HOME 国内

2024.03.10

7年ぶり自己新でマラソン初優勝!安藤友香「絶対に勝ちたい」を実現 パリ届かずも「今日をスタートに次の目標に向けてがんばりたい」/名古屋ウィメンズマラソン
7年ぶり自己新でマラソン初優勝!安藤友香「絶対に勝ちたい」を実現 パリ届かずも「今日をスタートに次の目標に向けてがんばりたい」/名古屋ウィメンズマラソン

7年ぶりの自己新記録で優勝した安藤友香

女子マラソン日本歴代10傑

2.18.59 前田穂南(天満屋)      2024. 1.28
2.19.12 野口みずき(グローバリー)  2005. 9.25
2.19.24 新谷仁美(積水化学)     2023. 1.15
2.19.41 渋井陽子(三井住友海上)   2004. 9.26
2.19.46 高橋尚子(積水化学)     2001. 9.30
2.20.29 一山麻緒(ワコール)     2020. 3. 8
2.20.52 松田瑞生(ダイハツ)     2022. 1.30
2.21.18 安藤友香(ワコール)     2024. 3.10
2.21.33 鈴木亜由子(日本郵政グループ)2024. 3.10
2.21.42 細田あい(エディオン)    2022.10. 2

◇名古屋ウィメンズマラソン(3月10日/バンテリンドーム ナゴヤ前スタート―名古屋市内―バンテリンドーム ナゴヤ前フィニッシュ)パリ五輪MGCファイナルチャレンジを兼ねた名古屋ウィメンズマラソンが行われ、安藤友香(ワコール)が日本人トップの2時間21分18秒で優勝した。パリ五輪代表入りに必要な設定記録(2時間18分59秒)には届かなかった。だが、それでも安藤は力を出し尽くした。ペースメーカーは1km3分18秒ペース、フィニッシュ2時間19分15秒で30kmまで引っ張る設定。1月末の大阪国際女子で出した前田穂南(天満屋)の日本記録を更新するためには、30km以降のペースアップが求められる。厳しい条件の中でのレースだったが、「強い選手たちの力を借りて走ろう」と安藤は、ペースメーカーのすぐ後ろにつけた位置をキープし、鈴木亜由子(日本郵政グループ)、加世田梨花(ダイハツ)とともに集団の中で無駄な動きをしない。入りの1kmは3分19秒、5km通過は16分28秒までは予定通り。だが、そこから向かい風や細かなアップダウンの影響もあって、パリ五輪の目標ペースを下回っていく。中間点通過は1時間9分56秒。25km過ぎに鈴木が集団から離れ、そして安藤と加世田も26km過ぎに徐々に遅れ始めた。「ここが一番きつくなった場面」と振り返る安藤。パリが遠ざかりつつあることを実感しつつも、前を見つめることはあきらめない。「加世田選手もいたので、一緒に行こうという気持ちで」走り続けた。すると、徐々に先頭を争う22年オレゴン世界選手権女王のゴディトム・ゲブレシラシエ(エチオピア)と、23年杭州アジア大会金メダルのユニスチェビー・チュンバ(バーレーン)の背中が近づいてくる。35kmを過ぎて、ゲブレシラシエが途中棄権。チュンバのペースもあきらかに鈍った。38km過ぎ、安藤はついにトップに並ぶ。そこから後ろについたり、並んだりを繰り返した。「最後は絶対に優勝したい」。その強い気持ちが疲労困憊の身体を突き動かす。そして、残り700m。安藤がスパートし、チュンバを突き放した。そのまま逃げ切り、万感のフィニッシュ。「パリは行けないけど、7年ぶりに自己ベストを更新し、優勝することができてよかった」。安藤は晴れやかな表情で振り返った。スズキAC時代の2017年のこの大会で2時間21分36秒の初マラソン日本最高をマークする、衝撃のマラソンデビューを飾った。同年のロンドン世界陸上にも出場(17位)している。だがその後は、なかなか記録を更新することができなかった。東京五輪もマラソンでの代表入りを逃す。10000mで出場はしたものの、マラソンへの強い思いは消えない。そこから2020年、22年の名古屋ウィメンズ、23年大阪国際と3レース続けて2時間22分台をマークするなど安定感に磨きがかかった。その間も含めて、「たくさんの人にお世話になった」と振り返り、この日も「一人ひとりの顔が浮かんで今日は走ることができた」と言う。7年かけて自分を超え、マラソンで念願の優勝も飾った。マラソンでパリ五輪の夢はかなえられなかったが、「今日をスタートにまた新たな気持ちで、次の目標に向けてがんばりたい」と安藤。壁を乗り越えたアスリートの笑顔が輝いた。

安藤友香のマラソン全成績

 ★=自己ベスト 2017. 3.12 名古屋ウィメンズ 2位 2.21.36 2017. 8. 6 世界選手権    17位 2.31.31 2018. 1.28 大阪国際女子   3位 2.27.37 2019. 3. 3 東京       棄権 2019. 4.28 ロンドン     13位 2.26.47 2019. 9.15 MGC        8位 2.36.29 2020. 3. 8 名古屋ウィメンズ 2位 2.22.41 2022. 3.13 名古屋ウィメンズ 3位 2.22.22 2023. 1.29 大阪国際女子   3位 2.22.59 2023. 3.19 徳島       3位 2.44.57 2023.10.15 MGC        9位 2.27.47 2024. 3.10 名古屋ウィメンズ 優勝 ★2.21.18

女子マラソン日本歴代10傑

2.18.59 前田穂南(天満屋)      2024. 1.28 2.19.12 野口みずき(グローバリー)  2005. 9.25 2.19.24 新谷仁美(積水化学)     2023. 1.15 2.19.41 渋井陽子(三井住友海上)   2004. 9.26 2.19.46 高橋尚子(積水化学)     2001. 9.30 2.20.29 一山麻緒(ワコール)     2020. 3. 8 2.20.52 松田瑞生(ダイハツ)     2022. 1.30 2.21.18 安藤友香(ワコール)     2024. 3.10 2.21.33 鈴木亜由子(日本郵政グループ)2024. 3.10 2.21.42 細田あい(エディオン)    2022.10. 2

次ページ:

ページ: 1 2 3

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.10.09

選抜女子駅伝北九州が終了 多くの五輪ランナーが出場

選抜女子駅伝に出場した主な五輪ランナー 松野明美 川上優子 弘山晴美 山口衛里 福士加代子 渋井陽子 尾崎好美 重友梨佐 吉川美香 坂本直子 小林祐梨子 中村友梨香 新谷仁美 伊藤舞 高島由香 藤井菜々子 柳井綾音

NEWS 國學院大は髙石樹がアンカー! 10000m27分台4人の中大は2区・岡田開成、早大は3区に鈴木琉胤を起用/出雲駅伝

2026.10.09

國學院大は髙石樹がアンカー! 10000m27分台4人の中大は2区・岡田開成、早大は3区に鈴木琉胤を起用/出雲駅伝

出雲駅伝 全区間のオーダーをチェック! 札幌学大 栗田紳冴(4年)-高坂光希(4年)-田野朝陽(4年)-浦田陽聖(3年)-大宮千來(1年)-大橋史空(2年) 補員 キプゲノ・ケネス(2年)、齊藤弘世(1年) 北大 大野憲 […]

NEWS TBS「オールスター感謝祭」に中島ひとみ、今泉堅貴、久保凛が出演!

2026.10.09

TBS「オールスター感謝祭」に中島ひとみ、今泉堅貴、久保凛が出演!

10月10日にTBS系列で放送される「オールスター感謝祭26秋」に、陸上界から名古屋アジア大会でも活躍した中島ひとみ(長谷川体育施設)、今泉堅貴(内田洋行AC)、久保凛(積水化学)が出演することが発表された。 同番組は毎 […]

NEWS 27年の全米マラソン選手権はシカゴマラソンと併催へ ロス五輪選考会のステップレースに

2026.10.09

27年の全米マラソン選手権はシカゴマラソンと併催へ ロス五輪選考会のステップレースに

2027年に開催されるシカゴマラソンが、米国のマラソン選手権と併催されることが米国陸連より発表された。同大会は10月10日に開催され、選手権の出場選手数は男子20名、女子20名となっている。 また、28年のロサンゼルス五 […]

NEWS 三段跳・名古屋アジア大会銀メダルの宮尾真仁が渡辺パイプに内定! 「世界の舞台で活躍できる選手を目指して」

2026.10.09

三段跳・名古屋アジア大会銀メダルの宮尾真仁が渡辺パイプに内定! 「世界の舞台で活躍できる選手を目指して」

宮尾真仁のコメント全文をチェック! 来年度より渡辺パイプ株式会社に入社いたします、宮尾真仁です。 このたび、渡辺パイプ陸上部の一員として競技を続けられることを大変嬉しく思います。 広告の下にコンテンツが続きます これまで […]

    SNS

    Latest Issue 最新号最新号

    2026年10月号 (9月14日発売)

    2026年10月号 (9月14日発売)

    アジア大会総展望
    山口全中&日本インカレ
    サウェ特集

    page top