◇第110回日本選手権(6月12~14日/愛知・パロマ瑞穂スタジアム)2日目
名古屋アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権の2日目が行われ、男子400m予選1組で1着となった林申雅(筑波大)が26年ぶり学生新記録となる44秒98をマークした。
7レーンを走る林は、序盤からリードする1つ内側の佐藤風雅(ミズノ)を残り50mで逆転。そのままトップでフィニッシュラインを駆け抜けると、日本人5人目、学生では初となる44秒台突入となった。2000年に山村貴彦(日大)が作った学生記録(45秒03)を26年ぶりに塗り替えるとともに、日本歴代では5位にランクインする。
昨年は東京世界選手権リレー代表に選出されたが、出場機会はなし。だが、今季は5月の世界リレーの4×400mで1走を務め、日本の27年北京世界選手権出場権獲得に貢献。5月17日のセイコーゴールデングランプリでも45秒30の自己新(当時学生歴代6位)をマークして、日本人2番手の5位を占めていた。
「今年は世界リレーから好調で、セイコーで出したいと思っていたタイム。200mから300mで上げ過ぎたので、そこを修正しました」とうなずく林。「44秒台を出してようやく世界と戦えると思うとうれしいです」と笑顔がこぼれた。
だが、「決勝はこのタイムでも厳しい」と口元を引き締め、「ジョセフさんに食らいつきたい」と明日のレースを見据えた
2着は佐藤風雅(ミズノ)で45秒28。「前半が様子見になってしまって、変なところでブレーキをかけてしまった」と反省し、「硬さを取ってスタートを切れれば、今日の悔しさを晴らせる」と言葉に力を込める。3着の入月誠ノ介(山梨学大)も45秒57の自己新をマークした。
2組もハイレベル。1着の白畑健太郎(東洋大)が学生歴代7位の45秒30と好走。2着には世界リレー4×400m代表の今泉堅貴(内田洋行AC)が45秒65で続き、伊東利来也(住友電工)が45秒68で3着を占めている。
最終3組には東京世界選手権6位入賞の中島佑気ジョセフ(富士通)が出場。「250mくらいまで(スピードを)乗せていって、維持して、もう一度切り替えようと思った」。得意の後半で余裕をもって抜け出して45秒32の1着通過を果たし、「決勝は間違いなく過去最高レベルになる。自己ベストを出したい」と気持ちを高めていた。2着には小幡丈士(関学大)が食い込み、学生歴代9位、28年ぶり関西学生新の45秒38をマークした。
なお、3番目でフィニッシュした佐藤拳太郎(富士通)は内側のラインを2歩以上踏んだとして失格に。4月の出雲陸上で肉離れを起こしたそうだが、「その後は順調に練習を進めることができていた」と言う。ただ、「時間が足りなかった」と明かした。
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