◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)最終日
2年に一度開かれるアジア選手権が閉幕し、日本は金5、銀11、銅12と計28個のメダルを獲得した。
大会2日目、女子400mで松本奈菜子(東邦銀行)が「金メダル第1号」に輝くと、続く男子1500mで飯澤千翔(住友電工)が日本勢44年ぶりV、同日最終種目の男子100mで栁田大輝(東洋大)が同種目日本勢初の2連覇を成し遂げた。
4日目、5日目にはJALコンビが躍動。男子110mハードルでパリ五輪5位の村竹ラシッドが13秒22(+0.7)で貫録の初制覇を果たすと、最終日は200mの鵜澤飛羽が自身の大会記録(20秒23)を更新、日本歴代で単独4位に浮上する20秒12(+0.8)で同種目史上2人目の2連覇を達成した。
このほか、男子400mで佐藤拳太郎(富士通)が連覇こそ逃したものの45秒50の2位で2大会連続メダルを確保。男子円盤投では湯上剛輝(トヨタ自動車)が日本勢34年ぶりメダルとなる銀、女子800mでは高校生の久保凛(東大阪大敬愛高3)が残り50mで逆転を許したもののパフォーマンス日本歴代3位の2分00秒42で2位、メダルには届かなかったが女子3000m障害で齋藤みう(パナソニック)が日本歴代2位の9分38秒16(4位)をマークするなど、各種目で奮闘が光った。
コロナ禍を経て4年ぶりの開催だった2年前の前回大会は16個もの金メダルを量産。そこには及ばなかった点について、日本選手団の山崎一彦監督(日本陸連強化委員長)は「(前回とは違って)中国が1人は世界レベルの選手を出してきたことで、正常に戻ったと言えます」と振り返る。
記録水準としては、「自己ベストは少ないが、5月ということもある」と9月に東京世界選手権を控える長いシーズンとしての位置づけの難しさに触れる。その中でも、「世界レベル以上だったのは、(世界選手権参加)標準記録以上だった村竹と鵜澤」と賛辞を送った。
また、自己新をマークした選手のうち、パリ五輪王者のA.ナディーム(パキスタン)が参戦した男子やり投で日本歴代5位の自己記録を83m75に更新した﨑山雄太(愛媛県競技力本部)の名前を挙げ、「レベルの高いやり投でしっかり自己ベストを出せたのは素晴らしい」と評価した。
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