HOME ニュース、国内

2021.05.03

走高跳リオ五輪代表の衛藤昂2年ぶり自己タイ2m30!「最後のシーズンと思って取り組んできた」/静岡国際
走高跳リオ五輪代表の衛藤昂2年ぶり自己タイ2m30!「最後のシーズンと思って取り組んできた」/静岡国際

◇静岡国際(5月3日/静岡・小笠山)

サトウ食品日本グランプリシリーズの静岡国際が5月3日行われ、男子走高跳は衛藤昂(味の素AGF)が2m30を跳んで優勝した。

ベテランらしく、「技術的に『ここ』ということはなくて、跳びやすいナチュラルな跳躍ができた」と言うように、2m15からスタートすると、20、24を1回でクリア。続く2m30を1回で成功した。この高さを跳んだのは戸邉直人(JAL)と2人。バーは東京五輪の参加標準記録2m33に上がった。2人は惜しい跳躍も見せたが、クリアならず。無効試技数の差で衛藤が戸邉を抑えた。高さが変わると「意識していないつもりでも動きが変わるのが走高跳の難しいところ。何年やってもわかりません」と笑う。

広告の下にコンテンツが続きます

2m30超えはちょうど2年前のこの大会以来。「今日はよく集中できていた。それに尽きます」。今季は「ずっと調子が良かった」という衛藤。その要因に「当たり前のことだが、久しぶりにケガなく冬の間、トレーニングができた」と語る。シーズンインから「ずっと調子がよかった。身体の中心から動かすのが上達した」と成長を感じている。

2016年リオ五輪、そして3度の世界選手権を経験してきた衛藤も30歳となった。昨シーズン終了後、東京五輪イヤーを「最後のシーズンと思って取り組んできた」と、集大成にする決意を持つ。この日、自己タイ記録を跳んだことで「少し(気持ちが)揺らぎそうになった」と苦笑いするが、「もう片手くらいしかない残りの試合を大事にしていきたい」と衛藤。2m33については「次は今日の2m30のような動きで跳べるうに再現性を高めていきたい」と言い、「身体の状態を上げていけば跳べる」と大きな手応えをつかんだ。

集大成の東京五輪に向けて、自己最高の『高み』を制圧するつもりでいる。

2位となった日本記録(2m35)保持者の戸邉も、屋外では3年ぶりとなる2m30。複数の日本人が同一大会で2m30以上を跳んだのは史上初だった。「シーズン始まったばかりなので、じきに(2m33は)跳べるかなという感じ」と納得の表情をうかべていた。

◇静岡国際(5月3日/静岡・小笠山) サトウ食品日本グランプリシリーズの静岡国際が5月3日行われ、男子走高跳は衛藤昂(味の素AGF)が2m30を跳んで優勝した。 ベテランらしく、「技術的に『ここ』ということはなくて、跳びやすいナチュラルな跳躍ができた」と言うように、2m15からスタートすると、20、24を1回でクリア。続く2m30を1回で成功した。この高さを跳んだのは戸邉直人(JAL)と2人。バーは東京五輪の参加標準記録2m33に上がった。2人は惜しい跳躍も見せたが、クリアならず。無効試技数の差で衛藤が戸邉を抑えた。高さが変わると「意識していないつもりでも動きが変わるのが走高跳の難しいところ。何年やってもわかりません」と笑う。 2m30超えはちょうど2年前のこの大会以来。「今日はよく集中できていた。それに尽きます」。今季は「ずっと調子が良かった」という衛藤。その要因に「当たり前のことだが、久しぶりにケガなく冬の間、トレーニングができた」と語る。シーズンインから「ずっと調子がよかった。身体の中心から動かすのが上達した」と成長を感じている。 2016年リオ五輪、そして3度の世界選手権を経験してきた衛藤も30歳となった。昨シーズン終了後、東京五輪イヤーを「最後のシーズンと思って取り組んできた」と、集大成にする決意を持つ。この日、自己タイ記録を跳んだことで「少し(気持ちが)揺らぎそうになった」と苦笑いするが、「もう片手くらいしかない残りの試合を大事にしていきたい」と衛藤。2m33については「次は今日の2m30のような動きで跳べるうに再現性を高めていきたい」と言い、「身体の状態を上げていけば跳べる」と大きな手応えをつかんだ。 集大成の東京五輪に向けて、自己最高の『高み』を制圧するつもりでいる。 2位となった日本記録(2m35)保持者の戸邉も、屋外では3年ぶりとなる2m30。複数の日本人が同一大会で2m30以上を跳んだのは史上初だった。「シーズン始まったばかりなので、じきに(2m33は)跳べるかなという感じ」と納得の表情をうかべていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.13

編集部コラム「あっという間の2025年」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

2025.12.13

早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 出雲駅伝、全日本大学駅伝で出走したルーキー・鈴木琉胤は「ハーフは走ったことがなくて、箱根でいきなりという不安はあります。 […]

NEWS 箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

2025.12.13

箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 この日は撮影と共通取材、個別取材を実施。共通取材で花田勝彦駅伝監督は「今年もかなり良いかたちで準備ができたと思っています […]

NEWS 連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通
PR

2025.12.13

連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通

2026年の幕開けを飾る全日本実業団対抗駅伝(通称・ニューイヤー駅伝)は、第70回の記念大会として1月1日、前橋市にある群馬県庁前をスタートし、上州路をぐるりと回って県庁に戻る7区間・総距離100kmのコースで行われる。 […]

NEWS ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

2025.12.13

ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

12月10日に米国・ユタ州でブリガム・ヤング大で行われた同大学招待競技会室内女子60mで、ロス瑚花アディア(ユタ州立大)が7秒48で4位に入った。従来のユタ州立大記録38年ぶりの更新となる。 ロスは東京・駒沢中から城西高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top