2025.08.18
男子走高跳の平松祐司(TATSUNO)が自身のSNSを更新し、今シーズン限りでの現役引退を発表した。
平松は京都出身の28歳。男山東中(京都)ではサッカー部だったが、「足を速くしたい」と陸上部で練習し、跳躍力を買われて走高跳の試合にも出場。西城陽高から本格的に陸上を始めた。
高1から2m07を跳び、インターハイ6位入賞を果たして関係者から注目を集める存在となる。高2時にもインターハイ4位、アジアユース選手権優勝など果たし、三段跳でも15mを超えるジャンプを見せた。3年時にインターハイを2m19で優勝すると、三段跳も4位。ユース五輪では銀メダルを獲得した。卒業前の3月には2m21(当時・高校歴代5位タイ)を跳んでいる。
女子やり投の北口榛花らとともに、日本陸連ダイヤモンドアスリートの1期生にも選出。2015年に筑波大に進学すると、衝撃を与えたのが5月の関東インカレ。2m28(U20日本歴代2位、学生歴代2位タイ、当時・日本歴代6位タイ)を跳び、同年の北京世界選手権の参加標準記録を突破。日本選手権でも3位に入って世界選手権代表入りした。
翌年にはU20世界選手権で6位入賞。だが、その後は度重なるケガもあり、手術なども経て競技を続けてきたがトップフォームに戻らなかった。
平松は11月3日の奈良市記録会が最後となるが、「公式戦として全日本実業団(山口)が最後」と明かし、「これまで苦しい時も好調の時もご支援いただいた関係者の皆様に感謝を伝えられるよう、残りの試合も跳びます」と綴っている。
ライバル、先輩たち、関係者の誰もが認めるほどの才能を持ち、世界のメダル争いも予感させるほど大きな期待を寄せられていた逸材。ケガに泣かされたが、その美しく力強い跳躍は人々の心に刻まれている。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.17
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.15
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.19
「大阪から世界へ」OSAKA夢プログラム報告会が開催!ハンマー投・福田翔大「北京、ロスとさらに多くの代表を」
公益財団法人大阪陸上競技協会が展開する選手サポートプログラム「OSAKA夢プログラム」の第Ⅲ期報告会が11月18日、大阪市内のホテルで開催された。 東京世界選手権に出場した男子ハンマー投の福田翔大(住友電工)、女子100 […]
2025.11.18
国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る
スイスのスポーツブランド「On(オン)」が昨夏に発売したマラソンレースに特化したレーシングシューズ「Cloudboom Strike(クラウドブーム ストライク)」の人気が止まらない。 抜群の履き心地、通気性、サポート力 […]
2025.11.18
中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V
中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月17日、広東省広州市で行われ、女子100mでは16歳の陳妤頡が11秒10(+0.7)でこの種目大会最年少優勝を果たした。この記録はU18世界歴代4位タイ、U2 […]
2025.11.17
クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒
一般社団法人日本実業団陸上競技連合は11月17日、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城/11月23日)における「クマ対応」を発表した。 頻発するクマによる被害を鑑みての対応。松島町の文化交流館前のスタート地点 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025