人(染めQ)に加え、ディーン元気(ミズノ)、小椋健司(栃木スポーツ協会)といった面々、そして復活を期す新井涼平(スズキ)もエントリーしている。女子では東京五輪ファイナリストで日本記録保持者の北口榛花(日大)、武本紗栄(佐賀県スポーツ協会)、上田百寧(ゼンリン)、佐藤友佳(ニコニコのり)、斉藤真理菜(スズキ)という60mスロワーの競演となる。
男女混成も見応えあり。男子は右代啓祐(国士舘クラブ)、中村明彦(スズキ)のオリンピアンが始動。女子は昨年日本記録を樹立した山﨑有紀(スズキ)、ケガから復活となるヘンプヒル恵(アトレ)による日本初の6000点超え対決が見られるか。
例年よりやや早めの開催。織田記念で行われることの多かった走幅跳ややり投、さらに別会場だった混成種目が行われるなど、これまで以上に注目の大会となりそうだ。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.26
-
2025.11.26
-
2025.11.25
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.26
熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導
熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]
2025.11.26
世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里
日本陸連は11月26日、第46回世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日/米国・タラハシー)の男女U20日本代表代表選考会(11月30日/京都)の確定エントリーリストを発表した。 男子は当初エントリーしていた24 […]
2025.11.26
パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定
男子短距離のQ.ウィルソン(米国)がメリーランド大へ入学することが発表された。 ウィルソンは2008年生まれの17歳。23年ごろから400mで頭角を現し、同年の米国室内選手権で優勝するなど注目を浴びた。今年6月には400 […]
2025.11.26
男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」
2016年リオ五輪の男子3000m障害で銀メダルに輝いたE.ジャガー(米国)が引退を表明した。 ジャガーは35歳。ジュニア時代には中長距離でU20世界選手権1500m7位などの成績を収め、シニアでは3000m障害で世界的 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025