2026.06.10
名古屋アジア大会代表選考会を兼ねた第110回日本選手権が6月12日から14日に開催される。舞台はアジア大会と同じパロマ瑞穂スタジアムで、名古屋決戦は第100回大会(2016年)以来、10年ぶりとなる。女子の注目選手&種目をチェックしよう。
【男子みどごろ】
アジア大会代表懸けた10年ぶり名古屋決戦!桐生祥秀、中島佑気ジョセフ、混戦の800mなど日本選手権の男子見どころをチェック
アジア大会代表は各種目最大2名。種目の終了時点までに派遣設定記録を突破している選手が優勝すれば代表に内定。2枠目は、陸連が定めた参考競技会において派遣設定記録突破者のうち記録上位から優先される。
最も熾烈な争いで、最も注目を集めるのは間違いなく100mハードル。『13秒の壁』も今は昔、12秒台ハードラーが9人もそろう。この種目の派遣設定記録は13秒08で、今年それをクリアしているのも8人(※うち1人は参考競技会外)に上っている。
昨年初優勝を飾った田中佑美(富士通)はアキレス腱痛を抱えながらのシーズンだが、セイコーゴールデングランプリでは12秒81のセカンドベスト。安定感はピカイチだ。過去2回優勝のある日本記録保持者・福部真子(日本建設工業)も順調。まだ12秒85だが、5月に出した記録としては自己最速で、抜群の調整力を見せそうだ。
記録面では関西実業団(オープン)で12秒78を中島ひとみ(長谷川体育施設)が出した。自身3度目の12秒7台。好調のまま初優勝を狙う。青木益未(七十七銀行)は春先ケガもあったが、5月末の日体大記録会で12秒90と復調。今季、一気に12秒台に入った村岡柊有(NSD)は伸び盛りだ。
100mと200mは前回2冠の井戸アビゲイル風果(東邦銀行)、2・3年前と2冠の君嶋愛梨沙(土木管理総合)に注目。井戸は昨年200mで22秒79の日本新。派遣設定記録(23秒03)も視野に入れる。100mでは今季11秒39を出している御家瀬緑(住友電工)も優勝争いに絡みそうだ。200mでは鶴田玲美(南九州ファミリーマート)と髙橋亜珠(筑波大)も有力だ。
400mは安定感のある松本奈菜子(東邦銀行)と、昨年51秒71を出している青木アリエ(日体大)が激突。まだ、互いに万全な状態で競り合ったことが少ないが、力をぶつけ合えればそろっての51秒台も見える。
久保凛(積水化学)に3連覇が懸かるのが800m。前回大会では1分59秒52の日本新を出して主役となった。今年は新社会人となり、当初はケガ明けで苦しんだものの5月に2分02秒76まで戻した。だが、記録面でいえば今年は2分02秒62を出している塩見綾乃(岩谷産業)にもチャンス。昨年は2分01秒01を出しているだけに、派遣設定記録(2分01秒67)の可能性も十分にある。
田中希実(豊田自動織機)は1500mと5000mの日本記録を持つ2種目に登録。それぞれ7連覇と5連覇が懸かる。どちらも派遣設定記録を突破しており、優勝すれば2種目で代表内定だ。
5000mは10000mで代表内定済みの廣中璃梨佳(ユニクロ)が出場見送り。山本有真(積水化学)や、水本佳菜(エディオン)らに力がある。注目は、3000m障害日本記録保持者の齋藤みう(パナソニック)のエントリー。15分11秒01を持ち、派遣設定記録突破済みの“本職”との2種目代表を狙っている。
400mハードルは前回Vの梅原紗月(住友電工)と、立命大時代に4連覇している山本亜美(富士通)が優勝候補。山本は木南記念で57秒18まで調子を上げている。派遣設定記録(56秒16)はなかなかハードルが高そうだ。
跳躍種目では、今年4m50の日本記録を樹立した棒高跳の諸田実咲(アットホーム)がただ1人派遣設定記録を突破。優勝すれば前回銀メダルだった杭州大会に続いて代表入りとなる。シーズン序盤はケガに苦しんでいた前回Vの小林美月(日体大)、今季好調の大坂谷明里(愛媛競技力本部)らも上位候補だ。
にわかに活況となっているのが走高跳。その先陣を切っているのが髙橋渚(センコー)で、昨年は1m92を跳んで東京世界選手権にも出場した。その流れが波及して、石岡柚季(日女体大AC)が1m86をクリア。津田シェリアイ(築地銀だこAC)と森﨑優希(日女体大)も1m85を跳んでおり、近年ないほどの充実ぶり。1m89の派遣設定記録を複数クリアする戦いが見られそうだ。
走幅跳は日本記録保持者の秦澄美鈴(住友電工)が今季ここまで6m44。昨年Vの髙良彩花(JAL)も6m37にとどまっている。派遣設定記録6m53を超える力は持っているだけに、調子を合わせられれば浮上はある。
三段跳は前回初優勝の髙島真織子(クラフティア)だが、4月の織田記念で故障して実戦からは遠ざかっている。日本記録保持者の森本麻里子(オリコ)はセイコーゴールデングランプリで13m18、アジア跳躍選手権も13m16とまだまだ本調子ではなさそう。
投てきで俄然注目を集めるのはもちろん、やり投。ブダペスト世界選手権、パリ五輪金メダリストの北口榛花(JAL)が2年ぶりに出場する。昨年は右肘痛のため欠場したが、今季は新たに男子世界記録保持者のヤン・ゼレズニー・コーチを迎えて新体制に。ここまで2戦は60m台にとどまっているが、再浮上のきっかけにするだろう。
上田百寧(ゼンリン)、斉藤真理菜(スズキ)の代表経験者2人に加え、織田記念で61m45を投げている山元祐季(高田工業所)を加えた4人が派遣設定記録を突破しており、優勝すれば代表に内定。武本紗栄(オリコ)もここに加わるだろう。
砲丸投は前回Vの坂ちはる(大体大)、今季安定感のある大迫晴香(染めQ)あたりが優勝候補。円盤投は60m72の日本記録を持つ郡菜々佳(ニコニコのり)に連覇が懸かる。齋藤真希(太平電業)との投げ合いになるか。ハンマー投はマッカーサー・ジョイ(在外)と、村上来花(ゼンリン)の力が抜けている。70m前後の争いになればハイレベルだ。
アジア大会代表を懸けた大一番。第110回の節目となる日本選手権は6月12日から14日、愛知・パロマ瑞穂スタジアムで行われる。連日、NHKでも放送される。
●テレビ情報
【NHK 総合・BS】
第1日:6月12日(金)
【BS】18:30~19:30
【総合】19:30~(20:42)
第2日:6月13日(土)
【総合】16:30~17:59
【総合サブ】17:59~18:05
【総合】18:05~(18:43)
第3日:6月14日(日)
【総合】16:30~17:59
【総合サブ】17:59~18:05
【総合】18:05~(18:43)
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