2026.06.12
◇第110回日本選手権(6月12~14日/愛知・パロマ瑞穂スタジアム)1日目
名古屋アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権の1日目が行われ、女子5000mは山本有真(積水化学)が14分59秒89でアジア大会派遣設定記録(15分14秒79)を上回って優勝し、アジア大会代表に内定した。
5連覇が懸かった田中希実(豊田自動織機)が残り1400mほどで飛び出し、そのままフィニッシュへと駆け込むかと思われた。そこに最後の最後で待ったをかけたのが山本。残り40mで女王を逆転する。
「自分でも信じられないというか、ラストで『まさか』という一瞬の驚きがあったら、もうフィニッシュに来ていたという感覚です」。世界選手権と同様に、レース後は抱き合って健闘を称え合った。
今季は感覚の悪いレースが続いていたが、「3000mでも4000mの通過でも余裕がありました」。田中が飛び出した後も「田中希実さんという壁があって、ついていこうとは思えない差でした」と振り返る。
それでも懸命に前を追うと、少しずつ差が詰まっていく。「だんだん差が近づいてきて、行けるかもと思って走っていました」と、最後まであきらめなかった。
「自分が日本選手権を優勝するとは想像もしていなかった」と驚きつつ、「田中さんにずっと日本の先頭を走らせてはいけないと思いました」。自らも24年パリ五輪、昨年の東京世界選手権に出場しており、覚悟もにじませる。
東京世界選手権後は気持ちが前向かず、ジョグだけでつなぐ期間もあった。4月には捻挫でほとんど走れなかったといい、「アジア大会もあきらめようかなって」。
それでも地元の愛知で飾った初優勝。「結果をしっかりつかめて安心しています」と、充実感に浸っていた。
最後に逆転を許した田中は「スパートをかけて前だけを見て走るのではなく、途中から後ろを気にし始めた部分はありました。これからもっと圧倒的に強くならないといけないと思いました」と話した。
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