2026.09.13
◇第74回全日本実業団対抗選手権(9月11~13日/京都・たけびしスタジアム京都)3日目
第74回全日本実業団対抗選手権の最終日(3日目)が行われ、女子800mタイムレースでは、2組を走った名古屋アジア大会3種目代表の田中希実(豊田自動織機)が大会新記録の2分02秒18で3年ぶりの優勝を果たした。
序盤から塩見綾乃(岩谷産業)が飛び出し、400mの通過は59~60秒あたり。それまで2番手だった田中が塩見に近づき、500m付近で塩見の背中にピタリつく。600mは1分30秒あたり。その直後に田中がトップに出て、塩見を引き離しにかかる。最後はやや塩見に詰められたが、田中が真っ先にフィニッシュ。また、2位の塩見も2分02秒30と粘り、2人そろって2004年に杉森美保(京セラ)が出した大会記録(2分02秒41)を22年ぶりに更新した。
田中にとっては、2021年9月の日体大長距離競技会でマークした2分02秒36の自己記録を5年ぶりに更新。日本歴代7位のままだが、「勝つことができましたし、ここまで戦えるとは思っていなかったのでうれしい」。同学年の塩見と競り合った末での優勝と自己ベストに「アジア大会はありますが、今シーズンの中では良いレースができましたし、今まで陸上を続けてきた中でもかなり良いです」と充実した様子を見せた。
最近の中では調子を上がっており、9月8日の世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・シルバーのパリオ・チッタ・デッラ・クエルチャ(イタリア・ロヴェレート)1500mでは今季ベストの4分03秒00をマークした。今大会に向けて「ギリギリの線ですけど、もしかしたら2分を切れるかぐらいの手応えがあった」と話す。実際はスタート直後の動きの固さや「思ったほど2周目は余裕が残っていなかった」そうだが、「ここからアジア大会に向けてスタートをかける意味では良い内容でした」と振り返った。
アジア大会では1500m(26日)、5000m(28日)、10000m(24日)に出場する。今大会、800mに出たのは、「モチベーションを高める意味」と「アジア大会に出る種目になるとイメージが変化してしまうかもしれないので、同じ普段なかなか挑戦できない種目で、良いイメージでアジア大会への刺激にしよう」という意図があった。
32年ぶりとなる日本開催のアジアの祭典まで2週間を切った。「みんなメダルを狙ってくる中で勝ち切ることを大事にしたい」と言う一方、「自分の走りを楽しむことに集中したい。その中でタイムが順位がついてくれば」と語った。
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