7月22日、ケニア・ナイロビで世界選手権の選考会が開催され、女子10000mではJ.チェプンゲティチが30分27秒02で1着となった。
チェプンゲティチは昨年マークした30分04秒97の自己記録を持つ27歳。これまで五輪・世界選手権への出場経験はないが、9月の東京世界選手権への代表権を獲得した。2位はロード10kmの世界記録保持者・A.ゲティチで記録は30分27秒38。世界記録保持者のB.チェベトは30分27秒52で3位となり、トラックでは今季初めての黒星となった。
女子3000m障害ではパリ五輪銅メダルのF.チェロティチが9分09秒44で制して世界選手権への切符を確保。男子1500mはR.チェルイヨットが3分48秒96で優勝した。
ケニア陸連は選考会の後、東京世界選手権代表に58選手を発表。女子1500mの世界記録保持者・F.キピエゴンは1500m、5000mでディフェンディングチャンピオンとして参加予定。女子5000m、10000mで世界記録を持つチェベトはこの2種目の代表に選出された。
男子800mでパリ五輪金メダルのE.ワニョニイ、女子800mでブダペスト世界選手権金メダルのM.モラーや男子100mのF.オマニャラ、男子1500mではU20世界記録(3分27秒72)を今年樹立したP.K.コエチが選ばれている。このほか、女子5000mでは新潟・開志国際高出身で、実業団のコモディイイダに所属するM.アキドルが選出。男子10000mでも今春までSUBARUに所属していたB.キプランガットが代表入りした。
一方、男子5000mはパリ五輪銀メダルのR.ケモイが途中棄権するなど、有力選手が総崩れ。13分38秒46で優勝したC.ケンボイと13分38秒87で2位のM.キプサングはいずれも世界選手権の参加標準記録を突破しておらず、8月24日に確定する世界ランキングによって代表入りできるかが決まる。現時点では選考会4位となったN.キプコリルのみが代表に内定している。
マラソンは、女子が東京五輪金メダルのP.ジェプチルチル、J.チェロノとM.マサイ、男子は東京マラソン3位のV.キプケモイとE.サング、K.キムタイが代表となった。
男子10000mと女子5000mは7月5日のダイヤモンドリーグ(DL)第9戦の第50回プレフォンテーン・クラシックが選考会となっていた。
東京世界選手権のケニア代表
●男子 100m F.オマニャラ 400m G.ムティンダ、B.ティネガ、K.キプコリル 800m E.ワニョニイ、N.ケベネイ、K.キムタイ 1500m P.コエチ、R.チェルイヨット、T.チェルイヨット 5000m N.キプコリル 10000m E.クルガト、I.キプクルイ、B.キプランガット マラソン V.ゲティチ、Eサング、Kキムタイ、H.キプコエチ(補欠) 400mH W.ムコベ 3000m障害 E.セレム、S.コエチ、A.キビウォット やり投 J.イェゴ 4×100mR S.オディアンボ、M.バブ、M.オディアンボ、D.ムワイ、C.オワンティニャ 4×400mR A.キピエゴ、B.ムウェレサ、Z.エクワム、D.ムロンゴ、D.カピランテ、K.トヌイ ●女子 400m M.オケッチ 800m M.モラー★、L.オディラ、V.キプロティチ、S.モラー 1500m F.キピエゴン★、N.チェプチルチル、S.エジョレ、D.エウォイ 5000m F.キピエゴン★、B.チェベト、A.ゲティチ、M.アキドル 10000m B.チェベト、A.ゲティチ、A.キプンゲティチ マラソン P.ジェプチルチル、J.チェロノ、M.マサイ、V.チェルイトット(補欠) 3000m障害 F.チェロティチ、D.チェロップ、P.コスゲイ 混合4×400mR M.チェベト、L.アオコ、E.ムバガリ ★は前回優勝者(ワイルドカード)
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