HOME 駅伝、箱根駅伝

2021.01.02

【箱根駅伝】東洋大・酒井監督「まだチャンスはあると思っている」/上位校指揮官コメント
【箱根駅伝】東洋大・酒井監督「まだチャンスはあると思っている」/上位校指揮官コメント

◇第97回箱根駅伝・往路(東京・大手町~神奈川・箱根町/5区間107.5km)

創価大の往路優勝に沸いた初日の往路は、2位の東洋大、3位の駒大、4位の帝京大までが3分差以内という僅差に終わり、明日の復路はさらなる激戦が予想される展開になった。

一方、前回王者の青学大は往路12位と、まさかの苦戦を強いられた。

1区の吉田圭太(4年)は先頭から18秒遅れの6位と無難なスタートを切ったが、2区で13位に順位を落とすと、4区で10位に押し上げるのがやっと。2年ぶり3度目の5区に挑んだ竹石尚人(4年)も、何度も足が痙攣するアクシデントに見舞われて区間17位と実力を発揮できなかった。

「当初は3区に神林(勇太/4年)を起用する予定だったのですが、12月28日に右仙骨の疲労骨折が判明して走ることができなくなりました。オーダー変更を余儀なくされたのですが、うまいこと流れに乗れませんでした」と原監督はチーム事情を明かす。

広告の下にコンテンツが続きます

復路は首位の創価大からは7分35秒差、3位の駒大までも5分21秒のハンデを背負ってスタートするが、「確実にシード権を取りに行きたい。ただ、プライドだけは忘れずに、自分の能力を100%発揮できるレースプランで各選手には走ってもらいたいです」と残り5人の巻き返しに期待を寄せた。

以下、上位校の指揮官コメント(往路2位~4位)

2位 東洋大・酒井俊幸監督
「序盤の1区と2区で流れができて、それが3区、4区につながったと思います。3区と4区はもうちょっと走れれば往路優勝も見えてきたのかなという印象です。ただ、2分14秒差ですので、まだまだチャンスはあると思っています。5区の宮下(隼人/3年)は後半に足の痛みが出てしまったのですが、しっかりタスキをつないでくれました。本人は悔しい結果になったと思いますが、まだ箱根駅伝は残っていますし、この経験を次回に生かしてほしい。本当によくがんばってくれました」

3位 駒大・大八木弘明監督
「1区に1年生(白鳥哲汰)を使いましたが、最後はスタミナが足りなかった。2区の田澤(廉/2年)に良い位置で渡すことができず、前半は波に乗れなかった。それが後半にも響いてしまった。次につながるようなレースにしたくて、思い切って1年生を1区と5区に起用しました。最低目標の3位以内は達成しましたが、田澤がもう少し力を出してくれれば2位までは行けたかなと。明日も若いオーダーを予定しているので、思い切っていってほしい」

4位 帝京大・中野孝行監督
「昨年(2020年)の1年間を象徴するような大会だったと思います。というのも、我慢、我慢、辛抱、辛抱、と、今日一日に集約されていました。(ともに区間ふたケタ順位と苦戦した)1区、2区の4年生はよくがんばってくれた。あのがんばりがあったから5区の細谷翔馬の区間賞があったと思います。学生たちが目標にしていた3位には届きませんでしたが、3位が見える4位、トップと2分31秒差の4位なので、未来は明るいと思います。それに向けてチャレンジしていきたいと思います」

 

◇第97回箱根駅伝・往路(東京・大手町~神奈川・箱根町/5区間107.5km) 創価大の往路優勝に沸いた初日の往路は、2位の東洋大、3位の駒大、4位の帝京大までが3分差以内という僅差に終わり、明日の復路はさらなる激戦が予想される展開になった。 一方、前回王者の青学大は往路12位と、まさかの苦戦を強いられた。 1区の吉田圭太(4年)は先頭から18秒遅れの6位と無難なスタートを切ったが、2区で13位に順位を落とすと、4区で10位に押し上げるのがやっと。2年ぶり3度目の5区に挑んだ竹石尚人(4年)も、何度も足が痙攣するアクシデントに見舞われて区間17位と実力を発揮できなかった。 「当初は3区に神林(勇太/4年)を起用する予定だったのですが、12月28日に右仙骨の疲労骨折が判明して走ることができなくなりました。オーダー変更を余儀なくされたのですが、うまいこと流れに乗れませんでした」と原監督はチーム事情を明かす。 復路は首位の創価大からは7分35秒差、3位の駒大までも5分21秒のハンデを背負ってスタートするが、「確実にシード権を取りに行きたい。ただ、プライドだけは忘れずに、自分の能力を100%発揮できるレースプランで各選手には走ってもらいたいです」と残り5人の巻き返しに期待を寄せた。 以下、上位校の指揮官コメント(往路2位~4位) 2位 東洋大・酒井俊幸監督 「序盤の1区と2区で流れができて、それが3区、4区につながったと思います。3区と4区はもうちょっと走れれば往路優勝も見えてきたのかなという印象です。ただ、2分14秒差ですので、まだまだチャンスはあると思っています。5区の宮下(隼人/3年)は後半に足の痛みが出てしまったのですが、しっかりタスキをつないでくれました。本人は悔しい結果になったと思いますが、まだ箱根駅伝は残っていますし、この経験を次回に生かしてほしい。本当によくがんばってくれました」 3位 駒大・大八木弘明監督 「1区に1年生(白鳥哲汰)を使いましたが、最後はスタミナが足りなかった。2区の田澤(廉/2年)に良い位置で渡すことができず、前半は波に乗れなかった。それが後半にも響いてしまった。次につながるようなレースにしたくて、思い切って1年生を1区と5区に起用しました。最低目標の3位以内は達成しましたが、田澤がもう少し力を出してくれれば2位までは行けたかなと。明日も若いオーダーを予定しているので、思い切っていってほしい」 4位 帝京大・中野孝行監督 「昨年(2020年)の1年間を象徴するような大会だったと思います。というのも、我慢、我慢、辛抱、辛抱、と、今日一日に集約されていました。(ともに区間ふたケタ順位と苦戦した)1区、2区の4年生はよくがんばってくれた。あのがんばりがあったから5区の細谷翔馬の区間賞があったと思います。学生たちが目標にしていた3位には届きませんでしたが、3位が見える4位、トップと2分31秒差の4位なので、未来は明るいと思います。それに向けてチャレンジしていきたいと思います」  

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.01

夏開催の九州選抜高校駅伝 小林が中盤以降独走して2時間8分30秒で制覇

第30回九重町長杯九州選抜高校駅伝が8月31日、大分県九重町の飯田高原千町無田周回コース(男子7区間42.195km)で行われ、小林(宮崎)が2時間8分30秒8年ぶりに優勝した。 小林は1区でトップと2秒差の2位発進。2 […]

NEWS 【男子110mJH】齋藤玲旺(倉敷一中3) 14秒07=中学歴代5位

2025.09.01

【男子110mJH】齋藤玲旺(倉敷一中3) 14秒07=中学歴代5位

8月30日、岡山県ジュニア選手権が津山市の津山陸上競技場で行われ、U20規格で行われた男子110mハードル(高さ:0.991m)において、齋藤玲旺(倉敷一中3)が14秒07(-0.6)で優勝。中学歴代では5位の好タイムと […]

NEWS 円盤投・ペターションが引退表明 東京五輪銀メダリスト「人生の大部分を占めていた競技を去るのは不思議な気持ち」

2025.09.01

円盤投・ペターションが引退表明 東京五輪銀メダリスト「人生の大部分を占めていた競技を去るのは不思議な気持ち」

男子円盤投の東京五輪銀メダリスト、S.ペターション(スウェーデン)が自身のSNSで引退を表明した。 ペターションは1994年生まれの31歳で、自己記録は22年にマークした70m42。東京五輪ではD.ストールとともにスウェ […]

NEWS カナダのドグラスが2種目代表入り ドイツはミハンボ、ヴェバーら順当に選出 東京世界陸上代表を各国発表

2025.09.01

カナダのドグラスが2種目代表入り ドイツはミハンボ、ヴェバーら順当に選出 東京世界陸上代表を各国発表

9月13日に開幕する東京世界選手権の代表選手が各国から発表されている。 カナダは男子100m,200mにA.ドグラスが入った。2021年東京五輪の男子200m金メダリスト。今季はやや精彩を欠いているが、100mは昨年のパ […]

NEWS Hondaが東京世界陸上のオフィシャルパートナーとして大会公式車両を提供

2025.09.01

Hondaが東京世界陸上のオフィシャルパートナーとして大会公式車両を提供

Hondaは9月1日、オフィシャルパートナーとして協賛している東京世界選手権で大会公式車両を提供することを発表した。 同社は世界選手権のオフィシャルパートナーを務め、「革新技術を搭載した多様なモビリティを通じて環境・安全 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top