HOME 国内

2024.03.10

7年ぶり自己新でマラソン初優勝!安藤友香「絶対に勝ちたい」を実現 パリ届かずも「今日をスタートに次の目標に向けてがんばりたい」/名古屋ウィメンズマラソン
7年ぶり自己新でマラソン初優勝!安藤友香「絶対に勝ちたい」を実現 パリ届かずも「今日をスタートに次の目標に向けてがんばりたい」/名古屋ウィメンズマラソン

7年ぶりの自己新記録で優勝した安藤友香

安藤友香のマラソン全成績

 ★=自己ベスト
2017. 3.12 名古屋ウィメンズ 2位 2.21.36
2017. 8. 6 世界選手権    17位 2.31.31
2018. 1.28 大阪国際女子   3位 2.27.37
2019. 3. 3 東京       棄権
2019. 4.28 ロンドン     13位 2.26.47
2019. 9.15 MGC        8位 2.36.29
2020. 3. 8 名古屋ウィメンズ 2位 2.22.41
2022. 3.13 名古屋ウィメンズ 3位 2.22.22
2023. 1.29 大阪国際女子   3位 2.22.59
2023. 3.19 徳島       3位 2.44.57
2023.10.15 MGC        9位 2.27.47
2024. 3.10 名古屋ウィメンズ 優勝 ★2.21.18

◇名古屋ウィメンズマラソン(3月10日/バンテリンドーム ナゴヤ前スタート―名古屋市内―バンテリンドーム ナゴヤ前フィニッシュ) パリ五輪MGCファイナルチャレンジを兼ねた名古屋ウィメンズマラソンが行われ、安藤友香(ワコール)が日本人トップの2時間21分18秒で優勝した。 パリ五輪代表入りに必要な設定記録(2時間18分59秒)には届かなかった。だが、それでも安藤は力を出し尽くした。 ペースメーカーは1km3分18秒ペース、フィニッシュ2時間19分15秒で30kmまで引っ張る設定。1月末の大阪国際女子で出した前田穂南(天満屋)の日本記録を更新するためには、30km以降のペースアップが求められる。 厳しい条件の中でのレースだったが、「強い選手たちの力を借りて走ろう」と安藤は、ペースメーカーのすぐ後ろにつけた位置をキープし、鈴木亜由子(日本郵政グループ)、加世田梨花(ダイハツ)とともに集団の中で無駄な動きをしない。 入りの1kmは3分19秒、5km通過は16分28秒までは予定通り。だが、そこから向かい風や細かなアップダウンの影響もあって、パリ五輪の目標ペースを下回っていく。中間点通過は1時間9分56秒。25km過ぎに鈴木が集団から離れ、そして安藤と加世田も26km過ぎに徐々に遅れ始めた。 「ここが一番きつくなった場面」と振り返る安藤。パリが遠ざかりつつあることを実感しつつも、前を見つめることはあきらめない。「加世田選手もいたので、一緒に行こうという気持ちで」走り続けた。 すると、徐々に先頭を争う22年オレゴン世界選手権女王のゴディトム・ゲブレシラシエ(エチオピア)と、23年杭州アジア大会金メダルのユニスチェビー・チュンバ(バーレーン)の背中が近づいてくる。35kmを過ぎて、ゲブレシラシエが途中棄権。チュンバのペースもあきらかに鈍った。 38km過ぎ、安藤はついにトップに並ぶ。そこから後ろについたり、並んだりを繰り返した。「最後は絶対に優勝したい」。その強い気持ちが疲労困憊の身体を突き動かす。 そして、残り700m。安藤がスパートし、チュンバを突き放した。そのまま逃げ切り、万感のフィニッシュ。「パリは行けないけど、7年ぶりに自己ベストを更新し、優勝することができてよかった」。安藤は晴れやかな表情で振り返った。 スズキAC時代の2017年のこの大会で2時間21分36秒の初マラソン日本最高をマークする、衝撃のマラソンデビューを飾った。同年のロンドン世界陸上にも出場(17位)している。 だがその後は、なかなか記録を更新することができなかった。東京五輪もマラソンでの代表入りを逃す。10000mで出場はしたものの、マラソンへの強い思いは消えない。 そこから2020年、22年の名古屋ウィメンズ、23年大阪国際と3レース続けて2時間22分台をマークするなど安定感に磨きがかかった。その間も含めて、「たくさんの人にお世話になった」と振り返り、この日も「一人ひとりの顔が浮かんで今日は走ることができた」と言う。 7年かけて自分を超え、マラソンで念願の優勝も飾った。マラソンでパリ五輪の夢はかなえられなかったが、「今日をスタートにまた新たな気持ちで、次の目標に向けてがんばりたい」と安藤。壁を乗り越えたアスリートの笑顔が輝いた。

安藤友香のマラソン全成績

 ★=自己ベスト 2017. 3.12 名古屋ウィメンズ 2位 2.21.36 2017. 8. 6 世界選手権    17位 2.31.31 2018. 1.28 大阪国際女子   3位 2.27.37 2019. 3. 3 東京       棄権 2019. 4.28 ロンドン     13位 2.26.47 2019. 9.15 MGC        8位 2.36.29 2020. 3. 8 名古屋ウィメンズ 2位 2.22.41 2022. 3.13 名古屋ウィメンズ 3位 2.22.22 2023. 1.29 大阪国際女子   3位 2.22.59 2023. 3.19 徳島       3位 2.44.57 2023.10.15 MGC        9位 2.27.47 2024. 3.10 名古屋ウィメンズ 優勝 ★2.21.18

女子マラソン日本歴代10傑

2.18.59 前田穂南(天満屋)      2024. 1.28 2.19.12 野口みずき(グローバリー)  2005. 9.25 2.19.24 新谷仁美(積水化学)     2023. 1.15 2.19.41 渋井陽子(三井住友海上)   2004. 9.26 2.19.46 高橋尚子(積水化学)     2001. 9.30 2.20.29 一山麻緒(ワコール)     2020. 3. 8 2.20.52 松田瑞生(ダイハツ)     2022. 1.30 2.21.18 安藤友香(ワコール)     2024. 3.10 2.21.33 鈴木亜由子(日本郵政グループ)2024. 3.10 2.21.42 細田あい(エディオン)    2022.10. 2

次ページ:

ページ: 1 2 3

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2026.01.22

花村拓人氏が岩谷産業のコーチに就任 800mで全日本実業団優勝の実績

1月22日、岩谷産業は花村拓人氏が1月からコーチに就任したことを発表した。 花村氏は現在27歳。大阪・東高校から800mを中心に活躍し、高校3年時には世界ユース選手権に出場した。関学大時代は日本選手権で3年連続入賞を飾り […]

NEWS ボストン・マラソンに赤﨑暁がエントリー「気合を入れて楽しみます」女子は上杉真穂が登録

2026.01.22

ボストン・マラソンに赤﨑暁がエントリー「気合を入れて楽しみます」女子は上杉真穂が登録

ボストン・マラソンの大会主催者がプロフェッショナル選手(エリート)のエントリー選手を発表し、男子はパリ五輪6位の赤﨑暁(クラフティア)がエントリーした。 赤﨑は23年のパリ五輪MGCで2位となり、代表権をつかんだ24年パ […]

NEWS 松田瑞生 リベンジの4度目Vへ 2連覇中のエデサ、初マラソンの矢田みくにも注目/大阪国際女子マラソン

2026.01.22

松田瑞生 リベンジの4度目Vへ 2連覇中のエデサ、初マラソンの矢田みくにも注目/大阪国際女子マラソン

◇第45回大阪国際女子マラソン(1月24日/大阪・ヤンマースタジアム長居発着) MGCシリーズ2025-26女子G1の大阪国際女子マラソンが24日に行われる。ロサンゼルス五輪MGC出場権、そして今秋のアジア大会代表を懸け […]

NEWS 最後の箱根路/中大・溜池一太 エースとしての走りに納得できずも「突っ込んでいく走りができたのは成長」

2026.01.22

最後の箱根路/中大・溜池一太 エースとしての走りに納得できずも「突っ込んでいく走りができたのは成長」

後半に異変は訪れた 「まずは國學院大に追いついて、そこから自分のペースで行くのか、ついていくのかを判断して、自分のペースでいきました」と、スタートから700mあたりで追いついた國學院大・上原琉翔(4年)を5.5kmから徐 […]

NEWS 田母神一喜が薬王堂スポーツ未来財団代表理事就任「新しい地域スポーツの形」の実現へ

2026.01.22

田母神一喜が薬王堂スポーツ未来財団代表理事就任「新しい地域スポーツの形」の実現へ

決意表明!新たな取り組み発表の田母神一喜が綴る子どもたちへの思い全文 「(一財)薬王堂スポーツ未来財団 代表理事就任のご報告」 本日、株式会社薬王堂ホールディングス様より発表がありました通り、2025年11月21日付で「 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年2月号 (1月14日発売)

2026年2月号 (1月14日発売)

EKIDEN Review
第102回箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
全国高校駅伝
全国中学校駅伝
富士山女子駅伝

page top