東京世界陸上開幕まで100日前となった6月5日、「東京2025世界陸上 100 Days To Go!」が開催された。
イベント内で、株式会社アシックスが日本代表が東京世界陸上で着用するオフィシャルウェアが発表され、すでに代表に内定している4選手、マラソンの吉田祐也(GMOインターネットグループ)、小山直城(Honda)、小林香菜(大塚製薬)、女子35km競歩の梅野倖子(LOCOK)がユニフォーム姿で登壇した。
ユニフォームは「COLOR&GRAPHIC(カラー&グラフィック)」「LIGHT WEIGHT(ライトウエイト)」「BREATHABILITY(ブリーザビリティ)」の3つのテーマを設け、選手が優れたパフォーマンスを発揮できるよう機能性を高めながら、躍動感あるデザインを採用したという。
デザインは、2015年から日本チームのカラーとして採用されている、日が昇る力強さをイメージした「サンライズレッド」に、希望に満ちた東京の朝焼けを印象付ける淡いブルーへのグラデーション「モーニンググロー」を施したもの。
機能面は、前回大会から約10%の軽量化を実現(シングレット短距離メンズLサイズで46g)。また、予想される暑熱環境下に対応すべく通気性を追求。体温が上昇しやすい場所を特定し、衣服内湿度を効果的に下げる独自の機能構造「ACTIBREEZE(アクティブリーズ)」を搭載した。さらに、生地を二重構造にすることで肌への張り付きやべたつきも軽減する。
初の世界大会に挑む吉田はカラーに着目し、「遠目で見てもすぐにわかる色なので、みなさんに応援していただけるのではないかと思います」。同じく初代表の小林も「細かいところまで躍動感が表現されていて、工夫されている」と感心した様子だった。
セパレートタイプを着用した梅野は、23年のブダペスト大会で着用した時と比較して「背中のところが空いていて、デザインとしておもしろい」と語り、「しっかり身体にフィットして動きやすさを感じます」。昨年のパリ五輪に続く代表入りを果たした小山も「率直に風通しがいいなと思いました。実際に走ると風通しをより感じられると思います」と話す。
マラソン、競歩は、本番は汗を大量にかくうえ、身体を冷やすために頻繁に水をかけることが予想される。だが、「通気性が良くなると軽さをより実感できそう」(吉田)、「水をかけるとユニフォームが重くなるけど、軽さを感じそう」(梅野)と喜ぶ。
大きな武器をもらい、本番に向けて意欲を高める選手たち。「日本代表になる夢はまず叶えたので、その先にあるのは結果を出すこと。当日、笑顔で戻って来られるようがんばりたい」(吉田)、「パリ五輪では悔しい結果(23位)になったので、この悔しさを返せるような走りをしたい」(小山)、「まだまだ未経験の部分が多いですが、フレッシュな気持ちで恐れずに挑戦したい」(小林)、「35kmは大会最初のメダルが決まるレース。日本人最初のメダリストになれるよう努力したい」(梅野)。それぞれが力強く、意気込みを語った。
東京世界陸上は9月13日~21日までの9日間、東京・国立競技場で開催される。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.10
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.10
【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ
第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]
2025.12.10
前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]
2025.12.10
15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]
2025.12.10
99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025