圧巻の走りだった。関東インカレ男子1部110mハードル予選。1組に登場した泉谷駿介(順大)が、13秒30(+0.8)をマークして組1着となり、東京五輪の参加標準記録13秒32を突破した。自身の持つ日本歴代3位、日本学生記録も更新。今季世界リスト10位に入る好記録だった。
「予選で五輪標準記録を狙っていました。少しでも早く切りたかった」。スタートから別次元のスピードで飛び出すと、その後は「中盤以降は詰まってしまってハードルが近かった」と言うものの、「最後まであきらめずに刻めた」と泉谷。
相模原ギオンスタジアムは風が強く吹き荒れる競技場としても知られるが、この日は曇り空で穏やかな風が吹いていた。「風も良かったので」と狙い通り。2年前の関東インカレでは三段跳と2冠、走幅跳2位とフル回転しているが、東京五輪を控えるため跳躍種目は封印。それでも、練習ではバウンディングなどで持ち味のバネを強化し、「踏み切りの強さや、スピードと基礎体力がついたのが記録につながった」と胸を張った。
これで6月の日本選手権で3位以内に入ればオリンピック代表に内定。2年前のドーハ世界選手権は代表となりながらケガのため棄権しているだけに、大舞台に懸ける思いは強い。日本記録は13秒16まで金井大旺(ミズノ)が更新し、高山峻野(ゼンリン)も13秒25を持ち、ともに世界のファイナルが見えるところまできている。「2人負けずに、東京五輪の決勝を目指したい」と泉谷。「これでやっとスタートラインに立てた」。
U20世界選手権、ユニバーシアードとメダルを獲得してきたホープが、関東インカレをステップに、いよいよ世界の舞台に立とうとしている。
◇関東インカレ(5月20~23日/神奈川・相模原)
圧巻の走りだった。関東インカレ男子1部110mハードル予選。1組に登場した泉谷駿介(順大)が、13秒30(+0.8)をマークして組1着となり、東京五輪の参加標準記録13秒32を突破した。自身の持つ日本歴代3位、日本学生記録も更新。今季世界リスト10位に入る好記録だった。
「予選で五輪標準記録を狙っていました。少しでも早く切りたかった」。スタートから別次元のスピードで飛び出すと、その後は「中盤以降は詰まってしまってハードルが近かった」と言うものの、「最後まであきらめずに刻めた」と泉谷。
相模原ギオンスタジアムは風が強く吹き荒れる競技場としても知られるが、この日は曇り空で穏やかな風が吹いていた。「風も良かったので」と狙い通り。2年前の関東インカレでは三段跳と2冠、走幅跳2位とフル回転しているが、東京五輪を控えるため跳躍種目は封印。それでも、練習ではバウンディングなどで持ち味のバネを強化し、「踏み切りの強さや、スピードと基礎体力がついたのが記録につながった」と胸を張った。
これで6月の日本選手権で3位以内に入ればオリンピック代表に内定。2年前のドーハ世界選手権は代表となりながらケガのため棄権しているだけに、大舞台に懸ける思いは強い。日本記録は13秒16まで金井大旺(ミズノ)が更新し、高山峻野(ゼンリン)も13秒25を持ち、ともに世界のファイナルが見えるところまできている。「2人負けずに、東京五輪の決勝を目指したい」と泉谷。「これでやっとスタートラインに立てた」。
U20世界選手権、ユニバーシアードとメダルを獲得してきたホープが、関東インカレをステップに、いよいよ世界の舞台に立とうとしている。 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.21
お詫びと訂正(月刊陸上競技2025年12月号)
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
2025.11.20
【箱根駅伝2026名鑑】中央大学
-
2025.11.20
-
2025.11.16
-
2025.11.14
-
2025.11.20
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.21
お詫びと訂正(月刊陸上競技2025年12月号)
月刊陸上競技2025年12月号に一部誤りがございました。 75ページに掲載した高校駅伝福岡県大会女子で、優勝した筑紫女学園の記事の中に、区間賞獲得者が1人(5区・大熊さわ選手/3年)となっておりましたが、正しくは3人(大 […]
2025.11.21
100mアジア記録保持者・蘇炳添が引退レース 「これからはさらに速い選手が現われるのを見たい」
11月20日、中国全国運動会の最終日が行われ、男子100mで9秒83のアジア記録を持つ蘇炳添(中国)が、現役最後のレースに臨んだ。 蘇は1989年生まれの36歳。高校時代から本格的に陸上競技に取り組み、2009年の中国選 […]
2025.11.20
【箱根駅伝2026名鑑】関東学生連合
関東学生連合チーム オープン参加 前回順位 16位相当 過去最高順位 4位 至近10年総合成績(左が25年) ⑯-⑳⑭⑳⑲2121⑳⑪ チーム最高記録 往路 5時間30分15秒(22年) 復路 5時間30分10秒(22年 […]
2025.11.20
【箱根駅伝2026名鑑】立教大学
立教大学 4年連続31回目 前回順位 13位(予選会10位) 過去最高順位 3位 至近10年総合成績(左が25年) ⑬⑭⑱------- 三大駅伝優勝回数(25年成績) 箱 根 0回 出 雲 0回 全日本 0回(14位) […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025