2025.06.01
広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱戦を繰り広げている。
石川県大会は5月29日から31日の3日間、金沢市の西部緑地公園陸上競技場で行われた。
注目の男子100mは、4月のU18アジア選手権金メダリストで、昨年のインターハイ2位の清水空跳(星稜2)が自己記録を0.06秒更新する高校歴代4位の10秒20(+1.4)で優勝。桐生祥秀(洛南・京都/現・日本生命)が持つU18日本記録、高2最高記録まであと0.01秒と迫った。
清水は雨の中で行われた200mでも高校歴代10位タイ、U18日本歴代5位、高2歴代5位となる20秒79(+1.4)で制覇。アンカーを務めた4×100mリレー(41秒14)と合わせた3種目で2連覇を飾った。
今季国内レース初戦となった100mは予選(10秒31/+0.1)、準決勝(10秒36/+2.3)、決勝とすべて追い風に恵まれ、得意のスタートが抜群に決まったことで、全力で臨んだ決勝は、中盤以降の強さも際立った。「条件が良かったので、決勝は目標タイム(10秒2台)を狙っていこうと思いました。中盤以降で(好タイムが)出た!という感覚。有言実行できて良かったです」と安堵の表情を浮かべた。
インターハイでの100m、200mの2冠はもちろん、さらには100mで桐生の持つ高校記録(10秒01)の更新、夢の9秒台を見据えているという清水。「まずは北信越大会で10秒1台へ突入したいです。それだけでなく、今季は10秒2台を安定させていきたいです」と力を込めた。
そのほか男子では、400mで昨秋の北信越新人を制した橋本頼弥(鵬学園3)が47秒02の県高校新で制覇。従来の県高校記録を24年ぶりに0.12秒更新し、自己ベストは0.90秒と大幅に更新した。「前半から楽に突っ込み、ラスト100mからは気合でカバーできました」と会心のレースに声が弾んだ。
5000m競歩は橋本のチームメイトである豊島颯斗(3年)も自己ベストを48秒以上と大幅に更新する21分09秒98で2連覇。400mハードルは岡田佳樹(北陸学院3)が大会新の52秒81で制した。
女子は1年生コンビが光った。走幅跳は一昨年、昨年の全中で連覇した藤本茉優(星稜1)が3回目に5m76(+2.1)をマークしてルーキーV。1週間前の調整練習で踏み切りの右足底を痛めていたが、「最悪の状態でもこの記録を出せたことは自信になりました」と前向きだった。
100mは昨年の全中200m3位の橋本蒼衣(金沢泉丘1)が初の11秒台となる自己新の11秒93(+1.5)で優勝。「スタートからリラックスして得意の中盤からの加速がスムーズにいけました」と笑顔で振り返った。
上級生も奮闘。投てき種目は浜崎せな(金沢3)が砲丸投(11m15)、円盤投(30m36)、やり投(44m55)の3種目Vを果たした。
学校対抗は男女ともに星稜。男子は187点で29度目、女子は175点で34度目の総合優勝を果たした。
北信越大会は6月19日から22日までの4日間、福井県営陸上競技場(9.98スタジアム)で行われる。
文/永田真樹
【動画】清水空跳が100m10秒20
— 石川陸上競技協会 (@JAAF_Ishikawa) May 30, 2025
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