【月陸NEWS】
ユニバーシアード(ナポリ)
注目種目展望
7月8~13日、イタリア・ナポリで第30回ユニバーシアードが開催される。陸上競技は男女合わせて41名が日本代表として出場する。上位争いが期待される選手たちを紹介する。
●第30回ユニバーシアード競技大会(2019/ナポリ)
7月8日(月)~13日(土)
ユニバーシアード代表選手
ユニバーシアード陸上競技公式HP
日大の3人が金メダル目指す
注目は、先の日本選手権でドーハ世界選手権代表に内定した男子走幅跳の橋岡優輝と女子やり投の北口榛花という日大の2人だ。
橋岡は、昨年のU20世界選手権優勝、今年のアジア選手権優勝、日本選手権は3連覇と大舞台にめっぽう強い。自己ベストはアジア選手権で跳んだ日本歴代2位の8m22。前回の優勝記録は8m02、前々回は強烈な追い風の影響もあり8m29(+6.5)で、メダルラインは7m90以上が必須となるが、橋岡はどんな条件でも安定して7m90~8mを超えることができる。2年前の台北大会でも代表に選出されていたがケガのため出場辞退。今大会では、U20に続いて大学世代でも〝世界一〟に挑戦する。優勝すれば、1967年東京大会の阿部直紀(順大)以来となる。
今季、64m36の日本新を投げている北口も金メダル候補。日本選手権でも大会新記録の63m68で優勝した。前回は56m30で10位に終わり涙。女子主将を務める今回はリベンジを期す。前回はレベルが高く、優勝が63m31、2位の斉藤真理菜(国士大、現・スズキ浜松AC)が62m37と投げ合いとなった。3位が60m59。前々回は、1位60m45、2位60m26と、表彰台は60m超えが必要だが、今の北口にとっては難なく投げられる距離。日本選手権のように1投目から60mオーバーを投げれば、世界ユース(U18)以来の〝世界一〟に届く。優勝すれば史上初の快挙だ。
2人と同じ日大の江島雅紀も、男子棒高跳で優勝争いを繰り広げそう。他国の出場選手のレベルは未知数だが、今季の江島は5m61を関東インカレ、日本選手権と2度クリア。過去2大会は5m50~55が優勝記録で射程圏内に入る。前回4位の江島が狙うのは頂点と、世界選手権の参加標準記録となる5m71。優勝すれば、今回と同じイタリアで開催された第1回(1959年ナポリ)での安田矩明(東教大)以来だ。
男子4継は3連覇狙う
過去2大会、金メダルに輝いているのが日本の〝お家芸〟である男子4×100mリレー。100m代表の宮本大輔(東洋大)、200m代表で男子主将を務める山下潤(筑波大)らで、大会3連覇を狙う。また、女子4×100mリレーでも前回は3位に入っており、今大会でも日本選手権200m優勝の兒玉芽生(福岡大)、関東インカレ2冠の湯淺佳那子(日体大)で上位を狙いたい。
男子110mハードルの泉谷駿介(順大)には、史上初の金メダルの可能性がある。今季は、ゴールデングランプリ大阪で追い風参考ながら13秒26(+2.9)をマークし、日本選手権では13秒34(-0.6)の日本タイ記録で2位と、勢いに乗っている。スプリントハードルは長く世界の壁に跳ね返されてきたが、先人たちの取り組みの成果もあり近年は活況。15年大会は増野元太(国際武道大)が銅メダルを獲得し、U20世界選手権でも、16年の古谷拓夢(当時・早大)、そして18年の泉谷が表彰台に上っている。
ユニバーシアードの過去2大会の優勝タイムは、17年13秒35、15年が13秒43。ユニバーシアードはもちろん、五輪、世界選手権、U20・18世界選手権という世界大会で日本勢の一番高い表彰台は未踏の地。米国勢の出場可否にもよるが、泉谷がまた新しい歴史を切り開くかもしれない。
女子で期待したいのが、郡菜々佳(九州共立大)、齋藤真希(東女体大)の2人出場となる円盤投。日本記録59m03を持つ郡と、日本歴代8位の54m00を持つ齋藤には、1967年東京大会以来の入賞なるかが懸かる。前回の台北大会のメダルラインが58m11、入賞ラインが53m13、前々回光州大会は58m22と54m19。持てる力を発揮すれば2人入賞も狙える。
前回の台北大会は、金メダル7、銀メダル2、銅メダル7で、史上最高の成績を収め、メダルテーブルでも1位に立った。2020年東京五輪、そしてその先の未来に向けて、ナポリで過去の「JAPAN」超えに期待だ。
ユニバーシアード(ナポリ) 注目種目展望
7月8~13日、イタリア・ナポリで第30回ユニバーシアードが開催される。陸上競技は男女合わせて41名が日本代表として出場する。上位争いが期待される選手たちを紹介する。 ●第30回ユニバーシアード競技大会(2019/ナポリ) 7月8日(月)~13日(土) ユニバーシアード代表選手 ユニバーシアード陸上競技公式HP日大の3人が金メダル目指す
[caption id="attachment_3679" align="aligncenter" width="300"]
(写真左から)ユニバーシアードに出場する日大の橋岡優輝、北口榛花、江島雅紀[/caption] 注目は、先の日本選手権でドーハ世界選手権代表に内定した男子走幅跳の橋岡優輝と女子やり投の北口榛花という日大の2人だ。 橋岡は、昨年のU20世界選手権優勝、今年のアジア選手権優勝、日本選手権は3連覇と大舞台にめっぽう強い。自己ベストはアジア選手権で跳んだ日本歴代2位の8m22。前回の優勝記録は8m02、前々回は強烈な追い風の影響もあり8m29(+6.5)で、メダルラインは7m90以上が必須となるが、橋岡はどんな条件でも安定して7m90~8mを超えることができる。2年前の台北大会でも代表に選出されていたがケガのため出場辞退。今大会では、U20に続いて大学世代でも〝世界一〟に挑戦する。優勝すれば、1967年東京大会の阿部直紀(順大)以来となる。 今季、64m36の日本新を投げている北口も金メダル候補。日本選手権でも大会新記録の63m68で優勝した。前回は56m30で10位に終わり涙。女子主将を務める今回はリベンジを期す。前回はレベルが高く、優勝が63m31、2位の斉藤真理菜(国士大、現・スズキ浜松AC)が62m37と投げ合いとなった。3位が60m59。前々回は、1位60m45、2位60m26と、表彰台は60m超えが必要だが、今の北口にとっては難なく投げられる距離。日本選手権のように1投目から60mオーバーを投げれば、世界ユース(U18)以来の〝世界一〟に届く。優勝すれば史上初の快挙だ。 2人と同じ日大の江島雅紀も、男子棒高跳で優勝争いを繰り広げそう。他国の出場選手のレベルは未知数だが、今季の江島は5m61を関東インカレ、日本選手権と2度クリア。過去2大会は5m50~55が優勝記録で射程圏内に入る。前回4位の江島が狙うのは頂点と、世界選手権の参加標準記録となる5m71。優勝すれば、今回と同じイタリアで開催された第1回(1959年ナポリ)での安田矩明(東教大)以来だ。男子4継は3連覇狙う
[caption id="attachment_3680" align="aligncenter" width="300"]
(左から)短距離の宮本大輔、110mHの泉谷駿介、砲丸投・円盤投の郡菜々佳[/caption] 過去2大会、金メダルに輝いているのが日本の〝お家芸〟である男子4×100mリレー。100m代表の宮本大輔(東洋大)、200m代表で男子主将を務める山下潤(筑波大)らで、大会3連覇を狙う。また、女子4×100mリレーでも前回は3位に入っており、今大会でも日本選手権200m優勝の兒玉芽生(福岡大)、関東インカレ2冠の湯淺佳那子(日体大)で上位を狙いたい。 男子110mハードルの泉谷駿介(順大)には、史上初の金メダルの可能性がある。今季は、ゴールデングランプリ大阪で追い風参考ながら13秒26(+2.9)をマークし、日本選手権では13秒34(-0.6)の日本タイ記録で2位と、勢いに乗っている。スプリントハードルは長く世界の壁に跳ね返されてきたが、先人たちの取り組みの成果もあり近年は活況。15年大会は増野元太(国際武道大)が銅メダルを獲得し、U20世界選手権でも、16年の古谷拓夢(当時・早大)、そして18年の泉谷が表彰台に上っている。 ユニバーシアードの過去2大会の優勝タイムは、17年13秒35、15年が13秒43。ユニバーシアードはもちろん、五輪、世界選手権、U20・18世界選手権という世界大会で日本勢の一番高い表彰台は未踏の地。米国勢の出場可否にもよるが、泉谷がまた新しい歴史を切り開くかもしれない。 女子で期待したいのが、郡菜々佳(九州共立大)、齋藤真希(東女体大)の2人出場となる円盤投。日本記録59m03を持つ郡と、日本歴代8位の54m00を持つ齋藤には、1967年東京大会以来の入賞なるかが懸かる。前回の台北大会のメダルラインが58m11、入賞ラインが53m13、前々回光州大会は58m22と54m19。持てる力を発揮すれば2人入賞も狙える。 前回の台北大会は、金メダル7、銀メダル2、銅メダル7で、史上最高の成績を収め、メダルテーブルでも1位に立った。2020年東京五輪、そしてその先の未来に向けて、ナポリで過去の「JAPAN」超えに期待だ。[caption id="attachment_3684" align="aligncenter" width="300"]
結団式を行ったユニバーシアード日本選手団[/caption]RECOMMENDED おすすめの記事
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