2025.04.27

オリンピックの花形である陸上競技! 球技に比べると、すこーし“地味”な印象があるかもしれない……。しかし、中高生合わせて、なんと約30万人以上が「陸部」なんです。
実は芸能界で活躍するあの人も、この人も、結構、陸上経験者が多いらしい……。そんな「元陸部」の方々へのインタビュー企画! きつかった練習は!? 楽しかった思い出は!? 陸上を通して学んだことは!?
昨年10月にテレビ東京のアナウンサーとなった山本倖千恵さんは、実は高校時代に全国的な超強豪校の一員として活躍していました。800mで全国インターハイに進み、4×400mリレーでは全国3位になって銅メダルも獲得。「自分自身に向き合っていた」と語る陸上部時代の思い出を聞きました!
中学で陸上部、強豪校に進学して続けた理由は…?
――実は高校時代に取材しているはずです! インターハイでの活躍はもちろん、学校にも何度もおじゃましていますよ。
山本 先輩や同世代にも強い選手がたくさんいたので、メディアの方もたくさんいらっしゃっていました。取材されている同期を見て羨ましいなって思っていました。
――800mでインターハイ出場など、たくさん実績をお持ちなので、それは後でうかがうとして…いつから陸上を始めたのですか。
山本 中1からです。絵を描くのが好きだったので美術部を志望していたのですが、陸上部に熱心に勧誘されて入部しました。練習見学の際に陸上部と卓球部、そして美術部に回ろうと思ったのですが、その日に見学できたのが陸上部だけでした。
小学校の時はスイミングやダブルダッチ、フリスビーなどをしていた経験もあって、運動は好きでした。でも、特別、足が速かったわけではありません。子どもながらに、中学の先輩が歓迎してくれたのがうれしかったんです。
――中学はどんな雰囲気でしたか。
山本 実は女子の部員がほとんどいなくて、リレーも組めない状況でした。個人種目で頑張るしかないって思って、100m、200mに取り組んでいました。
――中学は兵庫県、高校は超名門の東京高校ですよね?
山本 もともと東京出身で、中学の2年間を兵庫で過ごして、中3の時に関東に引っ越しました。兵庫時代の同級生に全国大会に出ているような選手がいたのですが、引っ越してからは「同じ舞台に立ちたい」「再会したい」という思いがあったんです。
夏休みにテレビでインターハイを見ていたら、東京高の先輩が男女100mで優勝していたんです。インターハイで優勝したり、総合優勝を目指したりするようなチームで、「ここなら強くなれる」と思いました。

陸上部時代を振り返る山本アナウンサー
――東京高校といえば、リオ五輪リレーメダリストのケンブリッジ飛鳥選手の母校でもあり、先日、走高跳で1m92を跳んだ髙橋渚選手なども在籍していました。同期にも強い選手がたくさんいましたね。
山本 渚は同期です! 短距離にも強い選手がたくさんいて、インターハイ路線に登録できる3人(1校1種目)に入るのも厳しい状況でした。彼女たちを超えようと、練習でも動きを見て取り入れようと頑張っていたのですが、どうしても勝てなくて。
高2の時に種目を変更しようと決意して、800mに挑戦しました。最初は同級生と再会したいという思いでスタートした高校の陸上でしたが、やっぱり走っているうちにシンプルに“好き”だと感じていました。せっかく家族のサポートを得て強豪校に進んだので、何か結果を出して恩返しをしたいと思っていました。

中学で陸上部、強豪校に進学して続けた理由は…?
――実は高校時代に取材しているはずです! インターハイでの活躍はもちろん、学校にも何度もおじゃましていますよ。 山本 先輩や同世代にも強い選手がたくさんいたので、メディアの方もたくさんいらっしゃっていました。取材されている同期を見て羨ましいなって思っていました。 ――800mでインターハイ出場など、たくさん実績をお持ちなので、それは後でうかがうとして…いつから陸上を始めたのですか。 山本 中1からです。絵を描くのが好きだったので美術部を志望していたのですが、陸上部に熱心に勧誘されて入部しました。練習見学の際に陸上部と卓球部、そして美術部に回ろうと思ったのですが、その日に見学できたのが陸上部だけでした。 小学校の時はスイミングやダブルダッチ、フリスビーなどをしていた経験もあって、運動は好きでした。でも、特別、足が速かったわけではありません。子どもながらに、中学の先輩が歓迎してくれたのがうれしかったんです。 ――中学はどんな雰囲気でしたか。 山本 実は女子の部員がほとんどいなくて、リレーも組めない状況でした。個人種目で頑張るしかないって思って、100m、200mに取り組んでいました。 ――中学は兵庫県、高校は超名門の東京高校ですよね? 山本 もともと東京出身で、中学の2年間を兵庫で過ごして、中3の時に関東に引っ越しました。兵庫時代の同級生に全国大会に出ているような選手がいたのですが、引っ越してからは「同じ舞台に立ちたい」「再会したい」という思いがあったんです。 夏休みにテレビでインターハイを見ていたら、東京高の先輩が男女100mで優勝していたんです。インターハイで優勝したり、総合優勝を目指したりするようなチームで、「ここなら強くなれる」と思いました。 [caption id="attachment_166994" align="alignnone" width="800"]
短距離から800mに挑戦してインターハイ出場
[caption id="attachment_166995" align="alignnone" width="800"]

マイルリレーで全国3位!立教大でも競技継続
[caption id="attachment_166992" align="alignnone" width="572"]

アナウンサーを目指したきっかけはテレビ出演
[caption id="attachment_166993" align="alignnone" width="800"]

やまもと・さちえ/東京都出身。中学で陸上を始め、高校は全国屈指の強豪校・東京高校で800mに取り組み、全国インターハイに出場した。自己記録は2分13秒03。また4×400mリレーでは1走を務めて3位に貢献した。立教大でも競技を続け、卒業後に山形の放送局でアナウンサーとして活躍。昨年10月にテレビ東京に入社した。 公式HP、X(Twitter)、Instagram |
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.04.29
-
2025.04.29
-
2025.04.29
-
2025.04.29
2025.04.28
100mH田中佑美が国内初戦「ここから毎週のように緊張する」/織田記念
-
2025.04.29
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.29
“ラストシーズン”の寺田明日香「意外と走れた」決勝6位も予選で12秒台マーク/織田記念
◇織田記念(4月29日/広島・ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリシリーズの織田記念が行われ、女子100mハードルは中島ひとみ(長谷川体育施設)が自己新となる12秒93(+1.8)で優勝した。 東京五輪代表で元 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)