2023.12.12
第100回箱根駅伝のチームエントリーが12月11日に行われた。今回も1チーム16人のエントリーがされたが、記念大会で2チーム増の23チームが出場するため、前回より32人多い368人が選手登録されている。
全選手の出身高を集計したところ、最も多かったのは13人がエントリーした洛南高(京都)。同校からはブダペスト世界選手権3000m障害6位の順大・三浦龍司(4年)を筆頭に、2年連続3冠を目指す駒大には赤星雄斗(4年)、小牧波亜斗(3年)、佐藤圭汰(2年)の3人が登録されている。他にも中大の溜池一太(2年)、青学大の若林宏樹(3年)など各校の主力としてエントリー。中大・柴田大地、立教大・原田颯大と1年生も名を連ねている。なお、洛南高が最多となるのは、集計を始めた2003年以降では初めてのことになる。
12人の2位で続いたのは仙台育英高(宮城)と埼玉栄高の2校。19年の全国高校駅伝優勝校の仙台育英高は前回大会と同じ人数が登録し、中大には吉居大和(4年)、駿恭(2年)兄弟のほか、山平怜生(3年)、佐藤蓮(1年)と4人、仙台育英高で指導していた真名子圭氏が監督を務める大東大からは菊地駿介(4年)、ピータ―・ワンジル(3年)の2人がエントリーとなった。
一方の埼玉栄は前回の3人から大幅な増加。駒大の小山翔也、中大の本間颯、國學院大の吉田蔵之介、東洋大の久保田琉月、日体大の吉田黎大とルーキーの5人がメンバー入りしたことが、躍進の要因となった。
これに続いたのが10人が登録の学法石川(福島)、佐久長聖(長野)、世羅(広島)。いずれも言わずと知れた高校駅伝の名門高で、相澤晃(現・旭化成)、佐藤悠基(現・SGホールディングス)、大迫傑(現・Nike)、鎧坂哲哉(現・旭化成)らなど、箱根を経て日本代表に羽ばたいたOBたちが多くいる。
また、6人を輩出した学校には全国高校駅伝で8度の優勝を誇る西脇工(兵庫)と、全国駅伝に出場経験のない専大松戸(千葉)と対照的な2校が並んだ。
出身高の所在都道府県別では23人の千葉県がトップ。20人の埼玉県が2位となり、17人の3位は宮城県、愛知県、京都府が続いた。前回大会で上原琉翔(國學院大2)が県勢5年ぶりの出場を果たした沖縄県からは北山高卒の上原、嘉数純平(國學院大2)、大仲竜平(日大2)、前原颯斗(中央学大1)の4人が登録されており、前回以上の出走数を目指す。
第100回エントリー選手の出身高校別人数
(3人以上) 13人 洛南(京都) 12人 仙台育英(宮城)、埼玉栄(埼玉) 10人 学法石川(福島)、佐久長聖(長野)、世羅(広島) 6人 専大松戸(千葉)、西脇工(兵庫) 5人 東農大二(群馬)、八千代松陰(千葉)、國學院久我山(東京)、鎌倉学園(神奈川)、豊川(愛知)、大牟田(福岡)、鳥栖工(佐賀)、九州学院(熊本) 4人 一関学院(岩手)、水城(茨城)、市船橋(千葉)、中越(新潟)、伊賀白鳳(三重)、四日市工(三重)、倉敷(岡山)、自由ケ丘(福岡)、宮崎日大(宮崎)、北山(沖縄) 3人 東海大山形(山形)、田村(福島)、樹徳(群馬)、川崎橘(神奈川)、敦賀気比(福井)、浜松日体(静岡)、名経大高蔵(愛知)、草津東(滋賀)、滋賀学園(滋賀)、須磨学園(兵庫)、米子松蔭(鳥取)、西京(山口)、松山商(愛媛)、鎮西学院(長崎)、開新(熊本)、小林(宮崎)、鹿児島(鹿児島)第100回エントリー選手の出身高校所在都道府県別人数
23人 千葉 20人 埼玉 17人 京都、愛知、宮城 14人 福島、神奈川、福岡 13人 東京、広島 12人 長野、兵庫 11人 静岡 10人 群馬、熊本 9人 三重、鹿児島 8人 茨城、岡山 7人 新潟、滋賀、宮崎 6人 岐阜、山口、愛媛 5人 山形、鳥取、佐賀、長崎 5人 北海道、福井 4人 岩手、栃木、山梨、大分、沖縄 3人 秋田、富山、大阪、和歌山 2人 石川、香川 1人 青森、奈良、島根、高知 0人 徳島 8人 ケニア
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